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A「悪いな、ロンだ」 京太郎「うがああああああ! 聴牌してたのにぃいいいい!!」 B「とても麻雀部員とは思えない警戒の低さだな」 C「そんなんで大会出れるのかよ」 京太郎「うるせぇ……だいたいお前らそんなに強いんならうちの部に来てくれよ」 B「部活とか怠いわ」 A「まぁ、あの原村さんと一緒の部活っていうのは魅力的なんだけどな」 A「お前の様子を見ているとちょっとな……」 C「どう見てもパシリだろ」 京太郎「……やっぱりそう見えるのか?」 A「どっからどう見てもな」 B「女子がお前のことタコス買い出し器って呼んでるの聞いたぞ」 京太郎「くそっ! これもみんなあのタコス娘のせいだ……」 C「まぁ戦力にならないんじゃ仕方ないな」 A「女子の方は団体にも出るんだろ? 去年のミドルチャンプもいるみたいだし、お前の存在意義はそんなもんさ」 C「役にたててよかったな!」バシバシ 京太郎「はぁ……もういっそマネージャーに転向しようかな」 A「そういや新体操の女子とかがお前のこと欲しがってたぞ。麻雀部で腐らせておくのはもったいないって」 C「羨ましいねぇ、イケメンは」 京太郎「新体操はおもt……いやなんでもない」 B「そういやこの間読んだ雑誌で、女子ランク全国2位の学校のエースの特集組んでてな」 B「なんでも病気で生死の境をさまよってから、いきなり強くなったらしいぞ」 A「そんなプライベート情報まで載せていいのかよ」 B「ゴシップみたいなもんだからな、信頼はできないんだろうけど」 京太郎「……その話マジか」 C「おいおい、冗談でもやめておけよ」 京太郎「わかってるって、いくら俺でもそn」ブブブ 京太郎「…………タコス要請が出た、もう部活に行かないとな」 A「強く生きろ」 B「辛いからってさぼんなよー」 京太郎「行ってくるわ。じゃあな」 ~部活後~ 京太郎(来る日も来る日も雑用ばかり)トボトボ 京太郎(たまに卓についたら、みんなから毟られるだけの銀行扱い) 京太郎(カモだと思って連れてきた咲はどう考えても怪物) 京太郎(優希はやけにまとわりついてきて鬱陶しいし) 京太郎(和目当てで入ったのに、肝心の和は咲にお熱と……) 京太郎(俺の青春は一体何のために……) 京太郎(…………もしも、もしもだ) 京太郎(麻雀が強くなって活躍することができたら……) 京太郎(和も……いや、それ以外の美女をも振り向かせることができるかもしれない!) 『なんでも病気で生死の境をさまよってから、いきなり強くなったらしいぞ』 京太郎「………」ゴクリ 京太郎「死にかけるだけ……なら大丈夫だよな?」 京太郎(そう、何も死ぬ必要はない) 京太郎(確実に生還できる方法で、なおかつ命を危機に晒せばいいんだ……) 京太郎(麻雀は競技人口1億人を超える、超メジャー競技) 京太郎(成功すれば、俺の灰色の青春は一気にバラ色になるはず!) 京太郎「おっし! やってやるぞ!」グッ 安価 19 京太郎が死に近づく方法 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/22(木) 00 18 31.26 ID IrLN3meiO 霞さんにクラッシュさる 京太郎(とりあえず、決行前に成功祈願でもしに行くか) 京太郎(まだ日は落ちきってないし、どうせだからあそこの大きめの神社にでも) ――神社境内―― 小蒔「……」ウロウロ 京太郎(ん? こんな時間に巫女さん?) 京太郎(というか、ここで巫女さんを見るのは初めてかもしれない) 京太郎(それにしても……立派なおもちをお持ちで……)ジュルリ 京太郎(ちょっと声をかけてみよう、これを機にお近づきになれるかもしれないし) 京太郎「あの、すみません」 小蒔「ひっ!?」ビクン 京太郎「いや、怪しいものでは……」 小蒔「えっと……その、なんの御用ですか……?」 京太郎「ちょっとお参りに来たんですが、この神社の方ですか?」 小蒔「いえ、私は用事があってちょっと寄っただけで……」 京太郎「そうだったんですか、道理で見かけない顔だと」 小蒔「あの……このあたりにお住まいの方ですよね……?」 京太郎「え、ええ、まぁ……」 小蒔「あの……このあたりで私と同じような格好をした人を見ませんでしたか?」 京太郎「いや……見てませんけど……」 小蒔「そうですか……すみません、一緒に来た人とはぐれてしまったもので」 小蒔「探し回ってみたんですけど、どこにも見当たらなくって……」 京太郎「それは大変ですね……」 京太郎(おお……近くで見るとまた想像以上に……)ゴクリ 京太郎「一緒に探すのを手伝いましょうか? 土地勘はありますし」 京太郎(和以上の逸材……加えて漂ってくるお香の甘い香り……) 京太郎「もう暗くなってきたのに、女性一人で歩き回るのも危険でしょう」 京太郎(くっ……いかん! オナ禁してきたせいで俺のリー棒がっ!!) 小蒔「そんな……そこまでしていただかなくても……」 京太郎「いえ、この須賀京太郎、目の前で困っている女性をほうっては置けません」 京太郎「さぁ、早く行きましょう」グイッ 小蒔「あ、ちょ」 霞「あらあら、そこの獣は小蒔ちゃんに何をしているのかしら」 京太郎「え?」クルッ ギュム パンッ!! 京太郎(あれ……ここはどこだ……?) 京太郎(あたりは霧の中のようにぼんやりとしてる) 京太郎(俺は一体……) 京太郎(…………あの光は) 京太郎(…………) 京太郎(…) 京太郎() 安価 45 京太郎が手に入れた力 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/22(木) 00 49 37.30 ID 3eJX9VBr0 牌が一つ飛ばしで透けて見える 京太郎?「ぅう……」 京太郎?「…………ここ……は?」 霞「気がつきましたか!?」 京太郎?「……あなたは?」 霞「石戸と申します、あの時は勘違いで取り返しのつかないことを……」ドゲザ 京太郎?「取り返しのつかない……?」 霞「…………私のせいで、あなたは既に男性ではなくなってしまいました」 京太郎?「へ?」 霞「正確には男性としての機能を失って……」 京太郎?「は……え……?」 霞「今から3日前、私はあなたが小蒔……我が一派の姫君に襲いかかっている暴漢だと勘違いをし、睾丸を握りつぶしてしまいました……」 京太郎「……握り…潰し?」ゾク 霞「今、私たちはあなたに2つの選択肢を用意できます」 霞「一つは、睾丸を失ったまま男性として生きていくこと」 霞「もう一つは、私たちの儀式で完全に女性に生まれ変わるということです」 霞「完全にこちらの責任でこのようなことになってしまい……本当に申し訳ありません……」 京太郎?「待ってください……話が急すぎて何が何だか……」 霞「急かすようで申し訳ありませんが、女性になる方を選ぶのでしたら早めに儀式を行わないと間に合わなくなります……」 霞「どうか、この場でご決断を……」 京太郎(女……俺が?) 京太郎(ど、どうすればいいんだ俺……) 85 玉無し野郎ルートor京子ルート 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/11/22(木) 01 14 05.28 ID l4dHd1QO0 京子 京太郎(風前)「えっと……中途半端なのはアレ? なんで……女にしてもらえますか……?」 霞「!! 分かりました、では早速準備に取り掛からせていただきます」スッ ハッチャン! イマスグミンナヲココニ リョウカイデスヨー! バタバタ 京太郎(風前)「これで良かったんだろうか……」 京太郎(風前)「何が何だかさっぱり分からないが……」 ~1週間後~ ――長野清澄―― 京子「とうとう帰ってきてしまったか……」 京子(儀式が終わってから、女性としての基礎知識を学んでから帰ってきたわけだが) 京子(まだ未だ違和感が拭えない……) 京子(髪はロングになってしまったのはいいとして) 京子(問題はこのおもちだ……) 京子(男性器のサイズに比例するらしいが、標準で15てそんなに大きかったのか? ) 京子(周りの人間よりはデカい気でいたけど、そもそもそんなに人のを見たわけでもなかったからなぁ) 京子(さて、ここからが正念場だ) 京子(相手に自分の言うことを信用させる神水……) 京子(これを香水の感覚でつけていれば女になったという事実をすんなりと受け入れさせることができる……らしい) 京子(不安だ……) 京子(とりあえず家に行くか……) ――自宅―― 京子「ただいまー」 母「はい!? どなた……」 京子「俺俺、京太郎だよ!実はさ、帰り道で体が熱くなったと思ったらこんな体になっちゃってさ なんか国立研究所みたいなところへ連れて行かれて、今日まで検査してたんだよ! 俺も信じられなかったんだけど、実際こんなことになっちゃってるわけだし 新種の病気みたいでまだ話を大きくしたくないらしいから発表はしてないんだけど 体にこれといった事情はないから問題ないし、心配しなくても大丈夫だぞ」 母「……」 京子(マズイ……顔が歪んでる) 京子(このまま警察ルート直行か?) 母「それは、大変だったねぇ……」ホロリ 京子(ちょろすぎワロタ) ――部室―― 京子(とりあえず同じ要領で教師を納得させることに成功した) 京子(あとは麻雀部の人間だけだが、まだ誰も来ていないな……) 京子(まあ女になったことに慣れていないがための体調不良を装って抜け出してきただけなんだけどな) 京子(この神水、かなり使えるから温存しておいたほうがいいな) ガチャ 咲「……え?」 京子「あ、咲」 咲「…………」プルプル 京子(あ、マズイ説明しないと……) 京子「あー、咲これはだな」 咲「京ちゃあああああああん!!」ダキッ 京子「!!??」 咲「どこに行ってたのバカっ! 私がどれだけ心配したとっ……!」ギュウウ 京子「は? え?」 京子(落ち着け、俺はまだ何もしてないぞ) 京子「えっと、先生から聞いたのか……?」 咲「なんにも聞いてないよ! 京ちゃんが帰ってきてるなんて一言もっ!」 京子「じゃ、じゃあなんでわかるんだよ……」 咲「そんなの私にもわからないよ……でも、絶対に京ちゃんだってわかるの!!」 京子(さっぱりだ……) 咲「良かった……良かったよぉ…………」ポロポロ 京子(まいったな、不思議なこともあるもんだ……) 京子(それにしても……) 京子(自分と比較することでより一層際立つ咲ボディの貧相さ……) ――部員への解説後―― 久「それにしても……特筆すべきはその胸よね」 優希「まさか犬の胸がのどちゃんの胸と拮抗する日が来るとは……」 まこ「髪も目を見張るような美しさの金髪じゃのう」 和「なぜでしょう……そんなオカルト有り得ない、と思うことができないのは……」 咲「でも、これで久しぶりに全員が揃いましたね!」ニコニコ 京子「ははは……みんながすんなり受け入れてくれて助かりました」 久「とにかく、無事に戻ってこれてなによりだわ」 久「今日はお祝いにパーッとやりたいところだけど……」 まこ「県予選も近いし、悠長なことは行ってられんのう」 久「ということで、今日も麻雀の特訓に励みたいと思います」 咲「そうだ! 久しぶりだし京ちゃんも一緒に打とうよ!」 京子「え?」 久「そうね、女の子になったわけだし、腕次第では団体戦にも出場できるわよ?」 まこ「京太郎……おっと、京子と呼んだほうがええんか?」 京子「どちらでも構いませんよ」 まこ「女子に京太郎と呼ぶんは気が引けるけぇ、京子にするか」 和「私は……須賀さんでいいですね」 優希「よしっ! 長いこと躾てなかったし、早速犬を調教してやる必要があるじぇ!」 久(なんだか以前より危険なセリフに感じられるわね……) 咲「みんなもこう言っているし、ね? 京ちゃん」 京子「まぁ、俺も麻雀部員だしな。構わないけど」 東:咲 南:優希 西:京子 北:和 ―東1局― 京子(なんか、すっげぇ大切なことを忘れている気がするんだが)ヒョイ 京子(お、順子が増えた) 京子(なかなかいい滑り出しだが……) 京子(…………ん?) 咲:1■1■④■③■九■九■一 京子(咲の手……ありゃあほぼ確実にヤオチュウの暗刻が二つだな……) 京子(こえーこえー、いつ嶺上開花が決まるか分かったもんじゃ……) 京子(……………………) 京子(ん?) 京子「うおわあああああああああああああああああ!!」 一同「!?」 久「ちょ、いきなりどうしたの!?」 咲「きょ、京ちゃん?」 京子「は、牌が……透けて……」 まこ「は?」 和「須賀さんは何を言っているんでしょうか……?」 優希「とうとう頭がおかしくなってしまったか……」 京子「さ、咲!! お前の手、そっちから見て左からひとつ飛ばしに一九九③④11になってないか!?」 咲「え……あ!」 久「ほんとね……須賀……さんの言う通りだわ……」 京子(ど、どういうことだ……) 京子(女になった時に、ほかの異常が起きたっていうのか……) 京子(いったいこれは…………) 京子(あ) 京子(………………そうだった) 京子(なんで今まで忘れてたんだ……) 京子(命を危険にさらすことで、麻雀が強くなるって聞いて……) 京子(もしかして、今の俺の体は……この力の代償ってことだったのか……?) 京子(ああ、神様……あんたって奴は…………とんでもないやつだよ……) ∧∧ ∩ ( ´∀`)/ ∧∧ ∩ ⊂ ノ ( ´∀`)/ (つ ノ ⊂ ノ ∧∧ ∩ (ノ (つ ノ ( ´∀`)/ (ノ ⊂ ノ ∧∧ ∩ (つ ノ ( ´∀`)/ (ノ ⊂ ノ ∧∧ ∩ (つ ノ ( ´∀`)/ (ノ ⊂ ノ (つ ノ ∧∧ ∩ (ノ ( ´∀`)/ ⊂ ノ (つ ノ (ノ ∧∧ ∩ ( ´∀`)/ _| つ/ヽ-、_ / └-(____/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 続きはまた建てるわ <⌒/ヽ___ /<_/____/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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京太郎「なんだマホか、久しぶりだな」 マホ「久しぶりです、須賀先輩!」 京太郎「何しに清澄まで来たんだ? まだ部長が何か企んでるのか?」 マホ「なのです!」 京太郎「なのです?」 マホ「あうあう」 京太郎「あうう?」 マホ「あううあうあう」 京太郎「あううあ?」 マホ「あうあう!」 京太郎「なるほど、分からん」 マホ「つまりなn」 京太郎「無限ループ止めろ! つまりマホはクリスマス会の手伝いに来たんだな?」 マホ「えっ、違いま」 京太郎「いやあ助かったよ。部長から言いつけられたものの、一人じゃキツいと思ってたんだ」 マホ「そんな話聞いてま」 京太郎「ほら、折り紙。一緒に部屋の飾り作ろう、な?」 マホ「あうう……」 マホ「~♪」チョキチョキ 京太郎「……割に楽しそうだな、マホ」 マホ「はい! 工作は得意なんです!」 京太郎「器用なのか? チョンボはするのに」 マホ「うう……」 京太郎「いや、ごめんごめん」 マホ「大丈夫です、事実ですから……」 京太郎(うーん、思ったより作業が早く済みそうだな) 京太郎「よし、先輩がご褒美をあげよう」 マホ「ご褒美ですか?」 京太郎「ああ、おちn」 久「せいっ!」ドスッ 京太郎「ぬぐぅ!?」 マホ「わっ、須賀先輩!?」 久「危ないところだったわね、マホちゃん。まさか須賀君がFKウィルスに感染してたなんて……」 京太郎「なんすかそれ……」 久「ちなみにFKはFujitayasuKoの略よ。かかると性的対象年齢が著しく下がり……」 京太郎「FukuKaichoじゃないんですね」 マホ「須賀先輩、大丈夫ですか!?」 京太郎「ああ、大丈夫だ」 京太郎(部長も本気でやった訳じゃないし) マホ「竹井先輩、どうしてこんなことするんですか!」 マホ「須賀先輩は、部活のために一生懸命……」グスッ 久「えっ? ちょ、ちょっと須賀君……」 京太郎「えっ、あっ、はい」 京太郎「はっ! 部長のおかげで邪悪な心が祓われたぞ!」 京太郎「もうはっちゃんを見ても日焼け跡ペロペロと思わないし、胡桃を見ても俺の充電器をプラグインとは思わない!」 京太郎「ありがとう、部長! 愛してます、部長!」 マホ「わー、竹井先輩すごいんですね!」パァア 久「そ、そうかしら」 久「あら、もう終わらせたのね」 京太郎「はい。紙飾りの分は」 久「んー、企画は私達、料理準備は咲達がやるとして、後はツリーね」 京太郎「oh...そりゃなかなかヘビーですね」 久「ツリーと言ってもそこまでの大きさじゃないけれど。それでも結構な重労働になりそうね」 久「お願いできるかしら?」 京太郎「お任せあれ!」 マホ「何処か行くんですか?」 京太郎「ああ、ちょっと街までな」 マホ「マホもついて行きます!」 京太郎「そうか? じゃ、行こうか」 マホ「はい!」 マホ「うわー、街はイルミネーションで綺麗ですね!」 京太郎「ああ、そうだな」 京太郎(長野にそんな街があるかどうか知らんが) 京太郎「んー、ついでだし何処か店でも寄ってこうか」 マホ「本当ですか!?」 京太郎「ああ、何処がいい?」 マホ「ジャスコがいいです!」 京太郎「ジャスコ? ノンノンノン、今はイオンって言うんだぜ?」 京太郎「それにしてもジャスコか、ベリーナイスな選択肢だな」 京太郎「オシャレなブティックも、みんな満足なフードコートも」 京太郎「暇つぶしに最適な本屋も、映画館にボーリング場まである!」 京太郎「ジャスコ最高だなぁおい!」 マホ「はい!」 京太郎「どうだ、美味いか? そのクレープ」 マホ「はい、美味しいです!」 京太郎「ふぅむ、皮がふっくら……俺としてはもう少しパリパリな……」 マホ「人がいっぱいですね!」 京太郎「えっ、ああ、クリスマスだからな」 マホ「クリスマスって何だか楽しくなってきちゃいますね」 京太郎「そうだな」 京太郎(サンタを信じてる訳でも一緒に過ごす彼女がいる訳でもないが)」 京太郎「(クリスマスのBGMやイルミネーションは、何故か心をくすぐるんだよな) マホ「……」 京太郎「どうした、マホ? もう食べないのか?」 マホ「手をつないでる人が多いですね」 京太郎「あー、まあ、クリスマスだからな」 京太郎(確かにクリスマスは家族連れとカップルがやたら目立つ) マホ「皆さん仲良しなんですね!」 京太郎「えっ」 マホ「クリスマスは楽しい日だから、仲良くしないとですね!」 京太郎「おっ、おう」 京太郎(何だこの謎理論) マホ「はい」スッ 京太郎「?」 マホ「マホ達も手をつなぎましょう。ねっ、須賀先輩?」 京太郎「……あー、うん」 マホ「決まりですね!」ギュッ 京太郎(……これ、良いんだろうか。いや、単に仲が良い先輩後輩だから! うん、大丈夫!) マホ「それじゃ、行きましょう!」グイッ 京太郎「おっ、おい、急に引っ張るなって」 マホ「マホ、ゲームしたいです、ゲーム!」 京太郎「ったく、しょうがないな」 京太郎「……ゲームセンターに熱中し過ぎて、用事のことすっかり忘れてた」 マホ「クリスマスツリーって、どこに売ってるんですか? 植物屋さん?」 京太郎「いや、ジャスコ内のおもちゃ屋だよ」 マホ「クリスマスツリーって、おもちゃなんですか?」 京太郎「うーん、本物の木じゃないんじゃないか? サイズは小さいって言ってたし」 マホ「なるほどー」 京太郎「しかし小さくても、今から運ぶって結構大変だよな……」 京太郎「あれ、あの後ろ姿……おーい、ハギヨシさーん!」 ハギヨシ「おや、京太郎君ではないですか」 京太郎「どうしたんですか、こんなところで?」 ハギヨシ「クリスマスの準備ですよ。恐らく、京太郎君と同じく」 衣「……ハギヨシ? 誰だ、この馬の骨は」 京太郎「う、馬の骨……」 ハギヨシ「友人です」 衣「友人! ハギヨシの友人なのか! それは不躾なことをした、陳謝する」 京太郎「いや、それは構わないけど……」 マホ「はわぁ……」 衣「むっ、こやつ……」ゴゴゴゴゴ ハギヨシ「衣様! この飾りとこの飾りはどちらがよろしいでしょうか!」 衣「えっ? うーん、この飾りも華美ではあるがこちらも……」ウーン ハギヨシ「ふう、危ない危ない」 ハギヨシ「ところで何を買うつもりで?」 京太郎「クリスマスツリーです」 ハギヨシ「ふむ……歩いて運ぶつもりですか?」 京太郎「そのつもですけど」 ハギヨシ「良ければ、車で一緒に運んで行きましょうか?」 京太郎「えっ、いいんですか?」 ハギヨシ「歩いて運ぶのは大変でしょうし、友人のためなら」ニッコリ 京太郎「ありがとうございます! おーい、マホ、この人が……ってあれ?」 マホ「わー、すごい大きいです!」 衣「これはエトペンと言う。エトピリカになりたかったペンギンというのが其の正式な……」ウンヌン マホ「そうなんですか。物知りなんですね!」 京太郎「……あら、仲良くなってる」 京太郎「よいしょ、と」 ハギヨシ「では、参りましょうか、清澄まで」 ブロロー 衣「ほう、清澄なのか! サキとノノカの!」 マホ「マホはまだ中学生です」 京太郎「高校に上がるのは二年後ですから、当たりませんね」 衣「そうか、残念至極だ。麻雀は打てるんだな?」 マホ「いえ、私はまだまだで……」 京太郎「当然。咲も認めてましたからね」 マホ「いやっ、そんな」 衣「この衣の目はごまかせん。マホには怪力乱神を感じる。サキや、全国の魑魅魍魎と同じく……」 マホ「ひいっ」 ハギヨシ「衣様、あまり脅かさないように」 衣「う、うむ、失敬した」 衣「おー、清澄だ!」 マホ「うわわわわ」 京太郎「ちょっ、どうしたんだ、マホ?」 マホ「夜の校舎って何だか怖いです……」カタカタ 京太郎「確かに、夜の校舎って不気味だな」 衣「ふふふ、それくらいで怯えるとは臆病千万! ころもは決してそn」 ガタンッ 衣「ひぃいー!!?」ブルブル ハギヨシ「失礼、ぶつけてしまいました」 京太郎(嘘だ、ハギヨシさんがそんなミスをするはずがない。これは……) マホ「せ、先輩……」 京太郎「大丈夫だってマホ、俺達がいるんだから」 マホ「手、つないでくださいぃ……」 京太郎「……ああ」ギュッ 京太郎(何故だろう。守ってやりたい、守ってやらなきゃという衝動が湧き上がる。これが父性……?) 京太郎「部室も、夜に来ると新鮮だな」 衣「……ノノカは?」 京太郎「……いる訳ないでしょう」 衣「そ、そうだな」 マホ「えへへ、クリスマスツリーがあると、一気にクリスマスらしさが増しますね!」 衣「うむ」 京太郎「うん、小さいけど、やっぱりいいな」 ハギヨシ「それではクリスマスツリーも運んだことだし、お帰りになりますか?」 京太郎「うーん」 京太郎「そうですね、用事は済んだんで」 ハギヨシ「では、行きましょうか」 衣「麻雀卓もあるし、折角だから4人で!」 ハギヨシ「衣様、もうおねむの時間でしょう」 衣「衣はそんな子供じゃない!」 ―車内― 衣「むにゃ……」 京太郎「じゃあまずマホの家にお願いします」 マホ「あの、先輩……」 京太郎「ん? どうした、マホ」 マホ「実は今日お父さんとお母さんの帰りが遅いんです。それで……あの……」 マホ「先輩の家にお邪魔してもいいですか?」 京太郎「俺の家にって……いや、それはマズいだろ……ねえハギヨシさん?」 ハギヨシ「大丈夫でしょう、須賀君なら」 京太郎「か、軽くないですか」 マホ「お願いします……」ウルウル ハギヨシ「可愛い女の子の助けを無下にするのですか」 京太郎「ぬ、ぐぬぅ……」 京太郎「分かった、分かりましたよ! 警察でも何でも来いってんだ!」 マホ「ありがとうございます、先輩!」ギュッ 京太郎「う、うん、分かったからとりあえず離れてくれないか」 ハギヨシ「それでは、須賀君宅へ」 衣「むにゃむにゃ」 ハギヨシ「それでは、メリークリスマス」 京太郎「メ、メリークリスマス」 ブロローン マホ「わー、大きいですね!」 京太郎「そうかな。こっちも両親いないけど、ゆっくりしてってくれ」 マホ「えっ、そうなんですか!」 京太郎「ああ、とりあえずご飯にするか」 マホ「あっ、でもご飯が……」 京太郎「何がいい? 作れる範囲で作るけど」 マホ「えっ、先輩料理出来るんですか?」 京太郎「まあな。さっきの人に一通り仕込まれたから」 マホ「はあー、コックさんなんですね」 京太郎「いや、コックさん違います」 京太郎「何がいい?」 マホ「タコスです!」 京太郎「タ、タコス?」 マホ「はい、須賀先輩が得意だと聞きましたので」 京太郎「確かに図らずも得意料理だが……よし、究極のタコスをご覧に入れてみせよう」 マホ「何か凄みを感じます!」 ―クッキングタイム― 京太郎「よし、完成!」 マホ「美味しそうな匂いです! 食べてもいいですか?」 京太郎「どうぞどうぞ、召し上がれ」 マホ「いただきます! ……これは!」モグモグ 京太郎「タコスと言えばスパイシーな味付けだが、今回は違う」 京太郎「ミートソースにチーズをトッピングして、お子様でも安心して召し上がれる味付けになっている!」 マホ「もごむぐもが」モグモグ 京太郎「うん、無理に喋らなくていいからな」 マホ「ごくん! 美味しいです、これ!」 京太郎「だろー? 流石だろー?」 京太郎「他にもあるぜ、醤油ダレと餅を使った和風タコス! クリームとフルーツを挟んだデザートタコス!」 マホ「すごいです、天才です!」 京太郎「まあ優希には邪道って言われたんだけど」 マホ「~♪」モグモグ 京太郎「そんなにうまそうに食べられると、俺も食べたくなってくるな」 マホ「! はい、先輩どうぞ!」 京太郎「えっ?」 京太郎(それ、マホの食べかけの……。これはいわゆる「はい、あーん」) マホ「……? 大丈夫ですよ、ちゃんと美味しいです」 京太郎(いや、こんな純真な子に何考えてんだ。そんな邪なこと、マホには思いもよらないに違いない。大丈夫大丈夫、平気平気) 京太郎「サンキュ、あむあむ」モグモグ マホ「どうですか、先輩?」 京太郎「うん、美味しい! やっぱ俺のタコスは最高だな」 マホ「えへへ、そうですね!」 京太郎「ありがとな」 マホ「まるで間接キスみたいになって―――えっ、あっ」アタフタ 京太郎「ああ、そうだな。ん?」 マホ「ど、どうしよう! 間接キスしちゃいました!」 京太郎「い、今更!?」 マホ「ああうう、先輩と……間接キスしちゃった……」カァア 京太郎「お、落ち着けってマホ」 京太郎(正直部活ではよくあることだし……主に2名で、和とは決してないけど) マホ「ど、どうしましょう先輩?」 京太郎「どうしましょうって言われても……」 マホ「あうあうあう」 京太郎「……」スッ 京太郎「マホ」ギュッ マホ「せ、先輩?」 京太郎「……大丈夫だから、落ち着けって」 マホ「先輩……」 京太郎「俺とマホの仲だろ? 仲良し先輩後輩、いや親友、いや家族みたいなもんだ。これくらいでどうにかなる関係じゃないって」 京太郎「どうだ、落ち着いたか?」 マホ「先輩……あったかい」 京太郎「あったかい?」 マホ「まるでお父さんお母さんみたいです」 京太郎「家族だからな、兄と慕ってくれてもいい」 マホ「……お兄ちゃん?」 京太郎「……いや、やっぱ先輩にしとこうか」 京太郎(いや別に問題はない、問題はないんだが……) マホ「?」 マホ「マホの家、いつも忙しくて、あまりお父さんお母さんがいなくて……。クリスマスも一緒にいれるか分かんなくて」 マホ「今日も、先輩が料理作ってる時に、帰れないってメールが来たんです」 京太郎「そうなのか」 マホ「だから、先輩がお兄ちゃんになってくれるって、すごい嬉しいです!」 京太郎「……よし、今日は、いやクリスマスまで俺は京太郎お兄ちゃんだ!」 マホ「本当!?」 京太郎「ああ、一緒にいような」 マホ「はい!」 京太郎(俺の内に眠る父性、いや兄性が雄叫びをあげている……!) マホ「……ふわぁ」 京太郎「眠たいのか?」 マホ「あっ、ええとその…」 京太郎「眠いんだな。そうだな、もう夜も遅いし、寝るか」 マホ「あっ、でもマホはまだ……」 京太郎「大丈夫だよ、遊びたいなら明日また遊ぼう。明日も俺は京太郎お兄ちゃんだ」 マホ「……はい!」 京太郎「うーん、それじゃ寝床どうしようか。マホ、俺のベッドと母さんのベッドどっちがいい?」 マホ「えっ? そ、それって……」 京太郎「ああいや、もちろん別々だぞ。マホが俺のベッドなら、俺は親父の部屋にでも」 マホ「……ぃです」 京太郎「ん?」 マホ「お兄ちゃんと一緒がいいです……」 京太郎(……大丈夫なのか、俺?) 京太郎(もちろん、大丈夫だ。何たって俺は―――) 京太郎「いいぞ。俺はマホのお兄ちゃんだからな」 マホ「! 嬉しい!」ギュッ 京太郎「じゃあ行こうか」 マホ「はい!」 京太郎「大丈夫か、寒くないか?」 マホ「ん、ちょっと……あっ」ギュッ 京太郎「ど、どうしたくっついて?」 マホ「お兄ちゃんの近くだとあったかいです……」 京太郎「マホも、温かいな」 マホ「そうですか?」 京太郎「……なあ、マホは清澄のクリスマスパーティーに来るのか?」 マホ「えっ、まだ考えてません……」 京太郎「是非来い、みんなといるときっと楽しいぞ。咲もみんなも、絶対歓迎してくれるから」 京太郎「クリスマスって、みんなとはしゃいで、笑って。そういうもんだろ?」 京太郎「俺が、楽しいクリスマスにするから、な?」 マホ「はい! お兄ちゃんと一緒なら、私楽しいです!」 京太郎「嬉しいこと言ってくれるな。それじゃ、明日のために早く寝ようか」ナデナデ マホ「えへへ。はい、お兄ちゃん」 京太郎「お休み、マホ」 マホ「お休みなさい、お兄ちゃん」 ―翌日― マホ「お兄ちゃん!」 咲「えっ、何その呼ばせ方は(ドン引き)」 和「これはシスコンですね……間違いない」 久「どうりでねえ!」 京太郎「やべえよ、やべえよ……」 カン
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661 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/02(月) 23 47 40.92 ID SjkV9ukDo [6/6] 京太郎「(お、これ俺の好きな本だ……)」ヨミヨミ 和「(この本面白いんですよね……)」ヨミヨミ 京太郎「(よし、いいところ見せるぞ!!)」グッ 霞「よーい、スタート」 京太郎「かもっがっ!」 和「……」 霞「……」 京太郎「(あれ?)」 竜華「こ、これは……」 京太郎「もがっ!! もごもごもごがっ!? モッガァーン!」 美穂子「若……」ホロリ 久「どうしてこう……締まらないのかしら」ハァ 京太郎「もごう・もがるがぁぁぁぁぁぁ!!!」 煌「」 和「もう、やめましょう……」 霞「ええ、そうね」ハァ 京太郎「」 宥「演技になると緊張するのかな?」 菫「京太郎君は追い詰められないと力が出せないようだ」フゥー 霞「それじゃあ、次のレッスンに移るわ」 京太郎「あの、もう一回チャレンジしたらダメですか?」 和「須賀君?」 霞「ええ、いいわよ」 京太郎「本当ですか!?」パァァ 霞「でも、その代わり」 京太郎「?」 霞「……失敗したら、×を受けてもらうわ」 京太郎「!?」 霞「それでもいいかしら?」クスッ 京太郎「……」コクッ 和「須賀君……」 霞「いいわ、じゃあもう一度行くわよ」 京太郎・和「はいっ!」 コンマ安価↓3 00~09 京太郎「もがもごもごもが」 霞さんの手に堕ちる 10~39 京太郎「カ●ン、もがもっ……」 40~89 京太郎「カ●ン、君は生きろ……」 90~99 京太郎「女なら、出来ることがあるだろ?」 ゾロ目 和 と ちゅー 674 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/03(火) 00 08 48.84 ID 62TbIwvAo [1/3] 霞「それじゃあ、ようい……」 京太郎「(落ち着け……普通に喋る時には問題無いんだ)」 つまり、自然に振る舞えば大丈夫ってことだよな? 京太郎「(だから……俺自身の言葉でこの台詞を読み上げるんだ)」スッ この主人公の経歴なら……知っている 今いる状況……理解している 相手への距離、相手への想い……! イメージが!! 体の中にどんどん入ってくる!! 伝えたいことが多すぎる!! まるで、一度体験したことのように頭に流れ込んでくる! どうにかして伝えなきゃ!! 伝われ!! 京太郎「(伝われ!!)」カッ ピキィィィン!! 霞「!?」ゾクッ 京太郎「……」ウツムキ 霞「スタート!(今の感覚……まさか降ろした? いえ、そんなハズは……)」 京太郎「……」ボヤァァァ 一同「!?」ゴシゴシ , -‐──‐-、 / . . . . . . . . . .\ r‐-、 / ./ . . /r__-、 .r_‐┐、 .| l⌒ヽ /} | . | . ./ / / \\ノ .{. .', | | |. / || | . | .//{ノt‐_─┘ \}. | | | | || ノ . ∨代芝k `> \ | | | | || _彡イト、 \ }.| f⌒ヽ. \ノノ .,' | || }八_\,> __ {ノ ノ >==〈 | |ト、 } | .ト、 '⌒` /¨¨´ ̄>/ ハ |. 八 `丶、 ノ从l `丶、_/|__, -‐ ´ // _ノハ. V/´\ `ー‐─……ト-ァ‐v‐v‐|. // //¨¨´ _', \ \. r┴/ ∨ 八__/// レ / ', \ \. lfヽ、ノ / o }/  ̄`ヽ、 ./ ',. \ \|| `ヽ{_______/ \/ \ 京太郎「カ●ン、君はこの中でも特別優秀な駒だった」 和「っ!!」 竜華「!?」バッ 久「今の!?」 透華「なっ……」ザッ 京太郎「そう、全ては盤上のこと……ゲームだったんだよこれは」 和「っ」ズキィィィン フラッ 和「(あれ、どうしたんでしょう……? これは、演技のハズ、なのに……)」ジワッ ズキズキッ 和「(本当に、須賀君に裏切られたように……)」ギュッ 霞「(彼の演技が……世界観が!!)」 菫「(原村をも引きずり込んだ!?)」ゾクッ 宥「うっうぅっ……」グスッ 675 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/03(火) 00 13 02.76 ID 62TbIwvAo [2/3] 和「そう……」ウルウル 京太郎「……」 和「さよなら、ル●ーシュ……」 ハギヨシ「構えぇ!!!」チャキッ 美穂子「(しかも、お茶を運びに来たハギヨシさんまでもが雰囲気に飲まれている!?)」 透華「(むしろなぜ参加してますのぉ!?)」ビックリ 京太郎「カ●ン」 和「……」スタスタ / /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ハ \\. / '. . /. . . ′. . ./. . . . . . . . . . . . . /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ', \/ l. /. . . . |. . . . /. . . . . . . . . . . . . ′. . . . . . l . . . . . . . . . . . . . . . . | `. |. |. |. . . .|. . . /. . . . . . /. . . . . . /. . . . . . . . . | . . . . . . . . . . . . . . . . |. |. |. |. . . .|. . /. . . . . . /. . . . . . /. . /. . . . . .|. . . . . . . . . . . . . . . . .| | .|. l. . . . ! . !. . . . . /. . . ,/. ./. . /. . . . . . . ∧. . . . . . . . . . . . . . . ,'. ノ, l .l. . . . | . l. . . . ./. . / /. /. . /. . . / // | |. . . . . . . . ./. . ./ / / |. l. . . . | . |. . . /. ∠./. /. . /. . . ム /,' ! ト. . . . . . ./}. . / //| |.l . . . . |. .|. . .ト ム/ 7. . /. . . ./ /イ  ̄`| | }. . . . //. / // /._ ノ ヽ . . | . . V戈に外 /. . . ./ /' ィ必匁_7. . . /‐' >‐ '' / /.,> 、 ヽ V }/. . /  ̄ ̄ /-‐  ̄__/ ∠ _. ヽヽ }. . .|ヽ ノ´ ′ /. . >‐ 、 \ .ヽヽ ノイ ハヾ 、 {! /イ /' } ヽ | ヽヽ ト、 ヽ ー __ 一 /}/ ' / } ,' \\ { \ >、 イ ヽ / / / / \\ \ ./ { `´ / , / // \\ / | ∨ // / 京太郎「君は生きろ」 和「ぇ……?」 京太郎「……」 和「はっ!?」バッ ハギヨシ「撃てぇぇ!!」 パン!! 一同「!!?」ビクッ 霞「……はい、そこまで」パチパチ 京太郎「……え?」パチクリ 和「あ、あれ……」パチクリ ハギヨシ「私は今まで何を……」パチクリ 霞「今度はよかったわ、流石ね」クスクス 京太郎「ほ、本当ですか!?」 一同「よかったよー」 京太郎「や、やった! やったぞぉ!!!」ピョイン ヤイノヤイノヤイノヤイノ 霞「(須賀京太郎……ふふ、追い詰められれば追い詰める程真価を発揮するのね)」ニコニコ 演技力が上昇しました! 演技力がBになりました! 707 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 21 56 30.74 ID 8Xf40CvHo [3/12] 【合宿所 食堂 夕食】 ワイワイガヤガヤ 竜華「京太郎君、さっきの凄かったで!」光 久「本当にびっくりしたわ」パチパチ 光 京太郎「あはは、そうですか?」テレッ カチャカチャ 菫「大したものだ。この短期間でよくもここまで」フフフ 尿 透華「ただムラがあるのが気になりますわね」ウーン 板 宥「そこは大丈夫じゃないかな?」光 和「ぜろ……//」ポワッー 狼 煌「京太郎様……//」ポワー 忍 竜華「この二人は?」 久「さぁ?」キョトン 美穂子「今日は随分と成果がありましたね、若」フフッ 雪 京太郎「全部霞さんのお陰ですよ! 俺一人じゃとても……」 霞さんの言う通り、俺はまだ自分の実力を使いきれてない でも、そこに気づいてくれる霞さんがいれば…… 霞「……」ボーッ 闇 京太郎「……霞さん?」 霞「えっ? 何か言ったかしら?」キョトン 明華「さっきからボーッとして、どうかしたんですか?」 光 霞「え、えと……ごめんなさい」 はやり「さっきのレッスンで疲れちゃったのかな?」 爆 京太郎「もう休んだ方が……」 霞「……ええ、そうさせてもらおうかしら」スッ 京太郎「送りましょうか?」ガタッ 霞「いいえ、大丈夫よ」スタスタ 京太郎「……?」 710 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 22 11 52.21 ID 8Xf40CvHo [4/12] ~~数十分後~~ 京太郎「ふわぁぁ……」ネムネム ガチャッ ハギヨシ「おや、京太郎君。まだここに?」 京太郎「ハギヨシさん!」 ハギヨシ「皆さんもう入浴されて、部屋に戻っていますよ?」 京太郎「……」 ハギヨシ「何か、考え事でも?」フフッ 京太郎「いえ、そういうわけじゃないんですけど……」 ハギヨシ「隣り、座りますよ」スッ 京太郎「あ、はい! どうぞ!」ササッ ハギヨシ「ありがとうございます」 京太郎「いえ……」 ハギヨシ「……」 き、気まずい。 なんでだ……いつもなら、簡単に言葉が出てくるのに…… 京太郎「えと、その……」 ハギヨシ「……京太郎君には男友達がいますか?」 京太郎「え?」 ハギヨシ「……」 京太郎「えと、多くはないですけど……多分」 井伊嫁助とか、他にも何人か…… 一応、心当たりはあるけど ハギヨシ「私は……この短い人生の大半を、龍門渕家に捧げてきました」 京太郎「……」 ハギヨシ「勿論、以前話したようにそこに後悔はありませんし、幸せだと自負しています」 京太郎「はい、俺もそう思います」 ハギヨシ「敬う主も……ともに歩む同僚もいます。ですが、気のおける友人というものとは、無縁の人生でした」 京太郎「ハギヨシさん……」 ハギヨシ「そして、そんな私に……最近ようやく、こうして心を吐き出せる友人ができました」チラッ 京太郎「っ! それって……!」 ハギヨシ「勿論、そう思っているのは私の方だけかもしれませんが……」クスッ 京太郎「いやいや!! 俺も! 俺もハギヨシさんのこと……!!」 ハギヨシ「ありがとうございます。ですが、その友人が何か悩んでいるのに……私は力になれません」ウツムキ 京太郎「あっ」 ハギヨシ「……京太郎君、私では、貴方の力になれませんか?」ジッ 京太郎「ハギヨシさん……すみません」ペコリ そうだよな…… こんなに、俺のことを心配してくれてる人がいるのに、自分ひとりで抱え込むなんて 717 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 22 21 28.22 ID 8Xf40CvHo [5/12] 京太郎「一人で考え込んでも仕方ないですよね」 ハギヨシ「ええ……」 京太郎「あの、その……相談に乗ってくれますか?」 ハギヨシ「はい、勿論!」パァァ 京太郎「へへっ、なんだか照れますね」ポリポリ ,. --- 、 ____ /, ´ ̄ ̄` '⌒´ \ 、_/_/⌒ヽ , / ヽ ,---、 / // ヽ . , / ̄-/ /' { | | | / __  ̄,./ /-' l| l | |___ l | | . ' / ,イ _| | |ア__l { { | / }`| | | / , ´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 | | /\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{ ////\ r--- ´八 !∧  ̄ , //// }/ノ/ リ. ///////\ \}∧ 八/ //////////〉 込、 __ ,. / ///////// / }>、 ` イ |从 ,'//////// / _ /--、l ` ̄ , |--、.///////// / イ/////\ {////} / 「///|'//////// /´// {////////ー '|////| , |///l|///////////// |l///////////ヽ// \ |////> 、////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、 ハギヨシ「んっふ、こちらも少々照れてしまいそうです」テレテレ ~~某所~~ ほーん妹「!?」ガタッ ほーん姉「どうしたの?」 ほーん妹「きゅ、きゅふふ……」 ほーん姉「!?」 ~~さらに某所~~ 変態ドジっ子メイド「!?!??」ガタッ 純「んー? どうした?」 変態ドジっ子メイド「うるっふっふっふっふ……」ヨダレダラダラ 一「」 衣「気持ち悪いぞ……」ドンビキ ~~~~ ハギヨシ「それで、悩みというのは……?」 京太郎「それが……」 悩みとはなんぞや? 選択安価↓3 1 仕事の事 2 とある人物のこと 724 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 22 27 13.55 ID 8Xf40CvHo [6/12] 京太郎「実は、とある人物のことで悩んでまして……」 ハギヨシ「とある人物?」 京太郎「……それで、その」 ハギヨシ「京太郎君。私はどんなことでも相談に乗ります。だから……」 京太郎「はい。実は……」 京太郎が相談したい、とある人物って誰だYO!? 選択安価↓ 1~3 で一番コンマ大きい人 ゾロ目確定 1位 和 2位 煌 3位 まこ 4位 竜華 5位 咲 6 その他 好きな名前どぞー ※ただし京太郎と面識がある人 730 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 22 36 09.38 ID 8Xf40CvHo [7/12] 京太郎「実はその、竜華さんのことなんです」ポリポリ ハギヨシ「清水谷様ですか?」 京太郎「はい」 ハギヨシ「私の見る限りでは良好な関係に見えますが……?」 京太郎「それは、そうなんですけど……」 ハギヨシ「?」 京太郎「……」 ハギヨシ「京太郎君?」 京太郎「実は……」 コンマ安価↓3 00~09 京太郎「竜華さんがいると……その、実力が出せなくて」 竜華「えっ?」コソッ 10~49 京太郎「竜華さんがいると……その、実力が出せなくて」 50~89 京太郎「俺ってばいつも竜華さんに心配かけてばかりで……」ハァ 90~99 京太郎「実はその、最近竜華さんのこと……」カァッ ゾロ目 京太郎「実はその、最近竜華さんのこと……」カァッ 竜華「えっ……//」コソッ 00 で 竜華部屋で一晩 ムフフフ 737 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 22 48 11.66 ID 8Xf40CvHo [8/12] 京太郎「竜華さんがいると……その、実力が出せなくて」 ハギヨシ「実力が?」 京太郎「はい。なんかこう、胸がザワザワして」 ハギヨシ「それはどういうことですか?」 京太郎「俺にも分からないんです。なんか、竜華さんに見られてると思うだけでこう」ウーン ハギヨシ「! それはもしかすると……」 京太郎「分かるんですか?」 ハギヨシ「いえ、まだ確信がありませんので(これは自分で気づくべきですしね)」フフ 京太郎「さっきは霞さんのお陰で集中できましたけど……これって治した方がいいですよね?」 ハギヨシ「それは……」 京太郎「最近だと寝る時にも竜華さんの顔が浮かんでくるし……俺ってばもしかして」ハッ ハギヨシ「!!」 京太郎「竜華さんの事嫌いなのかなぁ……」 ハギヨシ「えっ?」 京太郎「どうしよう」ズーン ハギヨシ「……はぁ」 京太郎「ハギヨシさん?」 ハギヨシ「これは皆さんが苦労するのも頷けますね」 京太郎「???」 ハギヨシ「では、私から一つだけ助言いたしましょう」スッ 京太郎「は、はい!」 ハギヨシ「もっと。今よりももっと清水谷様を知ればいいんですよ」 京太郎「え? 竜華さんを知る?」 ハギヨシ「そうすればきっと……その悩みは解決しますよ」クスクス 京太郎「竜華さんを今よりも……知る?」 そう言えば、俺は竜華さんのことをどれだけ知ってるんだろう? 誕生日も、好きなものもよく知らないし…… 京太郎「そうですね、俺……もっと竜華さんと話してみます!」 ハギヨシ「はい。それがいいです」フフフッ 京太郎「よーし、やるぞー!!」メラメラ フラグイベント 【竜華の浮気?】 が 追加されました 742 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 23 00 58.12 ID 8Xf40CvHo [9/12] 京太郎「ハギヨシさん、悩みを聞いてくれてありがとうございます!」ペコリ ハギヨシ「いえ、当然のことですよ」フフッ 京太郎「それじゃあ俺、もう寝ますね」ガタッ ハギヨシ「はい。明日の為によく休んでください」 京太郎「はい! それじゃあまた明日!」タタタッ ガチャッ バタンッ ハギヨシ「……ふふっ、これまた随分と騒がしくなりそうですね」クスッ 立場上は応援することは出来ませんが、彼女には頑張って欲しいものです ハギヨシ「透華お嬢様、うかうかしていられませんよ」 早く衣様と会わせなければ……手遅れになってしまうかもしれません ハギヨシ「んっふ、困ったものです」 ~~~竜華の部屋~~~~ 竜華「京太郎君、おやすみ」 京太郎の写真「」 竜華「……」キョロキョロ コトッ 竜華「……」 チュッ 竜華「……//」モゾモゾッ おやすみ…… 744 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 23 29 20.69 ID 8Xf40CvHo [10/12] 【翌日 レッスンルーム】 京太郎「よし! 修行だ!!」デーン 久「朝早くから張り切ってるわねー」フワァァ 煌「いいことじゃないですか、すばらっ!!」フフ 和「今日も頑張りましょうね、須賀君」 京太郎「おう!」ニッ 今よりもっと頑張って、一日も早くトップアイドルにならなきゃな! 京太郎「っと、そう言えば竜華さんがいませんね?」キョロキョロ 菫「彼女なら、部屋でスケジュールの調整をしているぞ」 京太郎「え? スケジュール?」 はやり「もうすぐ年始だからね。合宿後の仕事も考えなきゃ」 京太郎「あ、そうか」 年末の番組のほとんどをキャンセルしたからな 仕事取りづらくなって、竜華さんに迷惑かけてなきゃいいけど…… 京太郎「……」ウツムキ 久「こら、落ち込んでいてもしょうがないでしょ?」ペチン 京太郎「あたっ!?」 宥「今出来ることを、頑張ろうよ!」 明華「急げよ、走れ! ですねー!」ニコニコ 透華「急がば回れ、ですわ!」ズビシッ! 美穂子「頑張りましょうね」 京太郎「よーし、やるぞ!!」メラメラ 選択安価 ↓3 1 容姿 2 歌唱力 3 演技力 4 雀力 5 SKILL 751 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 23 40 10.43 ID 8Xf40CvHo [11/12] 750 すまん、何か忘れてる設定あったら具体的に教えてくれ 基本その場のノリでやってるからボロはよく出る 久「それじゃあ今日は歌唱力のレッスンからね」 京太郎「はい!」キリッ 明華「頑張りましょう」ニコッ 煌「昔と比べてすごく成長してますよね」 久「最初聞いた時は失神するかと思ったわ」 透華「私が教えるまで音符も読めませんでしたもの」ハァ 明華「ではまず、前回のレッスンをおさらいですね~」 京太郎「はい、あれからちゃんとおさらいしてますよ!」グッ 美穂子「ちゃんと明華さんの用意したメニューをこなしてるようですね」ニコニコ 煌「ワタシノムナイタワタシダケノムナイタ……」ブツブツブツブツブツ 久「ひっ!?」ビクッ 明華「それじゃあ、まずは発声を」 京太郎「よし、見ててください!」 コンマ安価↓3 00~09 大失敗 10~39 失敗 40~89 成功 90~99 大成功 ゾロ目 明華 と 京太郎 【過去編】 760 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/07(土) 23 56 35.19 ID 8Xf40CvHo [12/12] 明華「さん、はいっ!」パンッ 京太郎「んあー♪」 明華「いいですね」ニッコリ 久「うーん、相変わらずの美声ね」 煌「ムナイタムナイタムナイタムナイタ」 宥「聞いてるだけで落ち着く……」ポーッ 菫「やはり天才か……」 美穂子「若、立派になられて」ホロリ はやり「うんうん♪ 成長してる!」 透華「ですが発声だけよくても……」 霞「……」 明華「では次は歌の方を」 京太郎「はい……」スゥッ 一同「」ドキドキ ラジカセ「」チャララ~♪ 京太郎「沈黙ー、主張する顔ー、情熱ー隠したぁーままでー♪ 押さえーつけられてー生きるのかー♪」 菫「」ドキッ 京太郎「奇跡、手に入れるにはー時に、心捨てるー君ーの、涙、つらいけど―♪」 久「」ドキドキ 京太郎「暗闇がーより深ーければー、星はよりー光るだろうー! なら悪にでもー♪ 魂を引き替えても――♪」 宥「」ドキドキ 京太郎「世界が変わるー♪ そのーときーまでー♪ 突き上げてく、炎の剣ー♪」 煌「」ドキドキ 京太郎「進むべき、空の下でー、守る君のために―♪」 和「すがくぅぅん……//」デレェェェェェェェン ラジカセ「」カチッ 霞「……」ペロリ 京太郎「……ど、どうでした?」ドキドオキ 明華「素晴らしいですね!」ニコニコ 京太郎「そ、そうですか!?」ワーイ 一同「(普通にカッコイイ)」ドキドキ 歌唱力が上昇した! 歌唱力がDになった! 764 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/08(日) 00 05 13.56 ID +ksovVyro [1/8] ワイノワイノ 明華「やはり素材がいいので伸びが素晴らしいです」パチパチ 京太郎「へへっ、この調子で頑張ります!」ビシッ 明華「それではそろそろ応用に挑戦してみますか?」 京太郎「お、応用?!」 明華「はい。今の歌はオーソドックスですが、もっと色んな技術を用いた歌に挑戦してみるんです」 京太郎「お、おぉ……!」ブルブル 煌「でもいきなり応用なんて大丈夫ですか?」 久「いいじゃない、何事も挑戦よ」 霞「そうね。もっと色んな彼の一面を見たいわ」クスクス 宥「??」 菫「確かに何事も挑戦だと言うし……」 明華「それじゃあ、ビブラートやアクセントについてまずは説明しますね」ビシッ 京太郎「はいっ!」 明華「ぺらぺらぺ~ら」 京太郎「ふんふむふんふ~む」 明華「ぺらぺらぺら」 京太郎「ほむほむまじあわあわ」 明華「分かりました?」 京太郎「はいっ!」キリッ 一同「(まるで意味が分からないっ!)」ガビーン 明華「では実践に移りましょう」 京太郎「はいっ!!」グッ コンマ安価↓3 00~09 大失敗 10~39 失敗 40~89 成功 90~99 大成功 ゾロ目 明華 と 京太郎 【過去編】 778 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/08(日) 00 24 25.72 ID +ksovVyro [2/8] ラジカセ「」カチッ チャララ~♪ 久「あら、この歌……」 宥「確か、某執事アニメのキャラソンじゃ」 タタタタッ ガチャッ ハギヨシ「!!」 ~~~♪ 京太郎「月夜に~浮かぶ~残像~♪ かりそめーの黒いー記憶ぅ♪ 屈辱ぅ的な、歪む朝、不純な航海へ~♪」 久「」フラッ 煌「」ブクブクブク 京太郎「報われない恋、ならばせめて~、あの世で結ばれたーい~、なんて、願いを~幾千も~その血に飢えた獣のように~♪」 宥「」ボォォォォッ!! 菫「」ジョバジョバジョバ 京太郎「これでも、執事DEATH↑↑ 猥雑な送死葬愛、大地を赤く染めるぅ、カーテンコール蹴散らして~」 和「」ビクンビクンッ 美穂子「」ドロドロドロドロ 京太郎「走馬灯劇場、魂と記憶の映像♪」 はやり「あわわわっ!?」ジュンジュワァ 透華「」キュンキュンキュン 京太郎「血みどろの妄想を掻き鳴らして、ただ求めるぅ~♪」 デレッデレーデレッデデー♪ ハギヨシ「これは……なんという……」ガタガタッ ラジカセ「」カチッ 京太郎「ふぅ、こんなもんかな」クルッ 一同「」チーン 京太郎「え?」ビクッ なんだこれ……もしかしてまた、俺のせいでみんなが!? 京太郎「そんな……」ガクッ ガシッ 京太郎「!?」 霞「あら、大丈夫?」ニッコリ 京太郎「かす、みさん……?」 霞「ふふっ、安心して。貴方の歌はとても素敵だったわ、トテモ」ギュッ 京太郎「ほ、本当ですか!?」 霞「ええ、勿論」クスクス 明華「……(どうして、こんな時に思い出すのでしょうか?)」ツゥーッ あの日からずっと後悔して……自分の不甲斐なさを嘆いて 私も、母のようになれたら……そう思っていたはずなのに 明華「……」グッ 780 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/08(日) 01 33 39.50 ID +ksovVyro [3/8] 【数ヶ月前】 受付嬢「ジャ○ーズ舐めてんじゃねぇよオラァァァン!!」ダンッ 京太郎「!?」ビクッ 受付嬢「まず服装! 何、そのお母さんにしま○らで買ってきてもらったようなのは!?」 京太郎「いや、これ安かったんですよ」 受付嬢「第二に!! メイクしろとまでは言わないけど、何その妙に飛び出た鼻毛はぁぁぁぁ!?」ガシッ ブッチィィィィン!! 京太郎「いっでぇぇぇ!?」ゴロゴロ 受付嬢「第三に!! 少しは礼節を覚えなさいっ!!」 京太郎「……」ガーン 受付嬢「そもそもアイドルって言うのはファンの想いに答える、厳しい仕事なのよ?!」 京太郎「!!」 受付嬢「軽い気持ちで勘違いイケメンが図に乗るなぁぁぁ!!」ロザンショウリュウハ! 京太郎「」バッキャァァァン!! ヒュゥゥゥゥゥン!! ウィィィン 【道端】 京太郎「」ドシャッ ポツッ ポツッ ザァァァァァァァ!! 京太郎「……」ズブヌレ ソレデデスネー イヤイヤ、モウイイッテ 智葉「その話でもう三回目じゃないか?」 メガン「でも、本当に美味しかったデス」 ネリー「ラーメンばっかりじゃ飽きちゃうよー」 慧宇「全くですね」 明華「でも、美味しければいいですよ~」ニッコリ メガン「おお、そう言ってもらえると嬉しいデスネ」ズルズル 慧宇「さっき食べたのにまだ食べる……」 ネリー「もろジャンキーだねー」 智葉「なにもこんな雨の中食べることもないだろうに……」 782 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/08(日) 01 38 59.69 ID +ksovVyro [4/8] 京太郎「そろそろ、帰らなきゃ……」ズルズル サッ 智葉「ん?」チラッ メガン「どうかしまシタ?」キョトン 智葉「いや、今すれ違った男……どこかで見たような」 ネリー「うわぁ、ハリネズミだ!」 慧宇「濡れ鼠ね」 明華「可哀想……すぐに傘を」スッ 智葉「いや、やめておいた方がいい」 明華「え?」 智葉「あの顔、あの様子じゃ……相当辛いことがあったんだろうね」 ネリー「まさに絶望してる?」 慧宇「今にも死にそうな顔でした」 メガン「ラーメン食べれば元気になりマスヨ」ズルズル 明華「でも……」チラッ 京太郎「……」テクテク ザァーッザァーッ 京太郎「傘、持ってくりゃよかったな」テクテク 智葉「曲りなりにも男だ。女に助けられるのをよしとしないかもしれない」 メガン「おー! サムライデスね!」 京太郎「うっ、ぐっ……ヒグッ」ポロポロ 明華「でも、とても見過ごせません」ブルブル 智葉「……覚悟はあるか?」 明華「え?」 智葉「中途半端な同情ならやめておいた方がいい。逆に傷つけるだけだ」スタスタ 明華「そ、それは……確かにそうかも、しれません」ウツムキ でも私は……!! 母のようになりたい、立派で……誰よりも優しく……! 明華「だから私は!!」バッ ネリー「……」 智葉「……」 メガン「……気持ちは分かりマス。でも……」 京太郎「もう、帰るか」ゴソゴソ 明華「っ!!?」 行ってしまう…… このままじゃ、もう二度と会えないかもしれない 慧宇「ちょっと落ち着いて考えた方が――」 明華「……」ブルブル 783 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/08(日) 02 14 59.47 ID +ksovVyro [5/8] 皆さんが正しいのは分かってる。 私が声をかけても、助けても……あの人は救われないかもしれない。 逆に傷ついてしまうかもしれない でも、それでも見過ごしたくない……!! 京太郎「あ……そっか。ここまで来ることだけ考えて、金あんまり持ってこなかったのか」ビショビショ ネリー「ここで手を差し伸べても、意味ないと思うよー?」 明華「……行きます!!」 例え、間違っていたとしても 後悔したくない! だから、私に出来ることを……! 明華「……大丈夫ですか――!!」タタッ 智葉「バカ……」ハァ 京太郎「あー、ついてねぇ」フラフラ ガクッ ドシャァァ!! 京太郎「……」バシャン 明華「あっ」ビクッ 京太郎「……」シーン 倒れた……? どうして? 病気? ケガ? それとも…… 明華「い、いや……」ゾクッ 怖い 急に、目の前のこの人が怖くなってしまった 明華「うぁっ……」ブルブル どうして? どうして体が動かないの……? 助けたいのに、声をかけたいのに…… 明華「……」ガタガタ スタスタ ??「どいてくれる?」 明華「えっ?」クルッ ??「……!」タタタッ ザーザー!! 京太郎「……?」 スッ 赤い傘の持ち主「……風邪、引くよ」 京太郎「え?」 784 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/08(日) 02 15 25.55 ID +ksovVyro [6/8] 赤い傘の持ち主「立てる?」 京太郎「……」ドクンッ 明華「!?」ビクッ /.......... / | ハ ハ ..ノヽ..∧. /....../... / | | \ 斗-、 i ∧ '....../..{ 〃 { 弋{ 〃ヽ 廴 \ | ∧ i...../... | ト-| { \ ぅ 斗=ミ、 i | / ∧ |... 7.. | | | {_ ヽィ乏) ハ 入 φ / ∧ 「……?」 |ハ ヽr y 弌 弋辷ツ ′ 〉 / i / ∧ |{ i ∧〃_) ハ ` _厶ィ ハ | / ∧ |{弋 〈 ハ ゞ -'' 、 ´ } | / ∧ ` >へ i u / | / ∧ }. . -‐- 、 rー ' | / ∧ |.∧ V_ ノ イ | | / ∧ |... ゝ / | | | / ∧ |... > < 八 | | \_ |... i `¨ハ 〉 | |/ ̄ ̄ ̄〃 へ ^ヽ |... | 〉 / | | // ⌒ヽ.∧ |... |__// _/{ | | // V∧ r―|... / ./---、 ' ./ { | |_彡 ' V∧. ∧ { |... / // ̄ ̄ 7 | | |=- / V 京太郎「あ、すいません……」スクッ どうして……? 竜華「こないなとこで行き倒れ?」 京太郎「……そんなとこです」ハハハ その手を差し伸べようとしていたのは……私だったのに 竜華「……何かあったんか?」 京太郎「え?」 竜華「顔に書いとる。嫌なことがありましたって」ムニッ 京太郎「ほへっ?」ムギュウウ 竜華「……この後用事か何かあるん?」パッ 京太郎「え? 何もないですけど……」 竜華「よし、じゃあ着いてきて」グイグイッ 京太郎「え? え?」キョトン 私が…… 京太郎「あ、あの?!」 竜華「いいからうちに着いてくればええんや」グイグイ 京太郎「ちょ、ちょっとー!?」ガビーン ズルズルズルズル 明華「……」フラッ 傘「」コロコロ 智葉「!!」 慧宇「!?」 メガン「大丈夫デスカ!?」 ネリー「え? え?」オロオロ 私は……偽善者にすら、なれなかった 785 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/08(日) 02 16 24.12 ID +ksovVyro [7/8] ~~現在~~ 京太郎「菫さん、しっかりしてください!」ユサユサ 菫「」チーン 京太郎「久さん! 煌さん!!」 久「あばばば」ブクブク 煌「すばらぁ……」ゾクゾク 京太郎「和! 起きないとこうだぞ!!」モミモミ 和「んぁっ……//」モジモジ 京太郎「ダメだ……」ズーン 霞「いい夢見てるみたいだし、放っておいていいんじゃないかしら?」 ハギヨシ「私が皆さんを部屋までお運びいたします」スッ 京太郎「あ、俺も手伝います!」サッ 一同「う~ん」ムニャムニャ 霞「全く、これくらいで驚いてちゃ指導にならないわよ」ハァー 明華「……」 霞「貴女もそう思わない? って……どうかしたの?」 明華「いえ、なんでもありません」 霞「ふーん? そう……」 明華「……(あの時とは、もう違います)」グッ 私はもう逃げない 彼を……必ず導いてみせる 明華「だって、そうすれば私はきっと……」ニゴッ 今度こそ母のように――なれるから 霞「(この子もまた……)」クスッ 京太郎の歌唱力がメンヘラ上昇した 歌唱力がCになった!! 964 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/24(火) 21 45 25.57 ID ug0ohjboo [4/11] 【ガールズトーク アクセル1の巻】 ~~料理対決の日 その夜~~ <女子部屋> 透華「ふぅ、今日は散々でしたわ」ボフッ 久「あら、結構楽しかったじゃない」クスクス 煌「でも負けたのは悔しいですね、こちらのチームは私だけでしたし」ムスッ 宥「見た目が全然ダメだったよぉ……」モゾモゾ 和「清水谷さんはすごかったですね」ゴロン 竜華「いや、うちなんて……//」モジモジ はやり「何がいけなかったんだろー?」ボフボフ 菫「全くだ」ファァ 霞「本当よ」ネムネム 久「冗談にしては笑えないわね」ヒクヒク 美穂子「全くです」プンプン 透華「でも、こうやって親睦を深めるのも、案外悪くないものですわ」 竜華「せやな。普段はこうして話す機会も無いし」 菫「こうやって全員揃う事が稀だしな」 はやり「修学旅行みたいでドキドキするね!」 霞「そうかしら?」 キャッキャウフフ 竜華「……」 選択安価↓3 1 竜華「コイバナ……せぇへん?」ドキドキ 2 透華「……相談がありますの」ウツムキ 3 煌「ふふふ、面白いモノがあるんですけど」ニヤリ 4 自由な話題 969 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/24(火) 21 53 56.63 ID ug0ohjboo [5/11] 竜華「でな、その時に京太郎君が……」プルン 透華「……」 煌「ふふ、それはですね」プルッ 透華「……」 久「あら、でも意外とかわいいところもあるのよ」プルル 透華「……」 美穂子「クスッ、若らしいですね」プルン 透華「……」 はやり「かっわいいー♪」プルルン 透華「……」 菫「全く、世話のやける」プルッ 透華「……」 宥「でもでも、あったかいと思う」プルルン 透華「……」 明華「……興味深いです」プルルッン 透華「……」 霞「あら、美味しそうね」ドッタプルルルルルゥゥゥウン 透華「くっ」 ワイワイキャッキャウウフフ 透華「あの、皆さん!」 シーン 透華「……相談がありますの」ウツムキ _, -‐ ´ iY´ ̄/i `ー-、____ i´ ∧i //| `i--、ヽ |. ト、 | |//|. iヽ ヽi | ||`ヽY'"´! i i ゙ i . |.| / ゙、、 ゙、 | / ―┼-┤ ー-|A--、 ヾ / __!_ ゙、 _リ__ヽ_ \ / `メ2 iヾ \ "´2 i ー' 丶 / / / ; ) /i ヽ | // i /゙、 /イ !ソ |.|. ト、 i | 、 -―- ,.ィ´!ノ 人 ヾ ノ \ \ /r」ー- イ、,.! / /i `ー-‐'ヾ 、___/ __/_). i-'´ \ / Y /__ `) >--‐ / 、 / ,.イ ,ヘ^ノi | / /ヽ(. ( /i | / / ゙、 / ,艾 ゙、. 、 ( // | 丶、__,ノ ゙、Y i|| ,.ヘ V / | i.|. V \ \ / 、 `ヽ 一同「???」 972 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/24(火) 22 06 42.76 ID ug0ohjboo [6/11] 透華「……」 和「とりあえず話してみては?」プルルンプルンファミファミファー 透華「え、えぇそうですわね」グギギギギ 和「??」 透華「かくかくしかじか……ということでしてよ」ズゥゥゥン 一同「Oh……」 透華「毎日牛乳も飲んでいますし、マッサージも、試せるだけのことはやっていますの」ウツムキ 竜華「い、いや! 別に胸なんて……なぁ?」サッ 煌「えっ!? そ、そうですね、私もそんなにある方では無いですし……ね?」 久「いや、私に振られても困るわよ……美穂子!」サッ 美穂子「うっ……でも、私は上埜さんくらいの方が……ですよね!?」サッ 菫「私に振られても困る……そもそも胸なんてその時のノリで変わる、のか?」 宥「うぇっ!? む、胸なら玄ちゃんが詳しいけど……どうかなぁ?」チラッツ\ はやり「大きくても肩は凝るし、垂れてくるしろくなことはないよ!」セツジツ 明華「胸がそんなに重要ですか?」 霞「理解に苦しむわね」 透華「」 竜華「空気読めや!!」クワッ 久「全くね」 透華「うぅっ、ぐすっ、私だって好きでこんな胸じゃ……」シクシク 煌「ほ、ほら! 貧乳好きの男性もいますし!」 菫「そうだな。京太郎君は巨乳好きだが」 和「須賀君は大きいのが好きですけど」 はやり「巨乳好きだねっ!」 霞「あら、そうなの? ふふっ」ニコニコ 透華「」 竜華「可哀想に……」ホロッ 美穂子「体の話は女子にとっては深刻な悩みですから」 透華「……もういいですわ」ユラァ 一同「!?」 透華「貧乳がなんぼですわ!! 私には金があるっ!!」デデーン 一同「(最悪なこと言っちゃったー!!)」デデーン 透華「シリコン……シリコン┌(┌^o^)┐」カサカサカサ 竜華「あ、あかん! このままじゃ成金シリコンアンテナになってまうで!」 久「なにげに酷い言いようね」 973 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/24(火) 22 17 48.28 ID ug0ohjboo [7/11] ウガァァァアデスワァァァァ!! オチツイテ! ドウドウ! 久「どうするのよこれ」ハァァァ 煌「私にいい考えがあります」フフフ 竜華「果てしなく嫌な予感がするけど、一応聞いたるわ」 煌「それはですね……」ゴニョゴニョ 竜華「!?」 美穂子「そ、そんなこと……」ワナワナ 霞「正気の沙汰とは思えないわね」 明華「成功するでしょうか?」 菫「いや、成功しても後が怖い」 はやり「オススメしないけど……」 透華「うぅっ……」シクシク 宥「でも、可哀想だよぉ……」 和「なんとかしてあげまたいですね」 煌「それじゃあ、仕込みをしてくるかな?」クスクス トテテテ ガチャッ 竜華「……」 久「成功するかしら?」 竜華「無理やと思う」キッパリ 美穂子「……」 和「どうなるんでしょう」 透華「私なんて……私なんて」エグエグ そして、翌日―― 京太郎「うーいてて、体中がヒリヒリするぜ」テクテク ガチャッ 透華「……はぁ」ズーン 京太郎「あ、透華さん、おはようございます」ペコッ 透華「ええ、おはようございますわ」 京太郎「…ん?」 透華「どうかしまして?」キョトン 京太郎「あれ、なんか透華さん……」 京太郎「胸が大きくなってません?」 975 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/24(火) 22 22 44.44 ID ug0ohjboo [8/11] 透華「えっ?」 京太郎「あれ、でも……確かに」ジロジロ | トヽ、V//'゙、 i ヾニ==ー | __|_| /"´ |_|_,._ ゙、 i | ハ|ミ(. `´|.|_、__ ゙、 i i __,;=テミミ ゙、 ナr-、ヾ=- ゙、.| / `/ 2 ノ \ 2 ノメ. ヾ、 / ,.イ ` ; ) |i \ / 人_! リi ,ゝ、ヽ. /ィ / / .! r―‐‐-、 ,イ | | | ヽ|. !ハ .ヽ〈 / / \ ー―‐' , イ .V ./ | 、 \ / `ハ 、__ , ' | V ./ \ ,i / \ ゙、 /,┤ _ト/ ,ハ `ー-‐'/`ー='´-ァ , ) ) / ヽ、_,.-‐' ( ( ヽ 、 ー __ ノ / / / l´ /、J゙、 \___ ゙、 \ ヽ丶 r'´/, - イ / .| / /|ヾ┼--、/ `ヽ }ー-、_ ゙、 |ヽ|. | / / / / ゙、./ .| | \/_) i | , -ヽ ) | ゙、 ゙、 〈 〈 |_| ヽ ノ/ / | | 透華「な、なぁぁっ!?」カァァァ 京太郎「うん。やっぱりだ、間違い無い」ウーン  ̄`ー-ニ、ヽ、 _, -‐ニ´-‐ ' ヽ ̄`ーr-、 \`´ / i ト、 |/|. \ / / |.|ヽ、 |.ハ ヽ / / /.,ィ.| 、丶// | | | / / / |.|`゛゛く"´| | ! / _/_/__リ _, ) |/|_ . | _,ノ ,ノ / / ̄ /. ケ | ` | _, -‐,´-‐'´ / , ,ヘァ‐==ミ ./ メ=≠ | / / / /|.|. ` 廴ツ/ イン | .i / i/ / /ー、ヾ ( ' ;.イ | ヽ / | / / / i、 _ ノi i ヽ / . ノハ_ / /_| `ー 、 ´ ´,.ィ'ノ ハ .! |. | .// >、 i //`\_ ーr,'彡 ノ !ハ!ー==彡'´ _/--‐) !‐/ .,V、 ̄/ , -‐ ´ー-ノ、 // /_, -‐ ´ ノ.〈 / ゙、 ゙、 / /ヽ. ( i , -‐ ´ , -‐、´ \,-‐ナ/ |`iヽ ) i / | 透華「あ、あまりジロジロ見ないで欲しいですわ!」サッ 京太郎「あ、す、すみません!!」ペコリ 透華「……ふふっ」ニヘラ 京太郎「その、悪気は――」オロオロ 透華「貴方も、やはり男の人ですわね」ツンッ 京太郎「ふがっ」 ,. -‐'´ |' ̄ / \ー-、 ,.. -/ ,.. '´ ト.i /| \ `ヽ/,.. '´ | /i |//| i .〈 i i ト、i |/ |.i | i i . |.|`゛/"´|.| i | /. ー-A|-/ .ー-|ハ_ i | ノ / リ〈 |! ヽ ` ゙、 | / . ヌ"!=ミ ヽ /,__、_ ヽ | // | i.| 弋ノ`.....)...´ b }ア 、\゙、 /ハ .∧!| " ' /  ̄i ∧ i ヽ、 リ. ! ゙、 ヽ __ ノ/ / |.| r、ヽ、 ___ノヽ i / ` 、 ヽ-‐' イ / リ i i | ` ー‐ ゙、 〉 / / / ー ' ´ i 〈 ゙、 ! リ. ( / _) /__, / `ー-、r'´\ ヽ_ `ー-<_ ) / / ./ ! ∧ ! 、 ヽ ヾ!  ̄`ー-、 < ̄`. / / |.〈 i i / /ハヽ ゙、 ) ノ `ヽ `ヽ 透華「もう、えっちなのはいけませんわ」クスクス 京太郎「は、はいっ」ドキドキ 透華「では、また後で」スタスタ 京太郎「はい!」タタッ 977 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/24(火) 22 30 53.41 ID ug0ohjboo [9/11] 透華「……」トテトテ ピタッ 透華「や、やっ……」ブルブルブルブル ピョインッ! 透華「やりましたわぁぁぁぁ!!」グググッ! コソコソ 竜華「成功しとる……」 久「よくもまぁ、こんな簡単に」 煌「ふふ、中々大変でしたよ」つPAD 美穂子「まさか寝ている間に下着に縫い付けるなんて……」 竜華「こんなん一時しのぎやし、すぐに気づくと思うんよ」 久「でもいいんじゃない? あれだけ喜んでるんだし」 美穂子「意外に分からないものなんですね」クスッ 煌「いいじゃないですか。本人が幸せそうなら」ニコッ 透華「ふふふふふっ」ニマニマニマ ,. -‐'´iー―-r-、-、 / ,.. '´ ト.i //! \ `ヽ _, -‐'/ | /i|.| // i i /. i i ト、i |'/,..| | i i . |.|`゛/'"´| | i. | / /i.| / .|.| |. | / ー/-|| i 、_|.ト、 ゙、 !. /. 、/_リ. \ !ハ`ヽ 丶 ゙、 /ハ !,イ` 5=ミ ) ,=;=ミァー 丶 丶_. |i |. /!ト|  ̄ ; / "'"´.i iヽ.! iー-ニー. !| ゙、゙、. i ゙、゙、 ノ ノ |.| ゙、 ヽヽ ヽ /` 、 丶ニ= イ ,イ |.| \_、 ,.イ___ヽ ノ //.>.、.... -〈 / ! リ ヽ 、丶ヽ__/,.---',..! ト-、__/ \_ _人 〈__ ゙、 ヽ |ヽ i- / ', ー'´)/ ヾ | /V冫 ヽ ヽ ̄ ̄ ̄`丶、 \リ../ ' ´,.イ i /`フヾ、 ゙、 | / ヽ / その後、舞い上がった透華がパッドの存在に気づいたのは夜のことであった しかし、この一件で何かに目覚めた透華は、PADの魅力にとりつかれることになる それから間もなく、下着メーカーに龍門渕グループが参入したことは…… 無論、言うまでもない 透華「えへへっ」ニヘラァ 京太郎「(でもなーんか偽乳くせーんだよな)」ウーン カンッ!! 990 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/12/24(火) 22 51 01.96 ID ug0ohjboo [11/11] 【合宿中 某日 浴場】 京太郎「ふぅ、今日も疲れましたね」ヌギヌギ ハギヨシ「ええ、全くです」ヌギヌギ 京太郎「うわぁ、ハギヨシさん鍛えてるんですね」 ハギヨシ「いえ、京太郎君に比べればこの程度」フフフ 京太郎「あ、後で背中流させてくださいよ!」 ハギヨシ「ええ。ですが、私もやらせて貰いますから」クスッ 京太郎「流しっこですね」ワーイ ガラガラ 京太郎「よーし! 入るぞー!」 ハギヨシ「走ると危ないですよ」 タタタッ ザッパァーン ガチャッ ??「……」コソコソ スタスタ ??「……」キョロキョロキョロ 京太郎のパンツ「」デーン ??「!!」タタタッ モゾモゾ ??「はぁ、はぁ……クンクン」ガシッ ガチャッ タタタタッ!! ~~数十分後~~ ガラガラ 京太郎「いいお湯でしたねー」 ハギヨシ「ええ」 京太郎「さて、着替え……あれ?」 ハギヨシ「どうしました?」 京太郎「えと、確かにここに置いたと思うんですけど」キョロキョロ ハギヨシ「?」 京太郎「俺のパンツが……無いんです!!」 ハギヨシ「え?」 京太郎「あれ~、おっかしいなぁ」 ハギヨシ「これは……まさか!?」 京太郎「下着ドロ!?」 ~~続く~~
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5730.html
818 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 22 21 23.85 ID OtXeTayHo [19/28] そして、それからは一進一退の戦いが続いた 全体を支配しようとする京太郎と、それを乱すはやりと良子 咏も徐々に調子を取り戻し、大きな手で和了を決める 戦いは既に、対談だということすら忘れて白熱した真剣勝負となっていた 【南四局】 はやり「うーん、差がつまらないなぁ」 良子「アンビリバボー、こんな馬鹿な……」 京太郎「(あともう少し、もう少しなんだ……)」 編集「少しは対談もしてくださいね」 京太郎「あはは、そうでした」 咏「ま、そこそこ話してるしいいんじゃね?」 はやり「そうそう♪」 編集「まぁ、なんとかなりそうですけど(主に須賀さんの強さがネタになるな、これ)」 京太郎「さぁ、泣いても笑ってもこれで――決める!」 はやり「負けないよー!」 良子「アナタだけには勝たせません!」 咏「やったろーじゃん」 竜華「京太郎君……」ギュッ 健夜「おぎゃーおぎゃー!」 ラスト! 安価 ↓2 はやり ↓3 良子 ↓4 咏 ↓5 京太郎 835 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 22 37 25.06 ID OtXeTayHo [20/28] 京太郎「はぁ、はぁっ……」 良子「う……うそ、こんなこと」ガクッ はやり「あーあ、やっぱり負けちゃった」エヘヘ 咏「33-4」チーン 京太郎「か、勝ったぞぉぉぉぉ!!」ウォォォ! やった、やったんだ俺は! 本当にこの三人に……勝ったんだ! 編集「やべぇ、やべぇよ……こんな子がアイドルなんて」ガタガタガタ 竜華「当たり前や。誰やと思うとるん?」 宥「京太郎君は世界一のアイドル」 玄「私たちの自信作なのです!」ドゥルルルルルルルルルヤァァァァ! 煌「すばらっ!!」 靖子「たまげたなぁ……」 理沙「楽しみ!」メラメラプップクー 健夜「キャンユ~セレブレイト~♪」 京太郎「あの、それで罰ゲームというのは?」 編集「それは二回戦が終わってからになります」 京太郎「ほう、ほうほう!」 良子「オーケー……好きにして結構です」プルン 京太郎「……」ゴクッ 咏「まぁ……多少はねぃ?」ドキドキ 京太郎「三尋木プロは、まぁ……うん」 咏「」ブチッ げ ん こ つ 京太郎「」ピクピク 竜華「アホ」ハァ はやり「全く、格好いいんだか悪いんだか」クスクス 【京太郎】1位 96+94+49+77=316 【良子】 2位 41+66+92+80=279 【はやり】3位 29+94+17+80=220 【咏】4位 63+20+05+80=168 838 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 22 47 06.32 ID OtXeTayHo [21/28] 【二回戦】 京太郎「じゃあ、お願いします」 靖子「そう気負わなくていいさ。こっちも勉強させてくれ」ニヤリ 理沙「勝負!」プクゥー 京太郎「……」ジィー 理沙「?」プククー 京太郎「……えいっ」ツンッ 理沙「ぷひゅっ」ポンッ 一同「!?」 はやり「理沙ちゃんのほっぺたを突っつくなんて……」 京太郎「おぉぉお……」 理沙「う、うぁっ……うぅっ……//」モジモジ 京太郎「すみません! あまりにも可愛くて、つい!」 理沙「も、問題無し!」プクプクー 京太郎「おおお!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ 一同「っ!?」ゾクッ 健夜「楽しそうだね……私も仲間に入れてよ~」マジキチスマイル 京太郎「こ、小鍛治プロ!」ビクビク 健夜「ふふふっ……お手柔らかにね、京太郎君」クスクス 京太郎「……」グッ なぜだか分からないけど、俺はこの人に勝たなければいけない そんな気がする いや、勝たなければいけない 京太郎「……勝ちますよ、俺」キッ! 健夜「~~~っ!!」ジュンジュワァ 京太郎「?」 健夜「お、おねひゃいひまひゅ」ブルブル 理沙「勝負!」 靖子「さて、と! やるか!」 こうして、戦いの火蓋は切って落とされたのだ 一本目 ↓2 靖子 ↓3 理沙 ↓4 健夜 ↓5 京太郎 850 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 22 56 18.44 ID OtXeTayHo [22/28] 【東一局】 ジャラジャラ 京太郎「……」 健夜「言っておくけど、さっきの力はもう通用しないよ」ニッコリ ゴゴゴゴゴッ 靖子「(本気、だな)」ブルッ 理沙「!」 健夜「さっきの対局を見て、大体の特性も理解したしね」クスクス 靖子「(天江衣と同じ系統の力か。私も経験がある、そう簡単には――)」 京太郎「小鍛治プロ、すみません」ペコリ 健夜「えっ?」 京太郎「いえ、正確には戒能プロ達に謝らないといけません」 はやり 良子 咏「!?」 京太郎「俺、この二回戦の為に……力、温存してたんです」 靖子「は?」 京太郎「……行くぞ、淡」カッ // / | | { ' . | | } | l| | { ' 〃 | | | | ト, /| /| /| ' ∧|/ / .' , ' Ⅵ |_'. | | | | l | ' }/ }/ / .イ `\{/ / / / / { | Ⅵ≧!、,| | 、 | _/ム斗七 / . / }' ' ,イ / | { 从 | イ { しメ∧ l Ⅵ イ { し刈 `ヽ' ' }/' / /イ Ⅵ . Ⅵ Vzり \ 、 } / Vzり }/ // | 从 | \ ∨/ , / _∨∧ . ` \ , _ノ> 、_ (「うんっ! まっかせてー!」) ゾワッ! 健夜「こ、これは!?」ウーシャンテン 靖子「まさか!?」ウーシャンテン 理沙「!!」ウーシャンテン! 京太郎「絶対安全圏……」ダブルリーチ! ビシィ! 竜華「」 宥「」 玄「」 煌「」 編集「」ジョバジョバジョバジョバ 【靖子】 39 【理沙】 24 【健夜】 32 【京太郎】 97 856 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 23 04 18.40 ID OtXeTayHo [23/28] 京太郎「よし!」 健夜「(今、完全に打ち方が変わった?)」 靖子「(さっきまでは完全に天江衣と似た打ち方だったハズ?)」 理沙「変貌!!」プックプックー 京太郎「まずは一回――」 健夜「でも、それも覚えたからね」キッ 京太郎「(ありがとう、淡。少し休んでてくれ)」 (負けたら承知しないからねー!) はやり「はぁ、もう手が届かないなぁ」 竜華「……」 ~~~~~~ 京太郎「麻雀部に入って、咲を誘って……県予選を突破して」 京太郎「みんなを陰で応援しながら、雑用を頑張って」 京太郎「そして気がつけば俺一人が取り残されていた」 京太郎「英雄になったみんなと違って、俺には何も無かった」 京太郎「みんなと一緒にいる資格も、権利も……」 京太郎「きっと、どこかで落としちまったんだと思います」ウツムキ ~~~~~~ 竜華「強く、なったなぁ……京太郎君」 京太郎「行きます!」グッ 竜華「頑張りぃ、京太郎君がナンバーワンや」ニッ 二本目 ↓2 靖子 ↓3 理沙 ↓4 健夜 ↓5 京太郎 867 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 23 13 38.97 ID OtXeTayHo [24/28] 京太郎「(行きます、小蒔さん!)」カッ イ ' /| /| l | | | | l| | |// / | | { ' . | | } | l| | { ' 〃 | | | | ト, /| /| /| ' ∧|/ / .' , ' Ⅵ |_'. | | | | l | ' }/ }/ / .イ `\{/ / / / / { | Ⅵ≧!、,| | 、 | _/ム斗七 / . / }' ' ,イ / | { 从 | イ { しメ∧ l Ⅵ イ { し刈 `ヽ' ' }/' / /イ Ⅵ . Ⅵ Vzり \ 、 } / Vzり }/ // | 从 | \ ∨/ , / _∨∧ . ` \ , _ノ> 、_ ~(はい……Zzzz)~ 京太郎「……」キッ ゾワッ 良子「何か降ろした!?」 はやり「わかるの?」 良子「ええ、でも……あれは?」 京太郎「シニタクナーイシニタクナーイ」 一同「???」 良子「ものすごいゴミです」アキレ 京太郎「死が怖いんじゃない、理不尽な死が嫌だと言ってるんだ!」 竜華「(うち、さっきいい感じのシーンやったのに)」ズゥーン 煌「まぁまぁ」ポンポン 健夜「何だか分からないけど今がチャンス!」 靖子「おっと、こっちも見てくださいよ」ツモ!」 理沙「油断!」プクプクン 健夜「しまった!?」 京太郎「……はわっ!?」パチッ ~(うぅ……力になれませんでした)~ 京太郎「(いや、問題無いっすよ)」ニィ 勝負はまだまだ、これからなんだからな ~(はいっ!)~ 健夜「ぐぬぬ、なんとかしないと」 【靖子】 39+92 【理沙】 24+30 【健夜】 32+17 【京太郎】 97+08 872 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 23 23 50.96 ID OtXeTayHo [25/28] そして、その後は―― まさに死闘となった 京太郎「(照さん!)」カッ ~(お待たせ、アイスティーしか……)~ 京太郎「ハァァァ!」ギュルギュル ~(ちょ、まだ話してる(照だけに))~ 健夜「そうはいかない!」 理沙「阻止!」 京太郎「ぐっ!? ……(咲!)」カッ ~(なんだか凄く久しぶり……うぅぅ)~ 京太郎「カンッ!」 靖子「やるな……だが、まだまだ!」 はやり「うわぁ、凄いね」 良子「まさかこれほどとは……」 咏「でも、流石はアラフォーだねぃ」 ~(京ちゃん、ごめん……)~ 京太郎「(くっ……咲でも通用しないのか!?)」 健夜「ふふっ、もう終わりかな?」ニッコリ 靖子「(流石に小鍛治プロに抑えられてはどうしようもないか)」 ~(キョウタロー! 衣の力を使え!)~ 京太郎「(いや、それも読まれてる……)」 プロの称号は伊達じゃない それも、その頂点に近い存在なら、なおさらだ 京太郎「……ここまで来て、勝てないのか?」 健夜「(結婚もオッケーかな?)」ワクワク 京太郎「……どうすりゃいいんだ?」 俺は、もう―― ~(……)~ 泣いても笑っても最後 男なら、ここで決めるしかあるまいよ ↓2 靖子 ↓3 理沙 ↓4 健夜 ↓5 京太郎 884 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 23 31 09.80 ID OtXeTayHo [26/28] 【靖子】 39+92+23+80=227 【理沙】 24+30+78+80=212 【健夜】 32+17+51+99=199 【京太郎】 97+08+12+77=194 【対局終了】 京太郎「……」 靖子「ふぅ、厄介な君が小鍛治プロと潰しあってくれて助かったな」 理沙「勝利!」 健夜「ぐふ、ぐふふふっ、3位だけど……勝ちは勝ちだよね」ニマニマ 京太郎「う、うあぁっ……」 健夜「……」ニッコリ こうして、俺はこの三人に敗北してしまった 竜華「京太郎君……」 煌「あちゃー」 はやり「仕方ないね」 良子「ま、所詮はこんなものでしょうか」 京太郎「……」グッ 健夜「それじゃあ、うふふふっ」ニコニコ 靖子「さて、何を言いつけようかな」 理沙「思考中!」 そして―― それぞれから罰ゲームを言い渡されることとなる それは―― ~~~【三年後】~~~ 888 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 23 39 31.64 ID OtXeTayHo [27/28] 【とある超高級マンション】 ジリリリリリッ 京太郎「ほら、みんな起きてくださーい」カンカンカン 布団「」モゾモゾ 京太郎「靖子さん、朝ですよ」バッ 靖子「うーん……もう、朝?」フワァァ 京太郎「顔を洗ってきてください。ほら、健夜さんも」バッ 健夜「うーん……あと五分」ムニャムニャ 京太郎「……起きないとアレ、しませんよ?」 健夜「起きる!!」ガバッ 京太郎「はい。それじゃあ後は……」 布団3「……」モゾモゾ 京太郎「理沙さん、起きてます?」 理沙「うん……」プククー 京太郎「よし! それじゃあみんな準備出来たらリビングに集合してくださいね」 三人「はーい」 あの雑誌の特集から三年 俺はあの時の罰ゲームの為に、この三人と同棲している というのも、そのバツゲームというのが…… 【リビング】 京太郎「はい、靖子さんのカツ丼」 靖子「おー♪ やっぱり京太郎くんのカツ丼を……最高だな」モグモグ 一つ目は靖子さんの【これから毎朝、カツ丼を作る】こと 京太郎「それじゃあ、理沙さん」チョイチョイ 理沙「うん!」トテトテ 京太郎「まずは左からですね」 理沙「んふふ」スリスリ 二つ目が理沙さんの【これから毎朝、耳かきをする】こと 京太郎「はい、おしまい。まぁ、毎日やってるから溜まるわけないんだけど」 理沙「ナデナデ!」プククー 京太郎「はいはい」ナデナデ 理沙「んへへ」 京太郎「それじゃあ、健夜さん!」 健夜「待ってたよ!」シュババッ 京太郎「んっ……」チュー 健夜「んちゅー♪」チュー そして最後が、健夜さんの【これから毎朝、おはようのキスをする】こと 890 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 23 52 43.51 ID OtXeTayHo [28/28] 京太郎「それじゃあ、いってらっしゃい」 靖子「今日も買ってくるさ」 健夜「バッチリやってくるからね!」 理沙「圧勝!」メラメラ バタン とまぁ、こんな感じで毎朝この三人に奉仕しなければいけないわけでして 今となっては欠かせない日課となっている 京太郎「よし、俺も準備するか」 正直、大変だと思ったことはない むしろ……少しだけ、嬉しくもある あの三人に頼られることはとても心地がいいし、悪い気はしない それに、俺があの三人への奉仕が終われば…… ピーンポーン 京太郎「おっ、きたきた」ニィッ ガチャッ トテトテ 京太郎「待ってましたよ」ニッコリ はやり「お待たせっ♪」 良子「……」 咏「全く、面倒だねぃ」 そう、今度は俺に負けたこの三人の番となるのだ 京太郎「じゃあ、まずははやりさん」 はやり「はーい♪ ぎゅぅー☆」ムニムニ 京太郎「おー……生き返るなぁ」ホワホワ はやりさんへのバツゲーム【これから毎朝、俺にハグすること】 京太郎「じゃあ次は――」 良子「……私、ですか?」 京太郎「お願いしても?」 良子「サートゥンリー、勝者の命令ですから」サッ ナデナデッ 良子「ふふ、京太郎はいい子ね」 京太郎「……もう死んでもいい」ウルウル 良子「それ毎朝言ってるわよ?」クスッ 良子さんへのバツゲーム【これから毎朝、俺を弟扱いすること】 咏「……」ソワソワ 京太郎「咏さん、いいですか?」 咏「ふ、ふん! 勝手にやれっての!」ドキドキ 京太郎「それじゃあはい! 高いたかーい!」ガシッ 咏「ふわっ、わぁー♪」バタバタ 咏さんへのバツゲーム【これから毎朝、俺に妹扱いされること】 893 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 00 03 15.59 ID eMhzalz+o [1/17] はやり「じゃあ、また夜にね」 良子「今日こそはあの三人を倒して奪い返します」 咏「まぁ、頑張るかねぃ」 京太郎「お気をつけてー」フリフリ 夜、というのはこの三人は俺達の部屋のお隣さんだからだ ほぼ夜寝る時以外はこっちに入り浸っているわけでして 京太郎「さて、そろそろ俺も仕事か」 正直、奇妙な生活だとは思う だけどそこに不満なんてものはない 毎日は楽しいし、みんないい人ばかりだ 京太郎「よーし、今日も頑張るぞー!」 バツゲームから始まった生活 それでも、俺達の生活は絡まりあって……今じゃ無くてはならないものとなった 京太郎「……」ガチャッ 幸せなんてものは、何がきっかけになるか分からない 今度の幸せはきっと―― 菫「やぁ、京太郎君」 照「今日の」 榎洋「バツゲームの」 恭子「時間やで!」ニッコリ 京太郎「……ああ、今日はこの班も、でしたっけ?」フフ すぐ足元にまで来ているのだから ED5【クロスゲーム】 898 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 00 14 24.58 ID eMhzalz+o [3/17] ~~クイックロード~~ 【二回戦】 京太郎「じゃあ、お願いします」 靖子「そう気負わなくていいさ。こっちも勉強させてくれ」ニヤリ 理沙「勝負!」プクゥー 京太郎「……」ジィー 理沙「?」プククー 京太郎「……えいっ」ツンッ 理沙「ぷひゅっ」ポンッ 一同「!?」 はやり「理沙ちゃんのほっぺたを突っつくなんて……」 京太郎「おぉぉお……」 理沙「う、うぁっ……うぅっ……//」モジモジ 京太郎「すみません! あまりにも可愛くて、つい!」 理沙「も、問題無し!」プクプクー 京太郎「おおお!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ 一同「っ!?」ゾクッ 健夜「楽しそうだね……私も仲間に入れてよ~」マジキチスマイル 京太郎「こ、小鍛治プロ!」ビクビク 健夜「ふふふっ……お手柔らかにね、京太郎君」クスクス 京太郎「……」グッ なぜだか分からないけど、俺はこの人に勝たなければいけない 不思議と、一度負けたような気もする…… 京太郎「……勝ちますよ、俺」キッ! 健夜「~~~っ!!」ジュンジュワァ 京太郎「?」 健夜「お、おねひゃいひまひゅ」ブルブル 理沙「勝負!」 靖子「さて、と! やるか!」 京太郎「今度こそ、カツ こうして、戦いの火蓋は切って落とされたのだ 一本目 ↓2 靖子 ↓3 理沙 ↓4 健夜 ↓5 京太郎 905 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 00 23 17.31 ID eMhzalz+o [4/17] 【東一局】 ジャラジャラ 京太郎「……」 健夜「言っておくけど、さっきの力はもう通用しないよ」ニッコリ ゴゴゴゴゴッ 靖子「(本気、だな)」ブルッ 理沙「!」 健夜「さっきの対局を見て、大体の特性も理解したしね」クスクス 靖子「(天江衣と同じ系統の力か。私も経験がある、そう簡単には――)」 京太郎「小鍛治プロ、すみません」ペコリ 健夜「えっ?」 京太郎「いえ、正確には戒能プロ達に謝らないといけません」 はやり 良子 咏「!?」 京太郎「俺、この二回戦の為に……力、温存してたんです」 靖子「……」 京太郎「……行くぞ、淡」カッ // / | | { ' . | | } | l| | { ' 〃 | | | | ト, /| /| /| ' ∧|/ / .' , ' Ⅵ |_'. | | | | l | ' }/ }/ / .イ `\{/ / / / / { | Ⅵ≧!、,| | 、 | _/ム斗七 / . / }' ' ,イ / | { 从 | イ { しメ∧ l Ⅵ イ { し刈 `ヽ' ' }/' / /イ Ⅵ . Ⅵ Vzり \ 、 } / Vzり }/ // | 从 | \ ∨/ , / (「うんっ! まっかせてー!」) グニュン 京太郎「ぐっ……!?」 健夜「どうかしたの?」クスクス 京太郎「なんでだ……俺の力が」 この力は温存していたハズ なのになんで対策が―― 靖子「甘く見ないで欲しいな」 京太郎「え?」 健夜「京太郎君が力を隠していたのなんて、お見通し」 京太郎「!?」 理沙「観察!」プンスコププー 靖子「プロを、甘くみるなよ?」ニヤリ 京太郎「!?」 【靖子】 132 【理沙】 45 【健夜】 49 【京太郎】 25 906 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 00 26 44.80 ID eMhzalz+o [5/17] 靖子「ロン」 京太郎「がはっ!?」 健夜「このままじゃ飛び、だね」 京太郎「くっ……」 強い やっぱり、さっき対局を見られたのがキツイ 京太郎「(どうにかしねぇと……)」 でも、どうやって? どうすればこの人たちを出し抜ける? 京太郎「……」ブルブル 勝てるのか、俺は―― 竜華「京太郎君、頑張って!」 煌「……」 京太郎「……」 ニ本目 ↓2 靖子 ↓3 理沙 ↓4 健夜 ↓5 京太郎 914 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 00 38 14.85 ID eMhzalz+o [6/17] ~(京ちゃん、諦めちゃダメ!)~ 京太郎「(咲……ああ、そうだよな)」グッ 靖子「(ん? 闘志が戻ったか……)」 健夜「でも、これから巻き返すのは大変だよ」 京太郎「それでも、俺は勝ちます」 そうだ まだ点棒は残っている なら……まだ俺は負けていない 京太郎「行きます!」 理沙「勝負!」 健夜「(絶対に勝つ……!)」メラメラ 京太郎「(みんな、俺に力を貸してくれ……)」グッ 【靖子】 132+19 【理沙】 45+93 【健夜】 49+45 【京太郎】 25+86 919 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 00 46 52.16 ID eMhzalz+o [7/17] それからはジリ貧の戦いだった 数多くの力を使う京太郎だが、歴戦のプロ相手にはそう通用しない もし、京太郎があと一年修行を積んでいれば……結果は違っていただろう 残っているのはわずかな点棒 それは、京太郎の残りの命をも意味していた 京太郎「……くっ」 靖子「いよいよ、最後か」 健夜「泣いても笑っても、これで終わり」 理沙「……」 はやり「京太郎君……」 良子「ま、頑張った方でしょうか」 咏「……まだわっかんねー」ギリッ 竜華「京太郎君、まだや……まだ」 煌「……」ギュッ 京太郎「……頼む」 神よ…… 俺を、祝福しろ!! 京太郎「うぉぉぉぉ!!」 ラスト ↓2 靖子 ↓3 理沙 ↓4 健夜 ↓5 京太郎 931 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 01 09 07.72 ID eMhzalz+o [9/17] この人達は強い 油断していたさっきの三人と違って、俺に対する対策を練っている このわずかな時間で、完全に俺を殺せるだけの技術と力を併せ持っているんだ それでも、俺は勝ちたい 京太郎「……」 声にして、いいのか? 京太郎「……たい」 自信が無かった 京太郎「かち……い」 あの日、みんなの元を去ってから ずっと……目を背けてきた現実 それを、打ち破る為に 京太郎「勝ち、たい」 俺は―― 932 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 01 14 15.03 ID eMhzalz+o [10/17] 京太郎「勝ちたい」 つぶやいた言葉が現実になるように 願い続けるなら、何でも出来る 健夜「ふふっ、もう打つ手は無いかな?」 靖子「(えぐいな。流石に小鍛冶プロが相手では……)」 理沙「決着!」プンスコプップー 京太郎「……確かに、俺には不思議な力があります」ボソッ 健夜「?」 京太郎「みんなとの絆だっていうけど、俺には自覚がなくて……ただ力を借りてるようなもんで」 戦いの数だけ、その力を手に入れてきた 何度だって、立ち上がった はやり「京太郎……君?」 京太郎「本当はあんなもんじゃない。俺って才能無いから、うまく使いこなせないんです」 健夜「それで……? 諦めるの?」 京太郎「いえ。そんな俺でも、一つだけ」 浅い眠りから覚めたように気づく未知の強さ 京太郎「たった一つだけ、こんな俺にも自信のある打ち方があるんですよ」 今までずっと、あの人と走りながら探し当てた 京太郎「これが――」 最後の――切り札 京太郎「!」カッ | |. ',| l ',| | ', , -=<ヽ| | ', / / ` ⌒ヽ| | ', イ> } .! ', ノ/ 、///_人_/ ノ i ', /〃 ', _ / i ヽ Y// / Ⅵ∨/、 __',__>- 、--=彡-- 込 < / √ V ノ _ ̄彡⌒/ {斗r≦ニニ≧s=- r彡イ / / i 0 |ヽ -=彡 /--- /⌒Yニ=----====彡 / /__乂ノ、 \¨ < __/ 乂ノ /ノ-  ̄i '__ , '/ヽ i==ミx 、 /ニ (__ 八 i '/ i八 ̄ ̄ ̄\\ ノ =ミ / | / /i ∧ \\/´ / ⌒ ヽヽ / | ,/ /_i| / ∧ r ', / /-=彡⌒ |)Ⅹ(彡ヽ / ∧__ >彡ヘ イ / / |/∧ =≦=/_ ヽ<_/ ', ´ / / |/ ゞ' ノ〃/ _ }i_ノ- ≦ ', \ / / |i | ゝ'_/- ノ / ', _ \ / |i | '/ ∧' // ヽ |i | '/ / ∧ // ',  ̄ ̄ ̄ ̄ 京太郎「行きます、菫さん!」 ~(ああ、必ず勝とう)~ 936 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 01 22 13.65 ID eMhzalz+o [11/17] 京太郎「……」タァン! 健夜「(空気が変わった!?)」 靖子「(馬鹿な、まだ他にスタイルがあるのか!?)」 理沙「不可思議!」プンスコッププップー 京太郎「くっ!」タン! 飛び込んでく、嵐の中 何も迷わずに はやり「なんて危ない……」 良子「心臓の止まるようなスレスレの打ち筋……こんな、研ぎ澄まされた打ち方なんて」 咏「どうやら、アイツは覚悟を決めたようだねぃ」 健夜「(やけになったの? いや、これは違う……)」ビクッ 京太郎「(……まだ、まだだ)」スゥ ためらう瞬間……その闇に飲まれるだけだ 疑うより信じてみる 京太郎「(俺の、可能性)」キッ 靖子「(まさか……狙いは!?)」バッ 健夜「(なんとしても京太郎君に和了らせない!)」サッ 靖子「ダメです! 彼の狙いは――」 京太郎「俺は、目覚めて行く未来の世界を!!」バタン 健夜「!?」 京太郎「諦めない!!」バァァアーン! / ___ヽ. |;i;i;i;i;i;i;i| / /, ̄ `i .|;i;i;i;i;i;i;i| ___ / レ‐---―‐| ..|;i;i;i;i;i;i;i| / ̄ .\ / / ,,ィ" | |;i;i;i;i;i;i;i| ∠、__ . / __ i __,.-‐―‐ | .|;i;i;i;i;i;i;i| }ヽ. / . \ .x</ノ",.‐ _| .|;i;i;i;i;i;i;i| /;i;i;ヽ/、 ;/;i;/ / , ′_, / ̄ | .|;i;i;i;i;i;i;i| .i;i;i;i i / i /;i;i;i/″ Y゙ "/ ` | |;i;i;i;i;i;i;i| /;i;i;i;i /イ/ i i i i{⌒ 、{゙ _,/ ,/´ |i. !;i;i;i;i;i;i;i| ※京太郎 /;ix</. 、. .\___)Ⅴ "´、 ,ノ||li .. .;i;i;i;i;i;i;i| /;i/;i i /. _ヽ .\ . 弋ヽ  ̄ ̄`ノ´ Y;i;i;i;i;iム _t‐- 、/.i;iィ/;i i //. >x._____\\ /く |;i;i;i;i;i;i;i〉 ∠ く、ミ、゙ . /. 、........ ィくー=、‐く;; 、ヾく二\\ \ ! /_ . =‐ ―‐- .. / トぐ、!` ./ ..>イ! 〉 i∨;i;ヾ;i;\、 〉〉川T! 、\ \_ . =-‐ ' < フ′ 、ヽ,!タ |L/桑 ......../. . ....} .、∨/_Щ!=-‐  ̄ ` ´1ハハハ!≧yノ'/. ∧丶 ノ_∠=-‐ ′ ̄ \ ∧i i.、 .`ー /ゞハ `ー'  ̄ \ /'⌒イ´ ̄_つ%ゝ 《≫‐-―――――――――━━━━━━━━━━━━━━━━━━── 丶 i. (゜}、ーニつ`V ,ゝ、_ / ヽ i>ー‐┘'. Ⅴ . / ̄ T=‐- .. _ / /;i;i;i;i;i;i;i;i∧ i;i/. / }三=-二 7 ‐- . _ /_/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i∧ . / ,j三_Ξ/ ' =- _ i i i i i;i;i;i;i;i;i;i;i;i i i i ∧/ {Ξ ̄ リハy、___ Τ =- . _ . ;i;i;i;i;i;i;i;i ∧ ゞz__ 彡'ノ)゛ }} | l;i;i|'=- . _ . .< ;i;i;i;i;i . / ∧  ̄<壬ヘ {{ | |;i;| '¨¨¨¨'/;i;i;i;i;i / ∧ Υ__ !| | l;i;| i i i " / ∧ Γ ,リ | l;i|". / ∧ 八__ノ′ | l;i| / ∧ | !;|\ _/ ∧ | !;| 京太郎「ロン」 942 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 01 37 07.96 ID eMhzalz+o [12/17] 健夜「う、そ……」ヘナッ 靖子「四暗刻、単騎待ち――か」プククク 理沙「役満!」キラキラ 健夜「あ、あははっ……負け、ちゃった」ガクッ 京太郎「……ありがとうございました」ペコリ はやり「うそ……」アングリ 良子「ミラクル、これは夢……でしょうか?」 咏「……やりやがったねぇ、あいつ」アッハッハッハッハ 編集「」ボッキンキーン 竜華「京太郎君……!」 宥「よがっだよぉぉ」ダバダバ 玄「おめでどぉぉお」ダバダバ 煌「京太郎君、おめでとう」クスッ 竜華「(なぁ、どうや? 清澄のアホたれ――)」 京太郎「……」 ~~~ 教師B「お前が宮永達と同価値だと、本気で思ってるのか?」 教師A「お前ももう二年生だ。そろそろ身の程をわきまえる時期じゃないか?」 ~~~ 竜華「ざまぁみぃや……これが、これがうちの!」タッタッタッタ! バッ 京太郎「うぇっ!? りゅ、竜華さん!?」ドキッ ギュゥゥゥゥ! 竜華「うちの! 宇宙一大好きな男や!!」 京太郎「ふぇっ!?」ドキッ / / / // ´ ̄ ヽ / / / | l | | . i. / / | / / > ´ /, ′ | l | | . l / /... | i /ァ===ミ、 ヽ /イ . j_| | . │. ′. リ、 ;《 ん干ハ\ 〃 j\ イ / . /|. / . / ∨ | { ト ノ ' ,ノ / ヾ }/} \ __/ .′ ′ { ヽ{ ゝ こソ =ァ=/ / ソ/ / \ / / ! ∧ 。 ん干ハ㍉ / / ヽ.′ ′ |... ∧__ . ' .' . { ト ノ ′|} / / /// . i|.. | { 、 ゝ こソ //彡 //..... i|. |∧ ヘ / / ノ... i| l ∧ 「 、 . ' .' .° ′ノ┬=ァ ´ i| | / . ` -- ′ , イ / / / j| l / \ / / // j| |/ 丶 ___,,.. イ ../ / i| ト / / i| ../ /-=ニニニム {ニ\ / / i| . ,′/ 竜華「ホンマに……今まで、頑張ったなぁ」グスッ 京太郎「……竜華さん」ギュッ 947 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 01 47 41.75 ID eMhzalz+o [13/17] 初めは、ただ強くなりたかった ううん、強さなんてどうでもいい ただ、みんなと並ぶだけの資格が欲しかった でも……そんなものはいらないってことが分かって 自分の目指すべきものを見つけて 大切な仲間できて、増えていって―― みんなに応援してもらって 俺は夢への道を歩みだした それもこれも、全部…… 竜華「あ、あはは。ごめんな、まだ収録中やのに」バッ 京太郎「……竜華さん」 竜華「ん? なに?」ゴシゴシ 京太郎「俺! 今、分かりました!」 竜華「ふぇ?」 あの日から、俺はきっと―― ~~~~~~~~ 竜華「……風邪、引くよ」 京太郎「え?」 竜華「立てる?」 ~~~~~~~ 竜華「なんなん? 真面目な顔して」キョトン 京太郎「俺、竜華さんのこと――」 /. . ヽ .' . . . . |、 ヽ `、 .i . . . . | vヘ `、 . .i . . . . | Vヘ ;, . .i . . . ii / j vヘ i . .i . . . |ト、 . / / / vヘ | ノ.. .i . . . | \ イ /) / i .ハ |-‐ ´ 〉 i|. . . |i__ニ=¬‐ / | /)' / ーi ト、 ム=-‐ ⌒ヽヘ |i . . . |i . イレi /// | i i /|i }ヘ} |i . . . |i . . ' {i | イ /´ 」レj / イi / }} |i . . . |i . | ,yア抖苧弓ミ ,ィi抖弓ミト、 |ii ,' }} |i . . . |i . レy' ん)'//心` ん)/心 ヾ〉 / / }} |i . . . レ'⌒ヾ . 厶ヘ {ヘ{'///^} {ヘ{//^} /ムィ / }} | . . |' ヽヘ 乂ミ它ソ 乂它ソ /ムイ i . . ト、 ' | | i . . |iへ /i/i/i/i/ 、 /i/i/i// j i . . |i . ≧=r ルイ i . . |i . |//,へ 小 i|. i . . |i . v///l \ /⌒ヽ イ | i|. i . . |i . V//l ` . ー ‐' / i | i| i . . |i . V/l ` . イ. i | i| i . . |i . . Ⅵ ` ‐-‐<'//」. i | i|_ __|二ニ=-‐¬i . | \ /__〉 !. i | i|  ̄ミへ、 ,,へ へ |i . | \ ' | !. i | i| j j / \. //⌒''<⌒≫、 |i . | \ | | . i | i| j j' / ヽ 〈/ ⌒<⌒≫ |i . | \ | | . i | i| j j / i 京太郎「好きです」 この人と、結ばれる為に生きてきたんだ 950 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 01 57 08.54 ID eMhzalz+o [14/17] 【次スレ予告】 すれ違う心―― 竜華「こんなん、絶対間違っとる!」 京太郎「それでも俺は!」 自分の心を偽ろうとする、二人 和「……惨めだって、言ったんです」 竜華「なんやって?」ギリッ 和「不甲斐なくて笑いが、で、でますよ……」クスクス 竜華「アンタに何が分かるん!?」 加熱した二人の想いは周囲を巻き込み―― 久「馬鹿ね。何を迷ってるのよ」 霞「胸を張りなさい。あなたが、そんな顔でどうするの?」 菫「世話が焼けるな」 はやり「甘ったれないで、竜華ちゃん」 玄「ちゃんと、諦めさせてよぉ……」 宥「約束、だから」 透華「……失敗なんて許しませんわ」 明華「幸せを手にしてください」 美穂子「いってらっしゃい」 煌「貸し、ですからね」 竜華「……うち、行ってくる」 やがて、一つの結末を迎える 【次回 世界の中心で愛を叫んだアイドル】 京太郎「竜華さん! ドームですよ! ドーム!」 竜華「うっさいわ!」ペシッ 乞うご期待!
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3 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/15(火) 02 08 43.98 ID eMhzalz+o [3/8] 【須賀京太郎】 <アイドルランク>(ファン人数) Cランクアイドル(100000~300000) <容姿> S(77) <雀力> S(87) <歌唱力> B(54) <演技力> B(57) <特技> タコス作り <担当> 清水谷竜華(プロデューサー) 花田煌(マネージャー) 竹井久(事務員見習い) 龍門渕透華(スポンサー) 福路美穂子(家政婦) 瑞原はやり(総合トレーナー) 弘世菫(麻雀トレーナー) 松実姉妹(容姿トレーナー) 雀明華(歌唱力トレーナー) 石戸霞(演技力トレーナー) <アイドル経歴> 雑誌特集 表紙 パンフレット サイン会 ドラマ主演 いい○も出演 CM出演 仮面ライダー 主演 アニメ 主要キャスト起用 抱かれたい男ランキング 第四位 |. G | F | E | . D |. C | . B |. A | . S | SS |SSS―――┼―――――――――――――――――――――――――容姿 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll雀力 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll歌唱力|lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll演技力|lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll <須賀京太郎のファン> 宮永照 宮永咲 蒲原智美 愛宕洋榎 愛宕絹恵 江口セーラ 鹿倉胡桃 染谷まこ 片岡優希 原村和 国広一 深堀純代 藤田靖子 滝見春 池田華菜 久保貴子 18 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 21 01 51.00 ID ky/uyVgpo [2/14] 【一週間後 アクセル1】 竜華「……」ボーッ ガヤガヤ ザワザワ 竜華「……はぁ」 ガチャッ 竜華「ん?」 煌「おや、お疲れ様です」スタスタ 竜華「んー……お疲れさん」 煌「ふふっ、事務所も大分騒々しいですね」 竜華「うん。まぁなぁ」チラッ トゥルルルルル! ハイモシモシ! ハイ、ハイ! ソノヒハテレビノシュウロクガ…… シゴトアイテタッケー? コレカラニシュウカンヤスミナシデス! 竜華「……」 あの日から、一週間が経った 京太郎君がプロと対局して……勝って それから、一週間 煌「あ、そうそう。あの雑誌、好評みたいですよ」スッ 竜華「当然や。大スクープやもん」 煌「……よく撮れてますね、すばらっ!」ニコニコ 竜華「ほんま、綺麗やな」 煌「……清水谷さん」 竜華「ほんま……」 うちは―― 竜華「……ええ顔しとる」 京太郎君と会ってない 19 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 21 12 31.73 ID ky/uyVgpo [3/14] ~~一週間前~~ 【対局場所】 京太郎「……竜華さん」 竜華「ん? なに?」ゴシゴシ 京太郎「俺! 今、分かりました!」 竜華「ふぇ?」 京太郎「……」 竜華「なんなん? 真面目な顔して」キョトン 京太郎「俺、竜華さんのこと――好きです」 その時、うちの頭は真っ白になった 京太郎君の言った言葉の意味を理解するのに、頭が回らなかった それほどまでに、その言葉はまるで夢みたいで だから―― だからこそ、うちは 竜華「……あ、当たり前や! うちはプロデューサーやからな!」アハハ その言葉を、信じることができひんかった 京太郎「えっ……?」 竜華「うちも当然京太郎君のこと、好きやで」ニコニコ 違う 京太郎「え、えと……そ、それは【プロデューサー】として、ですか?」 竜華「はぁ? 当たり前やん。それ以外に何があるん?」バンバン ほんまは、こないなこと言いたない 京太郎「……そ、そうですか」ウツムキ なのになんで……? 竜華「ほら、みんな驚いとるし。ちゃんと説明せんと」クスクス タッタッタッタ 竜華「皆さんすみませんでした」ペコリ 靖子「い、いや。別にそれはいいんだが……今のは?」 はやり「……竜華ちゃん?」ムスッ 竜華「うっ……」 瑞原プロの視線が痛い あれは一体、うちと京太郎君のどっちに怒っとるんやろ? 良子「サブライズ……今のは聞き流すべきなんでしょうか」 咏「わっかんねー。でも、一つ言えるのはさ」ギロリ 理沙「最低!」プンスコププン! 竜華「……っ」 前言撤回 完全にうちが責められとる 20 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 21 23 02.39 ID ky/uyVgpo [4/14] はやり「竜華ちゃん。今の、どういうつもり?」ジッ 竜華「な、何がですか?」メソラシ 完全にうちが悪い そないなこと分かっとる それでも、どうしようもあらへん 竜華「あの、うちは……」 京太郎「……」 煌「……っ! み、皆さん!」ダッ 重い空気を見かねた花田さんが割って入る ほんまこの人は……空気が読める人や 煌「た、担当の人も……具合が悪いようですし」 編集「」アヘアヘ 煌「ここは一度休憩しましょう? ね?」 プロ一同「……」ジッ 竜華「……うちからも、お願いします」ペコリ プロ一同「……」コクッ キュウケイハイリマース オツカレーッス 煌「一旦、落ち着きましょう」 竜華「花田さん、うち……」 咏「おい、そこの」 竜華「うち、ですか?」 咏「……逃げんなよ」ボソッ 靖子「三尋木プロ、行こう」 咏「……」ギリッ タッタッタッタ 竜華「……」 煌「プロデューサー、しっかりしてください」 竜華「うん……ごめん」 京太郎「……」 宥「」カチコチ 玄「」チーン 竜華「京太郎君……ごめんな」 それからの事は、よく覚えてへん 収録が無事終わって、呆然と家に帰って 布団にくるまって寝た ただ、それだけ 23 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 21 33 28.57 ID ky/uyVgpo [5/14] 【現在 アクセル1】 そして一週間が経った 元々ハードスケジュールやった京太郎君は、その日から仕事漬け 学校もあるうちは、京太郎くんと会えない日々が続いていた 竜華「……」 煌「悩んでいるんですか?」 竜華「えっ?」 煌「ふふっ、顔に出てますよ」クスクス 竜華「……かなわんなぁ」グテー 煌「清水谷さん。今私がどんな気持ちか――分かります?」 竜華「えっ? そない言われても……」 顔はニコニコしとるけど、内心はそないなハズないし やっぱり―― 竜華「怒って、るんとちゃう?」ビクビク 煌「ピンポーン、大正解です」ニコニコ 竜華「」 あぁ、胸が痛いでほんま―― 煌「でも、勘違いしないでくださいね」 竜華「え?」 煌「別に、清水谷さんに怒っているわけではないので」クスッ 竜華「どういう、こと?」 煌「私は京太郎君に怒ってるんです」プクーッ 竜華「へっ?」キョトン なんで? 悪いのはうちやないの? 竜華「花田さん、どうして京太郎君に怒っとるん?」コポコポ 煌「どうして? どうしてって、そりゃまぁ……いろいろありますけど」 竜華「だって京太郎君は何も……」ゴクゴク 煌「大体! どうしてあんな場所で告白するんですか!」クワッ 竜華「ぶぅぅー!!」オチャブシャァァ! 煌「」ビッショリ 竜華「げほっげほっ!! な、なな何を!?」カァァァァ 煌「……」フキフキ 竜華「あ、あああ、あれは! 告白ちゃうし! そんなんちゃうでおまんがなー!」アセアセ 煌「落ち着いてください」ハァ 25 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 21 48 45.07 ID ky/uyVgpo [6/14] 竜華「だって! 京太郎君はその、えっと……」アセアセ 煌「まぁ、認めないだろうとは思ってましたけど」 竜華「せ、せやから認めるも何も! 京太郎君がうちのこと……//」カァァ だって、あの超が付くほどの鈍感やで? 人のことを女とも思っとらんし、デリカシー皆無や! そんな京太郎君が、うちのこと―― 好きやなんて、そんなことがあるわけ…… 煌「……清水谷さん」ゴゴゴゴッ 竜華「は、はいっ!」 こ、怖い!? 花田さんがこの前も助けてくれたし、味方や思うとったのに! それにあのこともそない気にしてへんように見えたんやけど―― 煌「私は、京太郎君が好きです」 竜華「はへ!?」ビクッ 煌「ここにいる誰よりも、ううん……世界中の誰よりも京太郎君が好きです」 竜華「な、なななっ……!?」カァァ 煌「なのに……京太郎君は私を選んではくれませんでした」ウツムキ 竜華「……花田、さん?」 煌「だから……私は京太郎君に怒ってます。私を選ばなかった京太郎君を許したくない」ジワッ 竜華「……」ズキン 煌「どうして……ですか?」ポロッ 竜華「花田さん……うちは」 煌「どうして、私じゃダメなんですか……?」ポロポロ 竜華「……」ギュッ かける言葉が見つからない うちはこの人になんて言えばええの? 何を言えば、この人の傷を癒すことが出来るん? 煌「あはっ……あはは……ごめんなさい。これじゃ、私、愚痴ってるみたいで」ゴシゴシ 竜華「……」 何が、何が【気にしてへんように見えた】や ホンマに辛いのは…… うちより、この人に決まっとるのに 煌「……よし、笑顔!にぃっ!」ムニィー なのに、気丈に振舞って……うちを助けてくれて 煌「えー、おっほん。えへへ、お見苦しいところお見せしました」ニコニコ 竜華「花田さん……」 うち、なんて馬鹿なんやろ 26 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 21 57 41.36 ID ky/uyVgpo [7/14] 煌「つまりですね、私は罪作りな京太郎君に怒ってるんです!」 竜華「……そっか」 煌「あんなに私達を夢中にさせて、選ばないなんて……酷いですよ」 竜華「うん、うちも……そう思う」 煌「ですから、竜華さんの取った行動も――きっと、酷いことだと思います」 竜華「えっ?」 煌「あの京太郎君が……どんな気持ちだったのかを、ちゃんと考えてあげてくださいね」スクッ 竜華「あっ!」 スタスタ 煌「……失礼します」 バタン 竜華「行ってもうた……」 花田さん、あんなにいい人やのに どうして……京太郎君はうちを選んだんやろ? なんで、突然あんなこと言うたん? 竜華「……」 コチコチコチコチ 時計の音だけが耳に響いてくる あれだけ騒がしかった電話も、なぜか今は静か まるで、世界がうち一人だけになったみたい このまま――本当にうち一人だけになればええのに そう…… ガチャッ 京太郎「……」 竜華「あっ」 思ってたのに ~~アイドル と プロデューサー~~ 27 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 22 18 27.46 ID ky/uyVgpo [8/14] 【アクセル1】 京太郎「竜華、さん?」 竜華「あっ……えっ?」ガタッ あの日から、どれほどこの顔を夢見ただろう 京太郎「今、大丈夫ですか?」バタン 竜華「……うん」 意識するまでは、面と向かっていられたその顔も 今じゃなぜか気恥ずかしくて 京太郎「じゃあ、座りますね」 竜華「……ど、どうぞ」モジモジ やっぱり、あの一件でどこか気まずい感じがする こんなんじゃ、本題に入るのすら難しい…… 京太郎「……」 竜華「……」ソワソワ なんとかして、話題を作らないと…… 京太郎「……あの、さっき煌さんに会って」 竜華「うん……」 京太郎「竜華さんがここにいるって、聞いたので」ポリポリ 竜華「そ、そっか」 京太郎「……」 竜華「……」 京太郎「あの、えと……」 竜華「……うん」 京太郎「好き、です」 竜華「……」 京太郎「……」 竜華「え、今なんて?」 京太郎「!?」 29 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 22 38 41.30 ID ky/uyVgpo [9/14] い、今何が起きた!? 完全に沈黙していたタイミングで、なんで聞こえないフリ!? 京太郎「うぇ!? え、ええええ!?」 竜華「……」モジモジ 京太郎「ちょ、ちょっと待ってください!」 竜華「な、なんや……?」ドキドキ 京太郎「今の聞こえてたでしょ!?」 竜華「……」プイッ 京太郎「え、ええっ!?」 どうして……聞こえないフリなんてするんだ? 俺のことが好きじゃないなら、断ればいいだけのハズだ 京太郎「竜華さん!」 竜華「な、なに?」ソワソワ 京太郎「今、聞こえてますよね?」 竜華「う、うん」 京太郎「じゃあ、言います」ギュッ 竜華「……」ドキドキ 京太郎「……お、俺は!」スゥゥゥ 竜華「……」 京太郎「竜華さんのことが好きです!!」 竜華「!!」ガタッ 京太郎「(やったか……?)」 竜華「ごめん、聞こえへんかった」 京太郎「」 30 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 22 55 50.52 ID ky/uyVgpo [10/14] 京太郎「はぁぁぁぁ!?」 竜華「……」プイッ 京太郎「あ、あの! なんで聞こえないフリするんですか?」 竜華「べ、別に……」プイーッ 京太郎「……」 竜華「……」 京太郎「……」カキカキカキ 竜華「……なにしとるん?」 京太郎「竜華さん、これを見てください!」 紙「好きです by京太郎」 竜華「……!!」 京太郎「(どうだ!? これなら聞こえないは通用しないぞ!)」グッ 竜華「……」 竜華「郎太京 yb すでき好? どういう意味やろ?」キョトン 京太郎「おぉぉぉぉぉぉい!? 何度繰り返すんですか!?」 竜華「だぁぁぁぁ!!! うっさい!!」 京太郎「っ!?」 竜華「はぁ、はぁっ……」プルプル 京太郎「……」 竜華「ハッキリ言わな……分からんの?」キッ 京太郎「!」 竜華「……うちが、気ぃ遣っとるのに。アホみたいになんべんも言われたらかなわんで」 京太郎「……」ズキッ 竜華「京太郎君……もう、そないなこと言わんといて」ドンッ 京太郎「あっ……」 本当に、俺は嫌われてる……のか? なら……もう 京太郎「……はは、あははっ……すみません」 竜華「……」 31 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 23 16 54.57 ID ky/uyVgpo [11/14] 京太郎「俺……何か勘違いして、たみたいで」 竜華「……」 京太郎「少しくらい脈があるかなー、なんて思っちゃって」ポリポリ 竜華「……」 京太郎「……でも、竜華さん」 竜華「……」 京太郎「俺は、本気で竜華さんのことが好きなんです」 竜華「……っ」ギリッ 京太郎「そりゃあ俺は何かも中途半端で……」 竜華「……(違う)」 京太郎「竜華さんへのこの気持ちに気づくまでずっとフラフラしてました」 竜華「(うちは……ホンマは!)」 京太郎「だけど、やっと気づけたんです」 竜華「京太郎君……」 京太郎「だから、しっかりと言葉にしたい」 竜華「……」 京太郎「ちゃんと、正面からぶつかってから玉砕したいんです」 竜華「うちは……」 京太郎「竜華さん。俺は竜華さんのことが好きです」 竜華「!」 京太郎「だから、キチンと竜華さんの口から返事を聞かせてもらえませんか?」 竜華「う、うちは京太郎君のことなんか……」 京太郎「……」ググッ 竜華「京太郎君のことなんか、ことなんか!」グッ 京太郎「俺のことなんか……?」 竜華「~~~~!!」 バンッ! 京太郎「!?」ビクッ 竜華「大体、いきなりなんなん!?」 京太郎「え?」 竜華「うちはプロデューサー! 京太郎君はアイドルなんやで!」 京太郎「そ、それはそうですけど……」 竜華「なのに、好きだとかそうじゃないとか……おかしいと思わへんの?」 京太郎「……確かに、おかしいと思います」 竜華「せや。だったら、こないな事……意味あらへんよ」 32 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 23 27 53.87 ID ky/uyVgpo [12/14] 京太郎「でも、俺は竜華さんの事が好きなんです」 竜華「っ!」ドキッ 京太郎「こんなのダメだって分かってるのに、気持ちを抑えられない」 竜華「うちは……」 京太郎「だから、竜華さんの口から返事を聞かせてください。そしたら、俺も諦められます」 竜華「~~~!?」ギリッ 京太郎「?」 竜華「せやから! 意味ないって言うとるやん!」 京太郎「りゅ、竜華さん……?」 竜華「こんなん、絶対間違っとる!」 京太郎「それでも俺は!」 竜華「うちは、うちは!!」 京太郎「……」 竜華「……」ジワッ ポタッ ポタッ…… 竜華「京太郎君の、グスッ、ことなんか……ヒグッ、うち、うちぃ……」ゴシゴシ 京太郎「……すみません。俺が悪かったです」ペコリ 竜華「あっ……」 京太郎「この後、曲の収録があるので……俺、もう行きますね」クルッ 竜華「京太郎君……!」 京太郎「……」 バタンッ 竜華「……」 33 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 23 39 05.28 ID ky/uyVgpo [13/14] それから、どれだけの月日が経ったんやろ あの日、すれ違った想いは……今でもずっと胸の中にくすぶっていて 自分でも、どうしてあんなことをしてしまったのかは分からへん でも、京太郎君は受け入れてくれた 次の日からは今までどおりの態度でうちに接してくれて うちも、以前と同じような態度を演じた せやけど、全てが元通りになったわけじゃない 表面は以前と同じでも、内側はどこか大きな溝が出来たみたいで うちと京太郎君は……もう、完全に繋がり合うことはない アイドルとプロデューサー ただそれだけの関係 二人の、あるべき関係 もっとも、理想的な関係 これで、よかったんや 京太郎君も、うちも―― 後悔なんて、してへんのだから ~~二年後~~ 【アクセル1】 竜華「……付き合う?」 京太郎「ええ。昨日、和に告白されて」 竜華「そう……そっか」 京太郎「俺もアイツも、もう大人ですし……公表してもいいですか?」 竜華「社会人言うても、お互い芸能人や」 京太郎「はい。だから、スキャンダルになる前に事務所側から、と」 竜華「……」 後悔なんて、あらへん 35 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 23 50 18.27 ID ky/uyVgpo [14/14] 竜華「……ファンの子、怒るやろなぁ」 京太郎「そうですね。認めてくれるファンは少ないと思います」 竜華「なんたって、今や日本一のアイドルやし」 京太郎「いえ、俺なんてまだまだですから」 竜華「ふふっ、謙遜せんでええよ。京太郎君のスゴさは、うちが一番分かっとるんやから」ニコニコ 京太郎「……」 竜華「和のファンは……まぁ、メインどころは寛容してるし大丈夫やろなぁ」 京太郎「はい。和もそう言ってました」 竜華「へ、へぇ……」 京太郎「辛い事もあるだろうけど、支えあって頑張っていこうって……」 竜華「っ……そっか」 京太郎「はい。だから……許可、貰えませんか?」 竜華「……」プルプル 京太郎「お願いします。これまで通り……ちゃんとアイドルも頑張りますから!」ドゲザッ 竜華「きょ、京太郎君……!?」 京太郎「お願いします……竜華さんに、認めて貰いたいんです」 竜華「う、うちは……」 分岐安価↓5 1 認める 2 認めない 41 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 00 07 17.10 ID nasSaQBUo [1/7] 竜華「……そんなん、ダメに決まってるやん」 どうして、今更うちはこんな未練がましいことしとるん? 京太郎「えっ……?」バッ 竜華「アイドルとして、今が一番大事な時期なんや」 京太郎「それは……承知してます」 竜華「せやったら、今は恋愛なんてしとる場合やないで」 もう、諦めたハズなのに 京太郎「っ!!」 竜華「大体、和とどんな話したのか分からへんけど……本気なん?」 うちの心はまだ―― 京太郎「えっ?」 竜華「ちょっと優しくされて、勘違いしちゃったんとちゃう?」 京太郎「……っ!?」 竜華「やめといた方がええ。きっと上手く行かへんし、今はアイドルに集中しぃ、な?」 京太郎「竜華……さん?」ワナワナ 竜華「そもそも、和のどこがええの? 京太郎君えっちやし、もしかして――」 京太郎「竜華さん」フラッ 竜華「体やったらうちやって負けてないし、どや? そういうのなら割り切ってうちが――」 パァァンッ! 竜華「……えっ?」ジンジン 京太郎「……」キッ 竜華「うちの……頬を……えっ?」ジワッ 京太郎「お世話に……なりました」ペコリ スタスタスタ 竜華「あっ……」 バタン 竜華「……」 あぁ、終わった うちと、京太郎君の関係はもう……戻らへん きっと、これからもずっと 二人はもう、戻れないんや―― 43 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 00 20 05.39 ID nasSaQBUo [2/7] 竜華「……」 ガチャッ 久「入るわよ?」 竜華「あっ……うん」スッ 久「……アナタ、何言ったの? あんなにキレた京太郎君は初めて見たわよ?」 竜華「……別に」 久「ふーん。まぁいいけど、あまり苛めちゃだめよ?」 竜華「分かっとる。それで、要件は?」 久「来週のドームイベントの事よ」 竜華「……ああ。せやったな」 久「京太郎君はそこで和の事……発表したいって事だったけど」チラッ 竜華「……」 久「その様子じゃOKサインは出なかったようね」 竜華「当たり前やん。京太郎君はアイドルや、恋愛なんて……」 久「……ねぇ」 竜華「……」 久「私はね、アナタが自主リタイアした事は凄いと思ってるわ」 竜華「っ!」ビクッ 久「一度は勝ちを得たのに、京太郎君を思って諦めた……そのことは尊敬に値する」 竜華「そんな、こと……」 久「でもね、今は違うわ。むしろ逆」ギロリ 竜華「……」ブルブル 久「今のアナタ、情けないわよ」スタスタ ガチャッ 久「……じゃあね」 バタン 竜華「うちかて……ほんまは……!」ドンッ 45 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 00 35 33.49 ID nasSaQBUo [3/7] 竜華「……」 コンコンッ 竜華「……誰や?」 ガチャッ 和「私です」 竜華「!?」 和「……」ニコッ 竜華「なんなんや……今日はもう」ハァ 和「こうして話すのは久しぶりですね、清水谷さん」スタスタ 竜華「……」 和「いえ、プロデューサーと呼んだほうが良いのでしょうか?」 竜華「何……? うちを笑いにでも来た?」 和「ただの挨拶ですよ。正式発表前の……」ニコニコ 竜華「っ!! うちは許可せん!!」 和「あら、まだあの時のことを引きずっているんですね」 竜華「(……ホントは、うちなんや。その場所におるのは)」ギリッ 和「京太郎君。あの後、しばらくは見ていられないくらい傷ついていました」 竜華「和……」 和「そんな状態の京太郎君に、親身になってくれる友人がいたら……仲は深まりますよね」クスクス 竜華「和!!」バッ 和「ですが笑えますね。あの一件であなたは京太郎君と決別、一方私は今では彼の恋人です」 竜華「っ!?」ズキッ 和「随分と差がつきました。悔しいでしょうね」クスッ ブチッ 竜華「和!!!」ガシッ ガシャァァァン! 竜華「それ以上言うたら、ホンマに叩くで!」 和「……どうぞ、叩いてください」 竜華「えっ……?」 和「それでアナタの気が済むなら、いくらでも……」 竜華「……!!」ワナワナ 和「……できないんですか?」ジィッ 47 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 00 50 33.19 ID nasSaQBUo [4/7] 竜華「くっ……」プルプル 和「やらないんですか? もう、こんなチャンスはありませんよ?」 竜華「……」スッ 和「惨めですね……」 竜華「なっ!?」プルプル 和「……惨めだって、言ったんです」 竜華「なんやって?」ギリッ 和「好きな人から逃げて、なのに諦められずにずっとしがみついて」 竜華「違う……」 和「今でも好きな癖に、自分を偽っているんでしょう?」 竜華「違う」 和「不甲斐なくて笑いが、で、でますよ……」クスクス 竜華「違う!!!」 和「!!」 竜華「アンタに何が分かるん!?」 和「……わかりませんよ、何も」 竜華「うちは、うちは京太郎君が好き! 今でも、ずっとずっと!!」 和「……」 竜華「でも、でもっ……うちが京太郎君と付き合えるわけ……ないやん!」 和「どうして?」 竜華「だって、京太郎君はアイドルで……うちはプロデューサーやから」 和「それが言い訳ですか?」 竜華「違う、事実や!!」 和「……そうですね。アナタはプロデューサーで、京太郎君はアイドルです」 竜華「せや! だから、付き合えるわけないやろ! うちだって、うちだってホンマは……!」 . / | . i .| . . . i| | . . . . . .|! . |i . | 、 . .゙、 、 ゙、゙、 ; イ/ i ./ | i .| . . . i .| . . .i| | . . . . . . .|! .| i . i 、 . . 、 .、 . . .! . iヽ/ . . .|/ i i | | . | .| . . . i| | . . .| ! | .. |i. | .i i ゙、 . .i.;A-‐ハ .! . . . . . . ..! ___| ! .i | . | . . .i .! . . .|!.i! l | . ! . . . . ..i . .i ゙、! _/ハ ハ/ |ィ;. .,.-‐-、! /. . . . .V/i |.| . . i i i_ |、!、 . .! i !、i . . . . . .i . .i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |' . . . . . .i . | . . . . ! i i! | .. i i . . i`iー ト-!、丶 . . . . i 、^V i_; ヽ / i . | . | . . . 、 ! i、 . .i . . . .| .i 、 .7メ'f ヾー\ . . . 、`ヾ ;;; ン ′ ノ . . ! .| . . . ヾi 、 .\ . \ .]〈 っ ; i  ̄` _,∠| | . | .|―- ヽ! .i、`゙ー-r≧ ≠ , " " / | ! . | .!//// | .| . . . . . . \! ,, ,, / i! i .i//// | .| . . .i i r== "ヽ / i . i .|//// | | . i . |\ ∨__ノ) / / . i. |//// | | . .| イ | |l`ー-..、  ̄ ̄ / / . |///// |.| . | ∧ i . !i `i ー-‐ ' ,..-‐ / . .i!///// 和「ふざけないでくださいっ!!!」 竜華「!!」ビクッ 48 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 01 03 28.61 ID nasSaQBUo [5/7] 和「結局、言い訳してるだけじゃないですか!」 竜華「ち、ちがっ……」 和「京太郎君が、これまでどれだけ辛かったと思うんですか?」 竜華「……」 和「自分の想いに気づいて、それを伝えたのに……その返事を貰えなかった」 竜華「それは……」 和「どうして返事をしなかったんですか? 自分達の役目を傘にするなら、きちんと断ればいいじゃないですか」 竜華「だって、うちは……京太郎君を」 和「嫌いだって、付き合えないと言えばよかったじゃないですか?」 竜華「……」 和「そうしなかったのは……なぜですか?」 竜華「うちは――!」ダッ 和「あっ……!」 ガチャッ 竜華「っ!!」ダッダッダッダ バタァァン! 和「後は……任せましたよ、京太郎君」ツゥー 【アクセル1 前】 ザァァァァァァ!! バシャバシャバシャッ! 竜華「はぁっ……はぁっ!」ダッダッダ ヒソヒソ ザワザワザワ 竜華「うち、うちぃ……なんて、なんてこと」ポロッポロッ 結局、自分のことしか考えとらんかった 京太郎君のことを思うフリして、うちは……逃げてただけやった 51 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 01 14 27.77 ID nasSaQBUo [6/7] 竜華「はぁっ、はぁ……」 ザァーッザァーッ 竜華「傘……忘れてもうた」ビショビショ 馬鹿やな、うち…… 冷静に考えればアイドルとプロデューサーなんて、付き合えるわけないと分かっていたのに なのに……期待しとった もしかしたら、いつかきっと……! そんな風に思って……結果を先延ばしにしようと必死だった 竜華「うっ、ぐっ……ヒグッ」ポロポロ やっぱりうちには資格が無い うちなんて…… 竜華「京太郎君に、なんて謝ればええんや……」フラフラ ガクッ ドシャァァ!! 竜華「……」バシャン 京太郎君、うち……もうダメや こんなに暗い闇の底じゃ、もう追い付けない もう京太郎君と一緒にいられへん だから…… シーン 竜華「……?」 あれ? 雨がやんだ? いや、違う…… 目の前の水たまりには相変わらず雨粒が降り注いどる じゃあ、なんで……? 赤い傘の持ち主「……風邪、引きますよ」 竜華「え?」 それはきっと……今を変えた運命の出会い 赤い傘の持ち主「立てますか?」 この人に会った瞬間から―― 竜華「……」ドクンッ うちは―― 京太郎「竜華さん」 竜華「ぎょうだろぉぐぅん……」ポロポロポロ きっと END 77 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 21 57 22.22 ID LOKQL5S2o [3/12] 京太郎がアイドルとして活動を始め、世界は大きく変動した そう――とある学者は述べる 実際その言葉通り、世界は変わった 世界の京太郎ファン人口は数億人を越え、プロの京太郎ファンは人々の注目を集めていた 日本でも大規模なライブが毎年開催され、そこでは京太郎に直結(意味深)する野望を果たすべく 全国の京太郎ファン達が覇を競っていた そして―― 【武道館 控え室】 ガチャッ 京太郎「ふぃー! 疲れたぁぁ!」ドサッ 煌「ふふっ、お疲れ様です」クスッ 京太郎「まさかアンコールが36回も続くなんて……マジきついっす」グテー 煌「それだけ大人気ということじゃないかな?」クスクス トタタタ 竜華「お疲れ様ー、いい感じやったね」 玄「全部おねーちゃんのメイクのお陰なのです」どやっ 宥「う、ううんっ! 京太郎君が凄いからだよ!」アセアセ 京太郎「いえいえ、みんなのお陰ですってば」ニッコリ キラキラ 竜華「」ブシャァァァ! 玄「産まれるぅぅぅ!」 宥「おぎゃーおぎゃー!」 スタッフ「らめぇぇぇイグゥゥゥゥ」ドピュルルル 京太郎「……」 煌「……」 数ヶ月前 そのあまりの美貌ゆえに【兵器】として認定されかけた男 須賀京太郎の美貌は今まさに―― 煌「もう手がつけられない、かも」 京太郎「あ、あははっ……」 世界に猛威を振るおうとしていた ~~~そして、煌くステージへ~~~ 79 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 22 10 35.76 ID LOKQL5S2o [4/12] 【翌日 アクセル1】 竜華「どうしよう」ズゥーン その日 京太郎のライブを終えたアクセル1は、重い空気に満ちていた 久「……前代未聞ね」ハァ アクセルガールズ「「「「「……」」」」 京太郎のアイドル活動を支え、ともに歩んできたスタッフ達 彼女達もまた……京太郎にほのかな想いを寄せている だが、そんな想いがあるゆえに……ただいま、深刻な事態に直面しているのだ 久「まさか、美穂子が……うぅっ」グスッ 霞「無理も無いわ。むしろ、今までよく我慢してきたと」ホロリ はやり「正直、私も今じゃ我慢できない時があるもん☆」 菫「それは結構前からだったようにも思いますが」 透華「ああっ……なんと私達は無力ですの!」 明華「福路さん……」 そう、普段ならここでニコやかにお茶を運んでくる、アクセル1の女神 福路美穂子の姿が無いのである その理由こそが―― 久「まさか美穂子が、あんなことを」オヨヨ 菫「ああ。京太郎君の寝込みを襲うなんて……」 はやり「無理も無いよ。耐えられないよ、フツー……」 ロッカー内【美穂子(束縛)「むーっ!! むむむーっ!!」モガモガ】 福路美穂子による、須賀京太郎夜這い未遂事件である 83 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 22 25 25.90 ID LOKQL5S2o [5/12] 竜華「あの美貌やもんな……仕方無いって」 宥「福路さん……」 透華「しかし、よく防げましたわね」 霞「京太郎君が理性で押さえ込んだらしいわ」 久「それは……さぞ辛かったでしょうね」 菫「しかし、これからどうする?」 竜華「せやなぁ。あの福路さんでもダメやなんて」 そう、このメンツの中でも一番の常識人 聖人と言われる福路美穂子ですら、京太郎の魅力に耐えられなかった その他のメンバーで、京太郎と同じ屋根の下で暮らし、理性を保てるものがいるのだろうか? いや、いない(反語) 久「かといって、京太郎君の身の回りの世話をする人間がいないと……」 竜華「そうやなぁ、それは困る」 そう ハードスケジュールの京太郎、その生活を面倒みる者の存在は必要不可欠 絶対にいなければならないのだ 霞「かといって、誰か耐えられる者がいるのかしら?」 宥「……いないと思う」 玄「ですよねー」 菫「……困ったな」 京太郎がアイドルとして成長することは喜ばしい だが、それゆえのジレンマ 久「ねぇ……?」 竜華「ん?」 久「私にいい考えがあるんだけど」ニッコリ と、ここで久が口を開く その顔には――いくばくかの野心が感じられた 霞「何かしら?」 久「毎日、京太郎君と一緒にいるからダメなんでしょ?」 竜華「まぁ、そうやな」 久「だからさぁ……」ニィヤァ ボソボソボソ 一同「!?」 久「ね? いいでしょ」クスッ まさにそれは――悪魔的発想!! 85 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 22 34 59.09 ID LOKQL5S2o [6/12] 久の考え、それは単純なことだ 毎日京太郎の世話をするから欲が溜まる それなら、その負担を減らせばいい 一日一回……メンバー全員で京太郎の世話をみる そうすれば、全員京太郎を襲うことなくいられる それに大義名分をもって、京太郎と甘い生活を送れるのだ まさに発送の逆転っ……!! 悪魔的考えっ……!! 久「さぁ、これでいきましょ♪」ニヤリ 一同「……」ニヘラァ 素晴らしい戦略、しかし……ただ一つ誤算があるとすれば それは―― 【一ヶ月後 アクセル1】 京太郎「で、これはどういうことですか?」 煌「……さあ?」 <<ロッカー>> 竜華(束縛)「むぐぅぐぅー!!」ジタバタ 久(束縛)「んむぅぅぅぅ!?」ガンガン 透華(束縛)「んひぃぃぃ!!」モガモガ 美穂子(束縛)「まがぁぁぁー!」ジタモガ はやり(束縛)「むむぅまぁぁぁ!!」フリフリ 菫(束縛)「んっ……あっあっ……」ジョロジョロ 玄(束縛)「むへへへっ……」モミモミ 宥(束縛)「むぅぅ!?」ゲシゲシ 明華(束縛)「……Zzz」スピー 霞(束縛)「こうなるって、最初からわかってたわよ」ハァ 社長(束縛)「むぐぅぅぅ!?」ジタバタ 京太郎「……」 煌「……」 京太郎が、イケメン過ぎること
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420351389/ 春の日差しは暖かく、風は涼しい。 外に出て運動するには絶好の日で、用事が無くても何となく散歩に出かけてみたくなる、そんな日。 京太郎「けど、なぁ」 だからと言って、屋上にシートを敷いて読書に勤しむのは彼女くらいだろう。 呆れたような溜息で彼女はやっと俺に気付いたらしく、読んでいた本を閉じてそっと俺に手を伸ばしてきた。 俺は白く細いその手をとって、ゆっくりと彼女を起き上がらせた。 京太郎「それじゃ、行こうぜ……照」 レディースランチ。 手頃な量と味を両立させた素晴らしいメニュー。 残念ながら、その名の通り女子専用メニューなので今日も照に代わりに頼んで貰ったわけだが。 照「……」じー ガン見である。 手元の本に視線を落とさず、俺をガン見している。 京太郎「……それ、読まないの?」 照「もう読み終わったから」 京太郎「……あ、そう」 照「……」じー ガン見である。 「おっす。また嫁さんつれてメシ?」 照「どうも、旦那が世話になってます」 嫁さん違います。 尭深「おつかれさまです」 京太郎「ありがとう」 部室に顔を出すと、後輩がお茶を淹れてくれた。 熱過ぎず温過ぎず、甘過ぎず苦過ぎずな丁度いい塩梅。 京太郎「うん、うまい……渋谷、結婚してくれ」 尭深「え、あ……」 照れている。可愛い。 ちょっとしたジョークにこんな反応をしてくれるのは渋谷くらいのもの。 色んな意味で嫁に欲しい逸材である。 菫「あまり後輩を困らせるなよ」 そんな小言を引っ提げながらやってきたのは我らが部長。 顔良し、スタイル良し、性格良し――なれどチーム虎姫で婚期を逃しそうな女子No.1と 密かに陰で囁かれている苦労人こと、弘世菫さんである。 菫「ああ、あと少しプリント運ぶのを手伝ってほしいんだが……」 京太郎「おっす、了解」 なのでまぁ、せめて卒業するまでは色々と手伝ってやろうと思う。 俺は菫の後を追って、部室を後にした。 尭深「……」ズズッ 京太郎「ふー……」 菫「ありがとう。大分楽になった」 京太郎「いいってこんぐらい」 菫「そうか……ところで、もし良かったら今度――」 誠子「あ、おつかれさまです!」 京太郎「お、おつかれー」 誠子「あ、そだ。先輩、今度の日曜空いてます? ボーリングの券貰ったんですけど」 京太郎「いいね、空けとくわ」 菫「……」 菫「……」クシャッ 放課後。 部活が終わってさあ帰ろう、という時。 淡「せーんーぱーいー」 不意に背中に感じる重み。 すわ心霊現象か、視界の端に髪の毛らしきものが映る。 淡「あーそーぼーおーよー」 幻聴まで聞こえる。 恐らく疲れているのだろう、早いとこ帰って寝よう。 淡「せんぱいー? どこいくのー? あ、もしかして私お持ち帰りされちゃう?」 訂正。 ちょっとだけ寄り道して帰ろう。 よく喋るお荷物を女子寮に送り届け、さて帰ろうとした矢先。 照「それじゃ、帰ろうか」 何故か、照が俺の後を着いて来る。 照「……どうしたの?」 京太郎「いや、お前がどうしたの」 照「今日明日明後日といないから、京ちゃんをよろしくってお義母さんが」 京太郎「……まじか」 照「うん」 照「夕飯はなにがいい?」 京太郎「確か昨日の麻婆がまだ残ってる」 照「じゃあ、明日の朝ごはん」 京太郎「朝もトーストとかでさっさとやっちゃうからなぁ」 照「……じゃあ、昼は」 京太郎「学食の日替わりランチを食べたい。明日は確かハンバーグだし」 照「むぅ……京ちゃんはワガママ」 京太郎「そうか?」 照「うん」 京太郎「そうか」 京太郎「……」 照「……」 会話が止まる。 何となく、気まずい。 京太郎「そういやさ」 照「?」 京太郎「妹さんも……もう、高1だっけ?」 照「……」 照「……うん」 京太郎「そっか。元気だといいな」 照「会えるよ」 京太郎「……?」 照「多分、会える。インターハイで。そんな気がする」 京太郎「そうか……」 照「……」 京太郎「照がそう言うなら、会えるんだろうな」 照は、小さく頷いた。 照「……ん」 照が控え目に手を握ってきたので、少し強めに握り返す。 小さい手が、ちょっとだけ震えていた。 京太郎「……妹さんへの挨拶、考えといた方がいいかなぁ」 そんなことを考えながら、俺は照と並んで帰路に着いた。 カンッ
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2 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/20(日) 01 12 06.66 ID f6CpEPhto [2/7] 【須賀京太郎】 <アイドルランク>(ファン人数) Dランクアイドル(10000~10000) <容姿> B(56) <雀力> E(29) <歌唱力> E(23) <演技力> C(42) <特技> タコス作り <担当> 清水谷竜華(プロデューサー) 花田煌(マネージャー) 弘世菫(麻雀コーチ) 瑞原はやり(トレーナー) 竹井久(事務員見習い) 龍門渕透華(スポンサー) <アイドル経歴> 雑誌特集 パンフレット サイン会 ドラマ主演 |. G | F | E | . D |. C | . B |. A | . S | SS |SSS―――┼―――――――――――――――――――――――――容姿 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll雀力 |lllllllllllllllllllllllllllll歌唱力|lllllllllllllllllllllll演技力|llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll <須賀京太郎のファン> 宮永照 宮永咲 蒲原智美 愛宕洋榎 愛宕絹恵 江口セーラ 鹿倉胡桃 染谷まこ 片岡優希 原村和 国広一 福路美穂子 深堀純代 藤田靖子 滝見春 SSS 100 SS 80~99 A 60~79 B 50~59 C 40~49 D 30~39 E 20~29 F 10~19 G 0~9 . . -――‐- . .. ´ ` .、 / \ / \ / i | . / | | | | . ′ | | | | | | . l | | . l从 ト、 . | | . | l | | . | \ 、_ _|__\ 」 | . | | ステータスはまだ伸びるんじゃね? しらんけど l | .|_ _; イ  ̄ ̄__ _,)ハ . | . | | | i l i∧ l___ 斗斧i^狄 | . | | | | | ∧ 「苅 V以 } ノ . . .| i . . | | | | iハ |i以 ,,, j/ .| | . . | | | | |. l | ,, ' / | | 从 l八 八 八人 v ´} / 八| \__ \|\ \≧ .. .._ ー/ .イ | . Χ⌒ |\ \ -- / _ -‐<※| | \ \__ _ |/⌒>\/斤/...(※)......リ ト、 i\ 「 ̄` /※)..|| /※|...(※/ |../※).....+...// 八..\ . . .| )' /※)...... ||三三三三三三三|...+.../... { /......(※∨ | /※)..... (※||/..+......|※)l.| ∨※./...(※| /....+./.... Ν /※)..(※)..+ /リ.....(※ノ......从{\{...../...(※)....| /...../... (※|. /※)..+.... (※//......... /......./.. ※)...../....... +(※|'... /.... (※)...| /+....(※).. +...〈/..(※)/...+./※)....+../※)..... +........./..※)... +.. | 40 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 23 06 26.65 ID 5GeIvELqo [2/5] 【前回までのあらすじ】 咏の計らいで、笑っていい○もに出演することになった京太郎 しかし、その裏で京太郎達アクセル1の活躍を妨害しようとする黒い陰謀が渦巻いていた 卑劣な罠に嵌められ、全国放送で辱めを受けそうになるのどっち それを救ったのは京太郎と、アクセル1の仲間達だった そして、強引にのどかの企画に割り込むことができた京太郎は…… なかい「えー、それでは新しく須賀君が加わったので仕切り直しますね」 \キャー!/ \スガキューン!!/ 和「す、須賀君……」ブルブル 京太郎「和、こっそり机の下に手を出してみろ」ボソボソ 和「えっ? こうですか?」スッ ギュゥゥッ 和「うぇっ?」ドキッ 京太郎「大丈夫、俺が付いてるから」ニコッ 和「……//」コクン 果たして、のどっちを守りきることができるのか? 44 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 23 11 51.67 ID 5GeIvELqo [3/5] これからも中の人ネタは多用するけど、こればっかりはのどっち 中のファンがいい気持ちしないだろうからキンクリでいい? それともダイジェスト編集版でいいですかねぇ? 安価↓1~3で一番コンマが大きい人orゾロ目 1 ガッツリのどっちとイチャつけコラ!! 2 ダイジェスト編集でいいじょ 3 京太郎がのどっちを救ったという結果だけが残るっ!! 58 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 23 45 58.53 ID 5GeIvELqo [4/5] なかい「では~~~」 \スゴーイ/ \キャーッ!/ まちゃみ「えーっ!!」 ワイワイガヤガヤ 京太郎「……」 和「……」モジモジ 京太郎「(見事なまでにこっちに絡みを飛ばさないな)」ウーン 分かっていたことだけど、どうやらこのまま流すつもりらしい 京太郎「(けど、それじゃ面白くないよな)」ギンッ いくらゲストが大物ばかりだからって、背景に徹してるようじゃダメだ なかい「実は歌手になりたかった?」 和「……いいえ」 大御所達「わいわい」 レギュラー「おー!」 ダメだ。完全に和は 京太郎「和、目立ちに行くぞ」ボソボソ 和「え?」 京太郎「俺に任せとけ」ニッ 和「あっ」 なかい「他キャラと声を混同してNGを出したことがある?」 大御所達「わいわい」 レギュラー「ほえー!」 京太郎「いやぁ、実はそうなんですよ!」 一同「!?」 京太郎「和ったら、まだ一役しかやってないのに声がコロコロ変わって」 和「す、須賀君っ……//」カァッ 京太郎「でも、あれ? それって混同してるわけじゃないですよね」ポンッ ぐっさん「いや、こっちに突っ込まれても!」オイオイ 和「」ボシュゥゥウゥ \アハハハハッ/ \スガクンカワイー/ まちゃみ「須賀君結婚しよ!」 なかい「……」イライラ ワイワイガヤガヤ 京太郎「(まず俺が捨て身で存在感を出す)」 和「……」マッカッカッカ 京太郎「(後は和、お前が決めろ!)」ギュッ 和「っ!!」ドキッ 京太郎「大丈夫だから……」ボソッ 和「……」ドキドキドキドキ 63 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 23 59 07.94 ID 5GeIvELqo [5/5] なかい「はい、須賀君。少し落ち着いてねー」 京太郎「すいません! 舞い上がっちゃって」 \ダイジョーブダヨー/ \チョーカッコイイヨー/ 京太郎「……」 和「……」ドキドキドキ ワイワイガヤガヤ なかい「その素敵な声で異性を口説いたことがある?」 大御所「わいわい」 芸能人「おー!」 なかい「(大御所の後に振れば、滑るだろ)」チラッ 和「……」ガチガチ なかい「ではこしみ……原村さんはどうですか?」 和「は、はい!」 京太郎「(頑張れ和……!)」 和「わ、私はその……自分ではまだ、自分の声が素敵かどうかは分かりません」ウツムキ \ソンナコトナイヨー/ \カワイイー/ 和「そんな私でも、その……頑張って、勇気を出す日が、ありまして」チラッチラッチラッ 京太郎「(大丈夫、俺が付いてる)」 和「頑張って色々と、アタックをかけては見るんですが……」チラチラチラッ 京太郎「(……? なんで俺の方を見てるんだ?)」キョトン 和「ですが、その人はとても鈍感で、私は全然振り向いてもらえなくて……」チラチラチラッ 京太郎「?」 和「でもいつかきっと……振り向かせたいなって、思ってます」マッカッカッカ 京太郎「……?」ジィーッ 和「あぅっ」モジモジ 京太郎「え? そんな人がいたのか?」ガビーン 一同「(お前だよっ!!)」デデーン この瞬間、スタジオの全員の心が一つになったという 71 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/23(水) 00 10 41.69 ID GHq8OauHo [1/7] 京太郎「えっ? 嘘!? マジ!? え? あれ……?」オロオロ 和「……」ブシュゥゥゥ 京太郎「咲か!? 咲なのか? あっ、部長って線も……」ブツブツブツ 和「あっ、ちがっ」オドオド この瞬間、スタジオの人間だけでなく……お茶の間の前の視聴者も気がついた 和「私はその……」チラチラッ 京太郎「?」 この少女は恐らく、隣にいる男の事が好きなのだろう、と 和「うぅっ……」カァァァ ある者は憤慨した のどっちファンA「許せないお! 許せないお!!」 のどっちファンB「酷いお!! ありあないお!!」 未だ声優としてデビューしたばかりの和だが、既にファンの数は多かった 声も演技も評価が高い上に、なによりこのルックスだ 彼女に対して深い情欲を注ぐようになったファンはとてもとても多い つまり、今回和がやったことは……彼らに対する裏切り(一方的なものだが) テレビを見ていたのどっちファンの約、九割が悲鳴を上げようとした…… その時だった _ -───- _ . 、 / \ __ ___j/ __ Y´ ノ ヽ | / . ! . . . . . . { ヾ.イ 〈 ! / / /. / / . | | ; | . . ヽ };} | l / / / . / / /| | | ト、 | | }´ |ト__ / { / /. ; . / / { | | !、 | | j、 | l ィ´ヾ ヽ、 l_ l イ | | ト{、 ハ| | | ヽ | }厶イ、 |丁/ } 〉、 / | ハ | | l | `ト、}lヽ '、 ト、斗匕/ l | ||| l r‐く|ヽ/{´ ヽl |_l | | |rテ干示ト'\lヽl´ rf苡圷¨} |/-|  ̄ | l | むぅ……鈍感っ! レ \ト、 \ヽ 弋 ツ . . ゞ夕 ノ/ ´| | | | イl| |\}l`. xwx . , . xwx . _ノ; | | | / j|! ハ // | | l | / .イ j|l介 、 /´ ! ! l | / /| ||l|{ 、 ´ ` イ_ | l l 八 / / l| |l||| __」 ̄ {、 ヽ、 | | ! ∧ / // l| ||厶斗‐ ´ r‐! / ` | ト、 ハ l / /| | /-、 ァ´ 八 . } 、\ ヘ | 〃 ∧! ト、 l ̄ ̄ 7 / . j ヽ } ヘ l// }/'| 八 \ | / ,.-‐ ´ // . / /´∨ ヘ // ∨ / ハ . .\ \ l /-‐ ´ _,.. .  ̄// . ∨〃 }ヾ ヘ {イ / / / l ヽ . . }>- !./-‐< . . . . . . . . イ/ ∨イ Vヽ 、 }{ |ハ }ァ'./ { `ー-ゝ、レ_∠≠=- ´ / . / l| ト l | l ハ| | ∨} j |l| {_j} / / イ Y ヾjl; | |Ⅳ}/ }| / / イ 八l / / Y // l |/ Y | l / リ| l〃/l| \ { 八 } / |ハ| } ;/ | | /| のどっちファン達「」ドキュゥゥゥゥゥン!! それは、一瞬の出来事 81 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/23(水) 00 21 39.61 ID GHq8OauHo [2/7] ファンH「え? 天使?」ゴシゴシ ファンI「え? 女神?」ゴシゴシ ファンR「え? 聖女?」ゴシゴシ ファンA「え? 賢狼?」ゴシゴシ ファンN「え? 第四位?」ゴシゴシ ファンO「うっ」ドピュッ 一瞬にして、彼達の心は深く奪われた 京太郎「鈍感?」 和「ふんっ、知りません」プイッ 京太郎「???」 彼らは知らなかった 三次元にこんな【リアル】が存在することを 京太郎「あ、えーっとですね」 和「……」ツンッ 同じ芸能事務所内での恋 しかも、相手は絵に書いたような鈍感 想いは伝わらず、じれったそうにすねる愛らしい少女 これではまるで……自分たちのこよなく愛する ファン達「のどっちのツンキタ━(゚∀゚)━!!!」ガタッ 二次元のようではないか 85 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/23(水) 00 30 33.23 ID GHq8OauHo [3/7] ほんの一瞬の間に地獄から天国へ のどっちファンはこの瞬間死に……蘇った 彼らの気持ちは一つだった 和「……でも、そんなあなたが」ゴニョゴニョ 京太郎「おい、ハキハキ喋れって」ボソボソ ファン達「(コイツとのどっちの間を応援したい!!)」デーン 今まで数多くのアイドル声優に恋焦がれ裏切られてきた彼らが…… 生まれて初めて、他人の恋愛を応援しようと誓ったのだ なかい「……」 そして、その波紋は…… 観客「……」 スタジオの全員にも広がっていた なかい「(なんなんだよこれ……)」イライラ 目の前で繰り広げられるラブコメ 今までは天下のいい○もだったというのに…… まるで台無しだ まちゃみ「(だけど……)」 自分たちの番組を台無しにされたというのに、なぜだろう? 目の前のこの愛らしい少女を―― 一同「(応援してあげたい!)」デーン アウェイはついに、ホームへと変わる 93 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/23(水) 00 43 03.31 ID GHq8OauHo [4/7] なかい「須賀君はいい声してるけど、誰か口説いたりしないの?」 \キャー/ \キキターイ/ 意外、それはなかいからの援護射撃 なかい「(とっととくっつきゃいいんだよ)」フンッ ここにもまた、ツンデレが一人 京太郎「え? いや、うーん……あいにくと今までモテたことなくて」 一同「ファッ!?」 京太郎「あれ? 俺って声もいいんですか!?」キラキラ 一同「(こ、こいつは……)」 鈍感とか、そういう問題じゃない 京太郎「よーし! これからは声も売りにしていくぞ!」イェーイ ただ純粋に…… 一同「(子供だ!)」デーン 京太郎「いつか共演できたらいいな、和!」 和「もうっ……//」 のどっち親衛隊「あぁ~癒されるぅ~^^」ホワー 須賀京太郎、天然タラシぶりを露呈 こちらはこちらで、深刻な事態なのだが……京太郎は未だ気づいていない 大御所達「若いっていいねぇ」ホッコリ 100 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/23(水) 00 55 07.38 ID GHq8OauHo [5/7] ~そんなこんなで~ なかい「それではありがとうございましたー」 大御所達「はーい」 \CMハイリマース/ ワイワイ ガヤガヤ 京太郎「よし、結構目立ったな!」グッ 和「……」コクコクッ スタッフ「須賀さーん、次のコーナーの準備をお願いしまーす!」 京太郎「おっと、行かなくちゃ」 和「あっ、須賀君!」 京太郎「ん?」 和「あの、ありがとうございました」ペコリ 京太郎「え? 何が?」 和「その……助けてくれた上に励ましてくれて」モジモジ 京太郎「はぁ? 何言ってんだ?」 和「え?」 京太郎「俺達は仲間だろ」 和「!!」 京太郎「助け合うのは当たりまえだ。これからもずっとな」ニィッ 和「っ~~!!」ボムッ 京太郎「じゃあ、また後でな!」タタタッ 和「はいぃ……」フラフラ こうして、のどっちのテレビデビューは幕を下ろした そして…… タモ「うーん、あれ? さっきまでの記憶が無いなぁ」テクテク なかい「(タモさんがちっちゃくなってる!?)」ガビーン タモ「次はテレフォンショッ○ングだっけ?」 次は、京太郎自身の戦いとなる 110 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/23(水) 01 07 48.51 ID GHq8OauHo [6/7] タモ「それでは今回が初となる、須賀京太郎君でーす」 \キャー!/ \スガクゥーン!/ 京太郎「どーも初めまして!」ペコリ \ワー!/ \スガキュゥゥゥーン/ 京太郎「いずれトップアイドルになる男、須賀京太郎です!」デーン 果たして、京太郎の運命はいかに!? そして……! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ 【絶対に】須賀京太郎を応援する雀士達part100【許さない】 京太郎ファンの反応とは!? さらに…… 淡「……」ブツブツブツブツブツブツ 竜華「……」フラフラッ なんか危なそうな二人の動向はいかに!? 次回に続く 172 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/25(金) 22 52 55.69 ID V/FvoJSbo [2/5] 【ア○タ いい○もスタジオ】 ~~~♪ タモ「こんにちわ」 \コンニチワ!/ タモ「台風が近づいてますね」 \ソーデスネ!/ タモ「でも逸れちゃったからよかったよ、ホント」 \ソーデスネ!/ タモ「ところで、好きなホラー映画は?」 \SAWデスネ!/ タモ「個人的には1しか認めないです」 \エーッ!?/ タモ「それでは今回が初となる、須賀京太郎君でーす」 京太郎「……」スタスタ \キャー!/ \スガクゥーン!/ 京太郎「どーも初めまして!」ペコリ \ワー!/ \スガキュゥゥゥーン/ 京太郎「いずれトップアイドルになる男、須賀京太郎です!」デーン \ハァァァン/ \ヌレルッ!!/ \ッェーイ!/ 173 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/25(金) 23 18 30.79 ID V/FvoJSbo [3/5] タモ「いやぁ、さっきぶり? だね」 京太郎「は、はいっ!」 タモ「緊張してるねー、髪切った?」 京太郎「実はちょっとだけ」 タモ「いいねぇ、似合ってるよ」 \カッコイー!/ \ニアッテルー/ 京太郎「ど、どうも」ペコリ タモ「咏ちゃんからの紹介だっけ? ドラマの共演?」 京太郎「はいっ!」スッ タモ「お、ポスター。あ、貼っておいて」 ひのちゃま「はーい」 てらしー「なんで俺が……」ペタペタ タモ「この真ん中が須賀君だよね、カッコいい」 京太郎「いやいや、そんな」テヘヘ \スガクーン/ \キャー/ タモ「ドラマ初主演でしょ? 緊張しなかった?」 京太郎「滅茶苦茶緊張しました」 タモ「初ドラマで初主演なんて、運がいいんだか悪いんだか分からないね」 京太郎「あははっ」 タモ「じゃあちょっと花を見てみよっか」 京太郎「はいっ」 タモ「えーっと……凄いね。色んな人から来てるよ」 京太郎「!」 タモ「まず、共演者の咏ちゃんとルル君と……あれ、この隅のちっちゃいのは?」 京太郎「あー、恐らく羅刹さんだと思います」 \アマトー!/ \ドウテーイ/ \ドドドドウテイチャウワ!/ タモ「鬼ヶ島君? 彼らしいねー」クスクス 京太郎「すっごく優しいです」 タモ「本当?」 京太郎「不器用ですけどね」ウンウン \アマ×スガキタァァァ!!/ \ピヨォォォォオ!/ タモ「ほかには……お、こんな人からも来てるね」 京太郎「あっ!」 選択安価↓ 3 1 すこやん 2 はやりん 3 ビッグスターバブル 4 自由安価(好きな人の名前) あまりにそぐわない場合を除いて、誰でも可 180 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/25(金) 23 33 05.25 ID V/FvoJSbo [4/5] タモ「凄い大きいねぇ。牌のおねえさんから」 \エー!?/ 京太郎「瑞原プロ!!」 タモ「凄いね、どんな関係なの?」 京太郎「色々とレッスン見て貰ってるんです」 \スゴーイ!/ タモ「あの瑞原プロに?」 京太郎「凄く教え上手でビックリしました」 タモ「それじゃあ、今回の役を勝ち取れたのも瑞原プロのお陰かな?」 京太郎「……」 選択安価↓3 1 京太郎「はいっ! そうです!」ニコッ 2 京太郎「いえ、実は事務所の先輩達が……」ポリポリ 3 京太郎「自分の力です」ドヤァァッ 4 京太郎「支えてくれた仲間のお陰です」パァァ 187 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/25(金) 23 58 54.08 ID V/FvoJSbo [5/5] 京太郎「勿論、それもあるんですけど」 タモ「へー、他にも?」 \キキターイ/ 京太郎「俺がデビューして、ここまでこれたのは本当に運がよかったってのもあるんですけど」 タモ「……」 京太郎「やっぱり、支えてくれた仲間のお陰です」パァァァ \キューン/ \マ、タショウハネ?/ タモ「仲間?」 京太郎「去年、麻雀の全国大会で優勝した清澄高校ってあるじゃないですか」 タモ「うんうん、さっきの原村さん達が優勝したんだよね」 京太郎「実は俺も清澄高校の麻雀部だったんですよ、ついこの間まで」 タモ「本当に?」 \スゴーイ!/ タモ「じゃあ、麻雀も強いの?」 京太郎「いや、全然弱いです。県予選初戦敗退」ブンブン \エー!?/ 京太郎「強いみんなと違って、俺だけが弱くて迷惑ばっかりかけてたんですけど……」 タモ「……」 京太郎「でも、そんな俺をずっと支えてくれて、見守ってくれて」ウルウル \ナカナイデー/ 京太郎「泣いてないっす、ないっす」ゴシゴシ \カワイイー/ タモ「いい仲間を持ったんだね」 京太郎「今でも最高の友人です!」 ユウジンデス ユウジンデス ユウジンデス…… 【舞台袖】 / , ヽ/ \ / | / / } 「.| ト、/ ‐-- / | >!ノ_ / ', ,' \ ! _//| \ 〉 ', . 7 ̄ ィ .} \/. ! ,' ∠ィ、 | | }/ // リ . | / \_| |/^リ/// / . | / | | ////, .', ,,,_ 〃 | ! ̄ /ト、 ̄´ ', . / / | ! ; \ ヽ / ./ .| | / || \ / / | i| | / || \/\ / / /! i|゙ |′ || .リ / / //! . i|. | || /__./ / //=! . .|. | 和「」ガタガタガタガタガタガタ なかい「まぁ、頑張れよ」ポン 194 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 00 31 21.51 ID IavbqR2Ho [1/13] タモ「そう言えばドラマは音楽関係だったよね」 京太郎「はい、そうです」 タモ「吹奏楽? どういう楽器担当してるの?」 京太郎「指揮者です。しかも素人なんですよ」 タモ「へー? 実際に指揮棒を振ってるの?」 京太郎「振ってるんです」 \スゴーイ/ 京太郎「とは言っても、監督の意向でレッスンはそんなに受けてないんです」 \エーッ?/ タモ「そんなので大丈夫なの?」 京太郎「ドラマのキャラクターと一緒に成長するってスタンスなんですけど、楽しいですよ」ニコニコ タモ「へぇ」 京太郎「だから当面の目標はトップアイドルと、立派な指揮者ですね」 \ナレルヨー!/ \キットナレルナレル!/ 京太郎「ありがとうございます」ペコリ タモ「須賀君がどんな風に成長するか、ドラマと一緒に見てみたいね」 京太郎「是非見てくださいよー!」 \キャー!/ \ミマスゥー!/ だいちゅう「タモさーん、少し押してまーす」ボソボソ タモ「それじゃあ、そろそろ100分の1アンケートに行きましょう」 京太郎「よし! ストラップ! ストラップ!!」 タモ「おっ、いい意気込みだねー」 京太郎「むちゃくちゃ欲しいんです!」キラキラ タモ「嬉しいねぇ、昨日の咏ちゃんにも言ってあげてよ」 京太郎「あの人はセンス無いんですよ。あ、扇子は持ってますけどねぃ」ドヤァァ \……/ \オ、オウ/ 京太郎「え?」 タモ「え?」 195 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 00 34 16.01 ID IavbqR2Ho [2/13] 【某所】 ,.ヘ /. \ /. /.\ /... / ,、\ /... /. ,、\ / /. ,、\ / / /__./_/`| / / ゝ\ * //. / ゝ \ / / / + ゝ \ / /.. /. / /..゙\ /, ' / /.../ヽ /\ // / /. ゝ\ / / / + / ゝ \ / / + */ / + ゝ \ / / / / ヾ \ / |. / / | | | | / ´ ̄ ̄ / . 、 || | | /. / /. \ | | | | + / / ヽ ハ | | | / /| | 、 ! ( } || | ′ 斗匕 ! ` ー-| i ∨ | | | i /===ヘ. |r==弋 乂爪 i * ∨ | | | + l Ⅳ/ Ⅵ/ `ーl | ` | / | | | | }込////ノ込////少リ 川. || | | * | { 三 ̄ =ニ三 / ./ リ + | | | | 〉 廴_ -=====- / /イ{_. ハ | | | + ∧ i 「 / ./ | ( } || | /. / \ ヽ ミ==彡 / / 八 /... | | | / ∧ ヽ Y イ / / へ * / ∨ | | | / /ヽ \__ Ⅵ | ./ -=≦く / 〉 /..... / | | | /. / \ /⌒ヽ/⌒ヽV _/ \{ / /.. | | | | /. | / 〃 ∨ /\ \{. / く | | | | /. L { {{ 〉●}_ >=- } / + | | | | / 丁¨¨¨\ 辷才 イ / |....../ ハ | | | / + | / > ./ /\{ _ ∧ }../ ( } || |/ 八 ∧__ >=く _.ノ\/ / / * ∨ | | | * 〈 ∧ @ ) } 「@ / ̄ヽ / l l| ∨ | | | j/ / ` ̄ 入  ̄ ̄ 〉 / j l| / | | | 〃〈. ____ ____.. / { l| + | | | | ∧ / ̄ ̄/ ̄ ̄  ̄廴_____| く | | | /\ / /. ./\ . /{ 廴 / .′ \ 丶\ | | | / /. ./. ./. . . _}〈 | / `゙/_ ゚ } ’. r'´. . l/\ | /\〈 / !,ン'´ /\ . . . 〈 j . /゚ ̄ ̄ ∨ ハ .... ゚..... /\/ / /\ | ゝ|/ | / ヽ. j≧ヘ..′ ゚ ...... / 廴___{// | 〉 l./ 〉 )} 203 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 01 01 27.22 ID IavbqR2Ho [3/13] タモ「咏ちゃんに続いて獲得出来るかな?」」 京太郎「頑張ります!」 タモ「どんな質問を考えてきたの?」 京太郎「ドラマに関係することにしようかなーって思ってます」 タモ「おっ、熱心だねー」 京太郎「なんとしてでもストラップをゲットして帰ります」 タモ「それでは質問をどうぞ」 京太郎「えーっと、質問はですね」 さて、何にしようかな? 張り切って色々と考えてきたからなぁ…… まぁ、なるようになるだろ! 京太郎「よし! では行きます!」 選択安価 ↓5 1 ソルキャ一話を見なかった人 2 吹奏楽で指揮をしたことがある 3 ドラマを見て泣いてくれた人 4 自由安価 (あまりに度を越したもの以外は大抵拾います) 209 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 01 11 18.59 ID IavbqR2Ho [4/13] 京太郎「ソルサキの一話を、見なかった人!」 \エー!?/ 京太郎「どうですかね?」 タモ「うーん、結構いるんじゃない?」 京太郎「個人的には一人もいて欲しくないんですけど」ウーン タモ「制限つけてみたら?」 京太郎「そうですね。じゃあ、ほんのちょっとでもテレビに映した人はダメってことで: \イナイヨー/ \ムリダヨー!/ 京太郎「やるぞー!」 タモ「では早速試してみましょうか」 京太郎「……」 タモ「ほんのちょっとでもソルサキ一話を見なかった人……スイッチオン」 ~~~♪ 京太郎「……」ドキドキドキ テレテレテンッ! 京太郎「!!」 コンマ安価 ↓3 ゾロ目で01 or ゾロ目で達成 それ以外の数字=そのままの人数 217 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 01 26 55.67 ID IavbqR2Ho [5/13] テレテレテンッ! 掲示板「39」 \エーッ!?/ 京太郎「」ガビーン タモ「あらまぁ」 京太郎「い、意外に見てる人いないんですね」ヒクヒク タモ「裏番組が強かったそうじゃない?」 京太郎「倍返しだ……」ブツブツ タモ「視聴率15%でも十分すごいよ」 \スゴーイ/ \ゲンキダシテー!/ 京太郎「でも、見なかった人が85%いるってことですよね」 テモ「え?」 京太郎「それが、すっげぇ悔しいんですっ!!」 タモ「?」 京太郎「あんなにいいドラマなのに、見ないなんて絶対勿体無いですから」 タモ「言うねぇ」 京太郎「だから……これからもっともっと頑張ります!」 タモ「!」 京太郎「この悔しさは絶対に返しますからね!」 \ンアー!/ \ナノー!/ \ウッウー!/ タモ「こりゃ楽しみだぁ」フフフ 京太郎「あ、それともう一ついいですか?」 タモ「?」 京太郎「このアンケート、もう一回やっていいですか?」 タモ「え?」 京太郎「ストラップはいらないので、もう一度だけ! お願いします!」 \ヤラセテホシイゾー/ \アラアラー/ 221 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 01 31 34.66 ID IavbqR2Ho [6/13] タモ「しょうがないなぁ。ストラップ無しだよ」 京太郎「ありがとうございます!」ペコリ タモ「それで、何を聞きたいの?」 京太郎「それはですね」 このまま帰るにはちょっと勿体無いよな? それなら……! 京太郎「昨日のナンジャを見なかった人!」 タモ「!」 和「!!」ドキッ 京太郎「ダメ、ですか?」 タモ「いいんじゃないかな? でも仲間想いだねぇ」 京太郎「へへっ」 タモ「それでは、昨日のナンジャを見なかった人! スイッチオン」 テレテレテ-レー テレテレテーレー テレテレテーレーレー テレテレテンッ! コンマ安価 ↓3 ゾロ目で01 or ゾロ目で達成 それ以外の数字はそのままの人数 233 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 01 40 11.84 ID IavbqR2Ho [7/13] 掲示板「68」 \エー?/ 京太郎「」 タモ「あっ」 和「」 タモ「あ、まぁ、その……」 京太郎「」 タモ「未婚の若い女性が多いからね、しょうがないよ」 京太郎「いやいや! みましょう! すっごい面白いですから!」 \ミルヨー!/ \ゼッタイミルカラー!/ 京太郎「約束ですからね!」 \ハーイ!/ \ミルカラケッコンシテー!/ タモ「えーっと、それじゃあお友達紹介を」 \エー!?/ \スガクーン!/ 京太郎「あ、はい。そうですね」ションボリ タモ「じゃあ誰を紹介してくれるのかな?」 京太郎「あ、えっとですね」 選択安価↓3 1 ルル 2 あまとう 3 ちゃちゃのん 4 自由安価 (一般人以外なら誰でも ※ただし以下略) 241 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 01 53 41.60 ID IavbqR2Ho [8/13] 京太郎「同じドラマに共演してる人なんですけど……」 \キャー!!/ \ルル!? アマトウ!?/ 京太郎「佐々野いちごさんで」 \エ……?/ \ナゼオンナナンダ……?/ タモ「おー、こっちも新人だねー」 京太郎「現場ではすっごくお世話になってます」 タモ「高校生同士、話が合うんじゃない?」 京太郎「天使ですよ、天使。多分天界から降りてきたんだと思うんですけど(名推理)」 \エー!/ タモ「入れ込んでるねぇ」ハハハ 京太郎「あははっ、どうでしょう?」クスクス { ! ____ |ィ彡三ミヽ `ヽ ,.' ´ |彡'⌒ヾミヽ `ー {少′ / ,i l ト、 | ヾ、 Y ノ└ /// | l| | ハ| _ `ー―' イ ⌒ / | { | 从、| }|彡三ミミヽ { | l |ィ爪 {(リ八「ノ.|彡' ヾ、 _ノ.リ、_! l リィチfト '行| `ー ' l_,以 { ヒtリ ヒz| ,ィ彡三ニミヽ __ノ...「 l 「ト'" ' '|彡' ` ̄ } } ハ -=- | .___ノ ./ /,イ| |l>、 ,ィ| ,ィ彡' / /リ | ! !仏ィ_〕¨ . | 、/ミ三彡' /⌒/ / r廾 .|「{ |-、 __| | / ィ=- ' 〈 イ ∧V / . . |__´__(二つ/ ,ィ彡'. ..} } /`Y'| { . . . . .l /(二⊃―、 / /. /.j/ }`ー冫j\ . . | /. ト、二)彡' __,ノ ト ン′`ヾ >-r'< `ト-' \ なかい「映る映る!」グイグイ 京太郎「まぁ、冗談かどうかはドラマを見てもらえればわかりますよ」 タモ「おっ、うまいねぇ」 京太郎「タモさんもちゃんと見てくださいよ?」 タモ「分かった分かった」 247 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 02 14 35.27 ID IavbqR2Ho [9/13] 女子アナ「繋がりました」 京太郎「はいっ!」 いちご『もしもし』 京太郎「あ、お疲れ様です。須賀です」 いちご『あっ、須賀君』 京太郎「以前の収録はお世話になりました」 いちご『ううん。こっちこそありがとう』 京太郎「いやぁ」アハハ いちご『また今度もよろしくね』 京太郎「はい! それじゃあタモさんに代わります」スッ タモ「もしもし」 いちご『あ、はいっ!』ビクッ タモ「今、見ててくれた?」 いちご『勿論見てました』 京太郎「あっ」 タモ「天界から来たって本当?」フフフ いちご『うぇっ!?』 京太郎「」 ~そしてなんやかんやで~ タモ「それじゃあ明日、来てくれるかな?」 いちご『いいともー!』 タモ「はい、それじゃあ」 ブツッ タモ「須賀君、今日は楽しかったよ」 京太郎「いやいや、恥ずかしいところを」ポリポリ タモ「ドラマ、これから大変だろうけど頑張ってね」 京太郎「勿論です!」 タモ「では、トップアイドルになる男、須賀京太郎君でした」 京太郎「ありがとうございましたー!」 ~~♪ CMハイリマース! 251 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 02 24 08.11 ID IavbqR2Ho [10/13] 【舞台袖】 京太郎「ふぅーっ、疲れたぁー」グッタリ 煌「お疲れ様でした」つドリンク 京太郎「ありがとうございます」ゴクゴク 煌「トークばっちりでしたよ」フフフ 京太郎「そうですか? 全然記憶に無いです」 煌「家に帰ったら録画したものを見ましょう」 京太郎「緊張するなぁ」 タタタッ 和「須賀君っ!」 京太郎「あ、和。すまん!」ペコリ 和「え?」 京太郎「さっきはその、余計な事しちまった」ポリポリ 和「いえ、それはいいんですが。でも、なぜあんな事を?」 京太郎「……」 和「もしかして、売り込みのつもりで?」 京太郎「それもあるんだけど……えと」ポリポリ ヽ./ , ヽ ヽ冫 | / / /」 /} }゙`「丁ヽハ ! ! ! }-ィ |_,'_,,|-‐''/ / / .} /.| | | /. } | | . リ !.|. ト.、 ,. ──‐、 ト、 ィ゙ | |\/ //. / / ! !/!/ !从 /| .| !∧冫 //´ ̄ ̄ヽ', |人小|ヽ !.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′ U } } l ヾ |/{ ⊂. ′ ´ ! ィ./ ト,ムノ ! , ,' ' γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ ゝ-.″ | } | //', { ` 、 レ′ !. ◯ ◯ ◯ { !..',\ ノ ! U | `ー´\ ,. , / ! ! ! ! |. ` 、 ./| . ! ! ! ! ◯ | }` .. __ , イ | | | | | | } ィ‐┤. ├ .、| | | | | { 京太郎「もし成功してたらタモさんに頼んで、お前に……ストラップあげられるかなって」プイッ 和「っ!?」 煌「……」ニマニマ 京太郎「悪い、忘れてくれ」ブンブン 和「いえ……//」モジモジ なかい「爆発しろ」 256 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 02 35 55.84 ID IavbqR2Ho [11/13] 京太郎「そういえば……腹減ったなぁ」グーギュルルル 煌「あれ、ロケ弁食べてないんですか?」 京太郎「緊張して喉を通りませんでした」 煌「ふふっ、こんな事もあろうかと用意してます」 重箱「」デデドンッ! 京太郎「うぉぉぉ!!」 和「……」ゴクッ 煌「たくさんありますから、みんなで食べましょう」 京太郎「たくさんって、三人分ってレベルじゃ……」 煌「大丈夫ですよ、ね?」 透華「勿論ですわ!」デーン ひのちゃま「やっほー」 てらしー「けっ」 だいちゅう「うわー。美味しそうだねー」 京太郎「なんかいっぱいいるぅぅぅ!?」 菫「私もいるんだが」 コージー「あ、僕もいます」 京太郎「タモさんが増えた!?」 和「皆さん、いつからここに!?」 透華「(生ののどっち……)」ウーン ハギヨシ「さぁ、皆さん。こちらです」 京太郎「ハギヨシさんまで!」 ハギヨシ「お久しぶりですね京太郎君」フフ 京太郎「いえ、こちらこそ。会いたかったんですよ!」 ハギヨシ「んっふ、困ったものです」 歩「」ハナジダラダラダラダラ 煌「あの、この真顔で鼻血を垂れ流しているのは?」 透華「気にしないで欲しいですわ」 257 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/26(土) 02 58 20.23 ID IavbqR2Ho [12/13] こうして、須賀京太郎のトーク番組デビューは幕を下ろした 初トーク番組がいい○もなのは、運がいいのか悪いのか いずれにせよ、須賀京太郎という存在が徐々に有名になっていることは間違い無いことだ 今回で須賀京太郎は、お茶の間の主婦、のどっち経由のヲタク達にも名を知られることとなる それが今後の彼の活動にどう影響するかは…… まだ、誰も知らない 京太郎「うまうま」モグモグ 煌「おかわりもありますよ」 京太郎「はいっ!」キラキラ そして、京太郎のファンは…… 智美「……」 淡「……」 京太郎を理解しようと試みる少女は―― 竜華「……」 何を思うのか いい○も デビュー編 カンッ!
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第六章 ストーカー部長 変態ラブレター! 須賀京太郎 我が麻雀部において唯一の男子部員 成績は普通、麻雀は初心者 顔はかっこよくて高身長、運動神経は抜群 気が利いて、コミュ力も高い そんな、彼に…… . . -――..、--- .、 . ´ _ _ / \ \ / / / / /リi l i\ \ / / / i// 从ハ \ . /〃 ./ ./ノ  ̄ ‐‐- ∨ .i .. // l/ /´ ‐‐ 、,__ ∨ .| l . // / / ニ、 ィ斥心ヽi | リ i/ . //ィ斥心 V沙゚ ノi l/ | l | |/从 V沙 , ,,, l〃 | i | i ∧ ,,, / / | | | ∧ 〈 / ; 八 i/ ∧ ´` 〉 l .i / ヾi/ /i 介 . .., .イi l l | / ∨ノ i l _ 〕 -- i .| l / / .| / 〃 l .ノ. . i ト〃 / ノ { -=´i/ / ./ニニニ\ i/ / ./ ヽ // ̄ ノ从ハニニニニニ\__i从i /`ヽ l .i=-、 ///\ { \二二二\ |'二ニi从リ二/、. i/{ i \ \ \二二二\ |二二二ニ/} ∧. l/| 八 \ \ `<ニニニニ\|二二>'" // i 久「私、恋しちゃった」トクン これは、初恋をこじらせてしまった哀れな少女の話 そこ! 笑ったりしたら、許さないんだから 高校三年の暑い夏だった 県予選を突破し、全国を控えた時期 私は授業が終わると部室までダッシュしてミッションに取り掛かった まだまこ達も須賀君も帰ってこない 私はカバンから用意してきた手紙を取り出す 久「須賀君……」ガサゴソ 前日に私はラブレターを書いたわ このラブレターがリアルに気持ち悪い物だったらしいんだけど 今日はそれをカミングアウトしようと思うの 私は二つ折りにした青い便箋の中には真っ赤な文字でこう書いたわ 『こんにちは 初めまして 私はこの学校に古くから住んでいる幽霊なの ずっと君を見ていました 君はすごく格好いいわね これからもずっと見ているわ 放課後のロッカーより』 そして、手紙は須賀君のロッカーの中に入れて ジョーカーのトランプを扉に貼り付けたの そしてトイレに行き、何食わぬ顔で教室に帰ってくる部員達と合流 彼の反応を待ったわ きっと彼は手紙を見つけたらすぐ机の中にしまい、あとでこっそりトイレで読むにちがいない そう思っていた時期が私にもありました(棒) 須賀君と咲のクラスは授業が遅れているようで、少し遅れて来るらしい 私はまことパンツの話(勝負下着について)をしながらそれを待った 咲「遅れてすみませーん」 まず咲が部室にやってきた 私はニヤニヤとしながら、須賀君が来るのを待ち侘びたわ そして彼が入ってきた 久「(さあ気づきなさい!そして赤面して非日常に巻き込まれたヒロインのような顔をするのよ!!)」ワクワク そう思っていた しかし先に手紙に気づいたのは咲だった 咲「あれ?何か貼ってあるよ?」 優希「「なにこれwwwトランプ張ってあるじょ?wwしかもToHeart2のトランプwww」 すぐに優希が食いついて騒ぎ出す 京太郎「なんだ? これ」ガチャッ ロッカーを空けて、須賀君が手紙を取り出す そして中身を見て、首を傾げる すると、それを優希がひったくって大声て読み始める 優希「こんにちはwwwww初めまして。私はこの学校に古くから住んでいる幽霊ですwwwww」 咲「え?」プッ 優希「ずっと君を見ていましたwwくはwwwwwww君はすごくかっこいいわね・・っぷww」 和「ゆーき、いけませんよ」 優希「これからもずっと見ているわ……だってwwwwww放課後のロッカー!」 和「くすっ」プルプル まこ「……」プルプル 私はなぜ、みんなが笑っているのかよくわからなかった だって放課後のロッカーって書いてるのよ あきらかに不思議じゃない? このクラスのものじゃない誰かが書いた手紙 それも幽霊よ? 久「(どうして笑うのかしら??)」 だけど私は信じた 私の好きなあの子はきっと赤面してる なぜなら内容はどうあれこれはそう……ラブレターだから 久「(しかも不思議がいっぱいの!!)」 私は期待しつつ須賀君の方を見た 咲「京ちゃん的にはどうなのこれ?」 京太郎「うーん、まぁ。ちょっと、よく分からないかな……」 私はショックだった だってロッカーよ? カッコいいじゃない それにToHeart2なの、たまねぇはたまんないと思ってる 私は私を信じてる だけど彼がそれを分からないと言ったのは事実ね そして部員達は犯人の予想を始めたのだった 優希「ねぇねぇ! このクラスで一番早く教室に帰ってきたのだれだっけwww」 まこ「あー……、和じゃったか?」 和とは胸の大きい美少女だった 優希「ええ? ねぇねぇのどちゃんだってよ? なら良かったじぇwww」ツンツン 京太郎「!」ピクッ , ''" ̄ ` 、| " .. \|. / . \|. / . ; . .. ヽ| . // | . . ..| . / / ,ハ八从 ; .| . . // , -─- 、ヽ、 . | _,,/-/、 _ \ 、 | " /,〃_ " ___ ∨ | /,_/_、 /; ̄ ヽ\ i ; | /7’ ゙̄;ヽ 、) c } ノ lノ | // '.) c.! ゙、 ノ ゙ / | ∧丶ヽ ソ //l/ / | ;' .. /// ' / | i ヘ i |、 { ハ J - " { .| `ヾ;-、 ゝ、 /ト .| } > 、 " |\ .| ノ ;| ̄ |ー-} |. / , ノ/.;| ` / | / ;/ /. . . . /j // |, /{ ( . . . . . 〈 // /| 〈. ヽ .ヽ. . . . .ヽー 、 , -‐/. { / . . | ∧. . . `ミ } . . . . i.____/. . . ∨ { . . . | {\. . . リノ . . . . . l / . . . . . . \| . . . | ヽ \. . . . . . . . . . .| /. . . . . . . . . . . . /| ゙、 \. . . . . . . . | /. . . . . . . . . . .//| \、/\ \. . . . . .| /. . . . . . . . . //| / \ \. . . l./. . . . . . . // 久「(え?どういうこと?)」 和なら良かったってことは何? 和のことが好きなの? ねぇ それは分からないけど、和本人が 和「私が一番でしたけど、皆さんも一緒だったからアリバイがあります」 と言った瞬間 京太郎「そ、そっか……」 彼は少しガッカリしていた 久「……」ブルブル そして、今日の「そのとき」はここでやってきたわ その時、歴史は動いた 優希「ねぇねぇ、そういえば部長、私達と合流する前に部室の方からダッシュしてこなかった?」 久「え……?」ドキッ 二秒ほど固まった 久「な、何言ってるのよ。き、気のせいじゃない?」 和「……」 優希「怪しいじぇ」ジィー 京太郎「おいやめろよ。部長がこんなことするわけないだろ」 久「え」 京太郎「普段の言動を見ろよ。俺のことが好きなわけ無いだろ」 優希「それもそうか」 咲「だよね」アハハ 久「……」プルプル そりゃあ確かに私は須賀君をこき使うわよ でもそれは、私なりの彼への愛情の裏返しだし そんな私の気持ちにも、彼は気付いてるとばかり…… 久「(まして、前世では私達は幼馴染み。魂は今も繋がっている)」 という設定だった 少なくとも、私の方はそれを信じ込んでいた まこ「それくらいにせぇ。大会も近いんじゃ」 京太郎「そうですね」 優希「うぅー残念だじぇ」 久「……!」ピコーン ここで私はいいことを考えたわ ここまできたら仕方がない、全ての罪を優希に着せてしまおうというもの 元々優希は須賀君に聖雀士なるストーカー行為を行っていたし 今更一つくらいこういう行動が明るみに出ても大丈夫よね /. . . . . . . . . . . . . . . . .\. /. . . . . . . . . . . . ./ /}ハ . . . . 、 l. . . . . .l . /. . ./〃 }从 . . .、 |. . . . . .l/. /⌒ ⌒ } . .ト 〉 | . . . . . .V弋ナ‐ 弋ナ ' . | ! . . .| . . i . 、' ' ' ' 'i . . .| } . . .| . . i . . ヽ 、_/  ̄了 / , . .| . . .' , . . }、/> }/ }八 . . . .' 〈 | 二 、zぅ′ ,厶イ\ . ', . | ー}ーミ 、. /⌒\ };.ム| {厶 ト、 /-‐- 、 `ー-} \ ノ}、 ∨ | } | \f´\ ∨} \∨ ハ 久「(ごめんね、優希)」ニヤリ 次の日、私は朝誰よりも早く登校し花壇からパンジーの花を抜いて彼の机に置いた 「タコス=ロッカー」という置手紙とともに さすがに部員全員が引いていた そして須賀君は衝撃の事実に泣いていた 優希も泣いていた 治療が成功の兆しを見せていただけに、須賀君のショックは相当大きかったのね 優希は否定していたけど、前科があるだけに信憑性は薄かった 優希「信じて! 私、もうあんなことしてないじぇ!」 京太郎「でも、あの紅月カレンとかいう」 和「」ドキィーン 優希「本当に私じゃないんだじょ!」 京太郎「そっか。じゃあ信じるよ」ナデナデ 優希「きょうたろぉ……」グスッ 咲「いいなー」ボソッ 和「……ゼロ」 久「(このままじゃいけないわね」 その放課後、私は一つの作戦に出たわ 当初の目的が失われている このままでは聖雀士の事件として終わってしまうもの _,,, ......_ , '"゛ `ヽ、 /,. ;/|从;; ゙'、 //,. ;〃 ゙__v ゙i. 〃 ;/;/-' `~.,ニ=、∨ i | /イ/〈 ,イ~i ' !。_jノ |/ | |! | ;ハヽ゚' , ,,, / | | l i ''' _ ι/ | リ ヾ ゝ.,_-、 ( i y' \; rニ;``i- ' ゙リ i 〈、 ノ ;ki' Α ./ ; ;トー、ヽ. /;/ { ./=ー‐イノレ' ;==≧、 ,イ、! ゝ"ヘ,// //" `l| /`ヽミ〈 ,,rーヘ; _/ .,-、/ }|. / y'`Y .|\ /ζ ̄ /|| / ヽ_|__,ゝ ゙ゃ^"` ./ |;| /`ー='~/ /'\ ト、 ∠__i_| | / L...イ\ ,イ ̄ {、 _,, .-'`l | \ /i |  ̄ !  ̄ ` "、.i | / メイ ,. '⌒゙' ー 、_ / ー──- | .| i ヾi ー.-、.._ /二二二二二__ ;ー─ト.| . | i |; '> ;;/;;;,_/;;;;_/ `j‐i-ト、| | 〈 弋;; ~  ̄  ̄ "/ | i | . ,| l ゙li;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / l i | . /| | |;;; / / i | . / | | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,/ / ;i | . / | | ─ヒ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / /ノ. / | |7 |; / ̄ ̄~ ̄ ̄. / | |  ̄`ヘ / キモイのはいい でもあれが優希の仕業と思われるのは……特に彼に思われたままなのはイヤね 私の自己顕示欲が火を噴いたわ 放課後、学校には吹奏楽部のラッパ音が響いている 久「うーん。ユーフォニウムの音色が私の心を潤してくれるわ」 そんな独り言をつぶやきながら、今度は彼の机の上ではなく中に手紙を入れる。 内容は以下のとおり 『こんにちは。いや、こんばんはかしらね? ボーイ 昨日はアナタが皆に手紙を見せびらかすから、優希にはスケープゴートになってもらったわ あんな幼児体型のタコスは本当の私じゃない 私はもっと美しい人間よ…… ちなみにタコスと書いたのは、私がイギリス人の幽霊だからで、漢字が苦手だからよ 「薔薇」は書けるけどね ふふ、面白いでしょう? とにかく、この手紙は秘密にすることよ アナタと私の秘密――いいわね? おりこうさんだよボーイ、歌を贈るわ 狭いところがおちつくのってなんだろうねあれ この胸を締め付ける鼓動と、おさげの結びは 私に前世の自殺の記憶を蘇らせる 放課後のロッカー』 次の日、なぜか全校生徒を揃えた会議が開かれた そしてこの手紙は須賀君の担任によってプリントアウトされ、全校生徒の知るところとなった もちろん表に張ったトランプ、二枚目のジョーカーも一緒にプリントされた 担任「えー……誰とはいわないが、先生のところに相談をしにきた男子がいる」 ざわ…… 担任「名前書いてないから手紙はプリントアウトさせてもらった」 ざわ…… ざわ…… 「きめぇwwwww」 「うわぁ……」 担任「この男子は近頃、ずっとストーカー被害にあっている」 「カワイソス」 「ひでぇことしやがる」 担任「本人は事を大きくしたくないらしいが、それは私が許さない」 ダンッ 担任「この放課後のロッカーとやらは、須賀が優しいことに付け込んでいるクズだ!」 優希「」 和「」 京太郎「(おいおいおいおいおい!!)」 担任「先生は筆跡でだいたい見当はついている。やった人は後で先生のところにきなさい!」 久「……ふん」 誤算ね先生 私は普段から筆跡を隠す練習をしていたのよ 私の普段の字は偽者なの / \ / / / ヽ .,' / / ', l / / イ /l ト、 .l | / / / {;{ j ノ} ヽ, l l |' / / -‐' .|i | | | ;' ,'←-.、 ., .''"´`ト; } l | i! i /v‐ァ=ミ ´,ィチテァ、 ll | l | l l i{'、、弋ツ "弋ツノ l l l / , ‐‐、. |!´;lミ', , j | ./ ヽ___ノt '" ''-、 ヽ 丶 , / ' / }´ ``ー-、 `.、 ` ; `、 `ー==' イ===i / ' }、 x='ィ' 、 ー " { ヽ ヽ--‐‐‐‐-ノ }‐‐‐/ / } ,,ノ( ト、 ` 、、 |l、 ヽヽ /´ _ ノ'、 ` 7 l\ ,...-" `、ー`、、 \,"´i ト、 ヾヽ /ノ/´/ -‐ ヽ / / \;; T‐-=ヽ .i_l l } /ヽ ヽ}`ー'// / l /´ヽ`-' /人 、、 、 ̄ ̄) } ノ // ) } /" l | / '、 /´ ヽ 久「(バレる筈が無いわ)」どやっ 当初は筆跡隠して、秘密の手紙を続け、そして段々筆跡を崩していき 京太郎「もしかして部長なのかも……ミステリーで素敵」 と思わせる作戦だったんだけど、意外なところで役に立ったわね しかし、先生の言った「筆跡で見当がついている」というのは脅しだったのかしら? 当然私は先生のもとへなどいかなかったわ これで私の作戦は続行できる 学校中にロッカーが知れ渡ったのは誤算だったけど……私はそう思っていた しかし、なぜかその放課後から彼は和と下校するようになっていた 久「和、なんで最近須賀君と下校を?」 和「ええ、先生に頼まれたんです。帰る方向が一緒だから、なるべく一緒にと」 久「なんでそんなことに!?」 和「例の放課後のロッカー? 気持ち悪い名前ですが、まだ犯人わからないそうです。いやなストーカーですね」 久「あ?」 後で分かったことだけど、彼が一緒に帰るなら誰が一番か? と聞かれて 和! と即答したらしい 学生議会長の私が和と喧嘩できるはずもなく 私は一触即発の事態だけは免れた だけど、どうやら結果的に私はキューピッドになってしまったようね 二人は付き合ってるんじゃないかとか、そんな噂まで流れたの 和「そ、そんにゃこと……//」モジモジ 京太郎「……//」 久「……」グギギギ 咲「……」グギギギ 優希「……」ゴギガガガギゴ 私に残された道はただ一つ 事件は終局へと向かっていく…… 私は家に帰って布団をかぶり、声を殺して泣いた いや、声は出したかしら……いや、こらえたかも とにかく泣いた。そして机の引き出しを開けたの 私の秘密ゾーンである。中には盗撮した写真、須賀君の体操服の切れ端、そしてトランプが入っていた しかし二枚のジョーカーはもう使い果たしているわ ふと、私の手には一枚のカードが握られていた 久「……やるわ」グッ 次の日、私は放課後が来るのを待った そう教室に誰もいなくなるのを 午後七時半過ぎ 私は学校掲示板に、一枚の大きな模造紙を貼り付けた 模造紙には、真っ赤な文字でこう書かれていたわ 『やあボーイ。いや、皆さん 私はアナタに裏切られて有名人だったわね 前世と同じ裏切りと過ちが繰り返されるようだわ 私は結局、この世界からは拒絶されているのよ 愛する人からも、前世からの因縁も アナタは私を忘れて新しい恋をするようだけど、待って欲しいの! 君はいつか必ず思い出すわ。私はそれまで待ってる 今回ばかりは私は君のキューピッドとなってしまったようだけど だけど10年後か、約束された13年後……そう13階段の13年後! 私はアナタを迎えに行くわ 私はもうすぐ卒業するけど、お元気で 私はいつまでもアナタを見守っているからね?? 原村和……彼を泣かせたら許さない アナタはハートのエースなのよ(ここにハートのエースを貼る) そして……私は…… 繰り返される過ちに 人は誰も気づかない こんなにも……愛していたのに…… 放課後のロッカーになりきれなかった 12(クイーン)より』 久「完璧だわ」フゥー もちろん次の日は学校中で大騒ぎになったわ 他の学校からも見にくる人が多数いたんだけど…… 学校側は一日中片付けることは無かった 桃子「凄いっすね! 変態っすよ!」 ゆみ「あ、ああ。これは酷いな」 華菜「趣味悪いし」 美穂子「そ、そうね……これは、ちょっと」 透華「悪質極まりますわね!!!」 純「可哀想だから、もうやめてやれよ」 久「……」 京太郎「どうして、事態がこんなに大きく……」ウルウル 咲「京ちゃん、大丈夫?」 京太郎「あ、ああ。ごめん」ゴシゴシ そして月日は流れた 全国大会を控えて、練習に励む私達 すると、校長先生からの提案で 麻雀部員達がお互いへ一枚ずつ、大会後の自分達へ手紙を書くという催しが行われることになった 大会を終えて長野に戻ってきた後、全校生徒の前で手紙を開くというイベントらしい 久「ふーん」カキカキ 京太郎「どうしよっかな」 優希「えへへっ」 和「難しいですね」 咲「絶対優勝しようね!」 まこ「ああ、もちろんじゃ」 私は当然、須賀君への手紙にこう書いた 「約束は守るわ。私はアナタを迎えに行く。今度はロッカーじゃない、一人の女として」 そして私達は全国大会での激闘を終えた そんな手紙があるなんてことはすっかり忘れていた 遂にやってきたそのイベント当日 校庭に全校生徒、保護者、他校の麻雀部員などが集まって私達を祝福してくれていた 私は全国での優勝が嬉しくて、すっかりこのイベントに舞い上がっていたわ そして、校長先生の話が終わり 遂に―― 校長「では次に。全国大会前に書いた、自分達への手紙を読んでもらいましょう」 久「え」 会場が歓声に包まれる 私は脂汗を流しながら、どうにかしてこの場を逃げ出す算段を考えようとしていた 久「(でも待って。私の番になった時に、適当に誤魔化せばいいんじゃ?)」 そうよ 須賀君のパートだけ、その場で思いついたことを言えば…… 校長「なお、読むのは送られた側の人にお願いしますので」 久「」 優希「じゃあ先鋒の私からだじぇ!」 そして優希が壇上に上がり、順に私達からの手紙を読んでいく 優希「えへへ、みんなありがとうだじょ!」 まこ「次はわしじゃのぅ」 この調子で行くと須賀君の出番は最後になるのかしら? いや、待って そもそも出場はしていないわけだし、もしかすると須賀君の分は渡すだけかも? 久「(そうよ落ち着きなさい久。何も問題は無いわ)」スーハー まこ「なんだか照れるのぅ」 久「つ、次は私ね」 私は校長先生から手渡された手紙を開く 内容はこんな感じだった 優希 『私は部長のことが大好きだじぇ! はっはっはっ! いきなりで驚いた? 知らなかったかもしれないけど……私はずっと部長のことが っと、これじゃ誤解されちゃうじょ! てへへ、おふざけはこれくらいにして……えっと、えっと んー、難しいことは言えないけど だーいすきだじぇ! 部長! これからもよろしく!!』 私の瞳には涙が溢れそうだった ごめんなさい、優希 私はアナタを嵌めようとしたのに…… 優希「……」 まこ 『部長はよく頑張ったけぇ (中略) これからはわしが部活を引っ張ってくからのぅ』 和 『部長にはとてもお世話になりました (中略) 部長の名に恥じないよう、精進します』 咲『部長、お疲れ様でした! (中略) えへへ、これからも頑張ります』 久「みんな……ありがとう」 声が震える こんなに素敵な仲間を持てたことが誇らしいわ そして、最後は須賀君からの手紙だった 京太郎 『短い間でしたけど、お疲れ様でした部長。 俺を麻雀部に誘ってくれて、これまで色々と教わって…… 時々、無茶を言われて困らされたこともありましたけど 俺、この部に入ってよかったって胸を張って言えます 俺が心折れそうになっても、辛くてくじけそうな時でも 部長が、みんながいたから乗り越えられました 麻雀を楽しむ心が、俺を支えてくれました だから、俺にとって部長は恩人です これからも、ずっとずっと 俺にとって部長は、大切な人ですから!!!』 久「う、うぉあぁっ……おぉぉっ」 ぶっちゃけ吐きそうだった 罪悪感ヤバイわこれ ていうかもう、須賀君大好き 愛してるわホント 嗚咽混じりに壇を降りて、私は和と変わる 正直、須賀君の手紙が嬉しすぎて何も考えられなかった 涙でぐしゃぐしゃに顔を泣き腫らして ずっと隅で須賀君の手紙を読み返していた どれくらいそうしていたのかしら ふと気が付くと 私の横にいた須賀君の姿が無い あれ? そう思って視線を上げると…… 京太郎「以上が染谷先輩からでした」 まこ「我ながら恥ずかしいことを書いたのぅ」テレテレ 和「素敵でしたよ」 咲「うん。流石ですね染谷先輩!」 久「あっ」 次は私の手紙が須賀君に読まれる番 このままじゃいけない 私の体は自然と動いていた だけど 優希「行かせないじぇ」ガシッ 久「!?」 須賀君を止めようとした私を、優希が引き止める なんなのよこの忙しい時に!!! 優希「……部長、私の手紙。ちゃんと読んだ?」 久「よ、読んだわよ。聞いていたでしょ?」 優希「……本当に?」 久「え?」 優希の瞳が暗く濁っている これは……まさか 久「!!」 私は慌ててもう一度、手紙の文面を見る 優希からの手紙の内容は―― 優希 『私は部長のことが大好きだじぇ! はっはっはっ! いきなりで驚いた? 知らなかったかもしれないけど……私はずっと部長のことが っと、これじゃ誤解されちゃうじょ! てへへ、おふざけはこれくらいにして……えっと、えっと んー、難しいことは言えないけど だーいすきだじぇ! 部長! これからもよろしく!!』 久「?」 何かおかしいところでも……いや、まさか 優希 『私 は 知 っ て ん だ 久「私は……知ってんだ?」ドクン 優希「……言い逃れは出来ないじょ。放課後のロッカー」ボソッ 久「!!」 私はこの時、全て彼女の手のひらの上だったのだと悟った もう、取り返しはつかない 私は―― 私の書いた手紙はもう 京太郎「じゃあ、部長からの手紙をよみまーす!!」 久「い、いやぁぁぁっ!!」 京太郎「!!」 須賀君が手紙を開いて硬直する あぁ、ダメ……読まないで 読んでしまったら私はもう、この学校で……街で生きていけない 久「っ、くっ……」ポロポロ 情けなくて涙が出る 悔しくて声も出ない ごめんなさい 須賀君、本当にごめんなさい __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__ > ´ ̄ / ` `、 、、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \ `  ̄ >' / , | ∧/! | } ヽ ヽ /,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ . {/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | . / イ/{ ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ , <__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 | {'{ { , ' /' ⌒ } | 从Ⅵ /. ノ | 叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从 、 イj / / . < |' /}/ 、__ ´ } イ从/ | |/ 「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄} |//l| |//////// 、 ,. <// ∧ |//////////> 、 京太郎「……」グッ 久「?」 京太郎「須賀君へ。麻雀弱すぎ! もっと頑張りなさい!!」 ドッ ワハハハ ガンバレヨスガー! ナサケナイゾー 久「え?」 優希「!?!」 京太郎「でも、部活の為に頑張ってくれてありがとうね」 久「??????」 京太郎「これからも、精進してください。竹井久より……ありがとうございます! 部長!」ニッ 久「あ、え、うん……」 意味が分からなかった なぜ? 誰かが手紙を書き換えた? でも、あの便箋は確かに…… 京太郎「……」 京太郎「じゃあ次は和のをー」 ヒューヒュー! イチャツクナヨー! 京太郎「だから違いますって!!」 ワハハハ 久「須賀、君……」 その時、私は見た 須賀君が後ろでに隠した私の手紙を――こっそりと破くのを やっぱりあれは、放課後のロッカーからの手紙 須賀君は――見ないフリをしてくれたのね 久「ありが、とぅ……あり、ありが」ボロボロ 優希「京太郎……お前って奴は」キュンッ 京太郎「っておい咲!! なんだこの内容は!!」 咲「あははっ! 自業自得だよー!」クスクス イイゾー ヨメサーン 咲「嫁さん違いますから!」 久「……」モジモジ こうして、放課後のロッカーは成仏した 今この場に残ったのは、ただの -‐……‐-ミ . ´ `ヽ . ' ヽ / . . . . . . . . . / . . . /イ ,' . | . .ヽ . // ! / . /|. . . . ト、ト、 | . // |// . . / |ハ | \ト、 . . | 〃 ′ . / 乂{ _,,-‐ ¨ ヽ. . |. . .| {{ i | . /ー-- ′イニミ、 i |Y | {! | | . / _ ニミ ィf乏心 〉! .|ノ. .′ `ー- ヽ| i 〃乏ハヾ 乂zク ′ノ. . ,' ヽ. . . |ハ乂zク / / / / イ /―_ァ 、. 人. {ヽV / / ′ (イ. ! ノニニ/`ヽi _ヽ_ 込、 ~~´ .ィ)j=={ニニ7 __∧ニ厂「`≧=- <ニニ/. {ニニ/ マニニヽ . ´ =ァ `¨¨´. ノニニニ|-‐‐-「ニニi 人_/ マニニ〉 〃 / / /ニニニニ{ !ニニニ| | { 、) ___マア {{ { / ハ i iマニニニハ |ニニニj人 ヽ ノ 〈 \ 人{ { マi i `マニハ ムニア´i i i 、 } / ___ / `ー-、) ヽマi i i `マャjア´i i i i i /Уjノ , イ_ ノ }. { ̄`ヽ、 `ヽ._| `ー-[二]-‐‐一'' / _,/ ! __ノ \ `Tヽ、_| /i i i | 〈イ レ'´ 久「(好きよ、須賀君)」ドキドキドキ 恋する、一人の女だった 第六章 ストーカー部長 変態ラブレター! カンッ
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343292209/ 京太郎「嶺上ツモ。16000オールだ…」 京太郎100000 咲-30000 和-30000 タコス-40000 咲「つ…強すぎる…」 和「こんなオカルト…ありえません…」 タコス「犬がこんな強いとは…知らなかったじぇ…」 京太郎「俺なんか別に強かねえよ。今日は偶然運がよかっただけだ」 久「…ふ~ん。偶然ねぇ。私にはまだ実力の20%も出してないように見えたけど?」 京太郎「部長まで何を言い出すんですか。俺みたいな素人を買いかぶりすぎですって」 京太郎「それにみんなも知っての通り、俺の麻雀ランクは"F-"だぜ?」 京太郎「Aランクの皆に勝てたのは偶然に決まってるじゃないか」 咲「そっかぁ~。でも、今日の京ちゃん・・・ちょっとかっこよかったかも・・・///」ポッ 和「(須賀君、多分実力を隠していますね・・・凄い・・・///)」 ワカメ「・・・」ニヤニヤ 京太郎「(・・・ったく、こうなるから隠しておきたかったんだ・・・)」 京太郎「(ワカメの野郎にまさかランク"SSS+"の通知書が見られるとは・・・迂闊だったぜ)」 放課後、部室 京太郎「これでいいんですよね?約束はちゃんと守ってもらいますよ?」 ワカメ「分かっとる分かっとる。あんたの麻雀ランクについては誰にも言わんでおく」 ワカメ「それにしても・・・まさかお前さんが世界に一人しかいないと言われてるランク"SSS+"の雀聖だったとはのぅ」 京太郎「ちょっと染谷先輩、あまりそういう事を口外しないで下さい。ここではランク"F-"って事になってるんですから」 京太郎「誰が聞いてるかわかりませんからね」 久「(・・・須賀君がランク"SSS+"ッ!?)」ゾクゾクゾク 久「(マコと須賀君がコソコソ怪しかったから隠れてたけど・・・凄い事を聞いてしまった・・・・///)」ドキドキ 帰り道 京太郎「今日は厄介な事になっちまったな…」 タコス「お~~い!バカ犬~!」 京太郎「…なんだタコスか。俺になんか用か?」 タコス「何だもタコスもないじぇ!この資料はどういう事だじぇ!」バンッ! 京太郎「…俺の事、調べたのか?」 タコス「今日の犬の打ち筋があまりにも凄かったから気になって調べたけど…」 タコス「この資料…嘘だらけだじぇ!」 タコス「出身地も出身中学も趣味も特技も何もかも全部デタラメだじぇ!」 タコス「そして何より!バカ犬が麻雀ランクF-って資料が何処にも見当たらないじぇ!」 タコス「お前…何者だじぇ…」ドキドキ 京太郎「(人の個人情報を他人に渡すとか…まずいだろ清澄…個人情報保護法的に考えて…)」 京太郎「(にしてもめんどくさい事になったな…)」 照「京ちゃん…こんにちは…///」 京太郎「ちょっ!照!お前なんでこんな所に!?今日は例の日じゃないだろ!」 タコス「てる…?その人は誰だじぇ?」 照「突然来てしまってごめんなさい。京ちゃんに一日でも多く麻雀を教えt」 京太郎「照!ちょっとこっち!」グィッ! 照「京ちゃん…大胆…///」ポッ タコス「あ、こら!バカ犬!逃げるなぁ~!!」 タコス「クソ~逃げられたじぇ…」 タコス「それにしてもさっきの人…なんだか咲ちゃんに似ていたような…」 タコス「バカ犬…きょ…京太郎とどんな関係なのか気になるじぇ…」 白糸台 京太郎「結局なんだかんだで白糸台まで着てしまった…」 照「私達の為に…ありがとう…京ちゃん…///」 淡「須賀く~ん!!来てくれたんだね~!///」 菫「須賀…その…なんだ…今日もその…よかったら特訓を頼む…///」ドキドキ 京太郎「しょうがねぇ…じゃあ早速打とうか。向こうでは実力を隠してるから腕が訛っちまってるかもな」 菫「そういえば清澄の方では須賀の実力を知っている者はいないんだったな」タン 淡「須賀君の凄さが分からないなんて!清澄の人達の目は節穴です!!」タン! 照「…淡、良い事言った」タン 京太郎「いや、それが実は昨日バレちまった。なんとか誤魔化したが十中八九バレてると思う」チャ 京太郎「よし、ツモ。8000オール」パタパタパタ 淡「それにしても須賀君に買出し行かせたりタコス作らせたり荷物持ちさせるなんて」 淡「私本当に清澄の人が許せません!今度の大会でボコボコにしちゃいますよ!」タンッ! 京太郎「まぁ淡、そう言うなって。向こうじゃ実力隠してる俺が悪いんだし・・・」ドンッ! 京太郎「それに俺だって清澄の一員だぞ?」 照「白糸台に転校すればいいのに・・・」タン 菫「須賀・・・ちょっと待て」 京太郎「ん・・・?どうした菫?」 菫「須賀、そのリストバンド、外してみろ」 京太郎「ん?これの事か?」パッ ズドーンッ!! 照「このリストバンド・・・200㎏はある・・・」 菫「須賀、私達の前では素のお前でいてもいいんだぞ?」 京太郎「わり。癖になってんだ。力抑えるの」 東1局2本場 京太郎「じゃ、久々に能力使うか・・・」 照「京ちゃんの能力見るの久しぶり・・・///」ドキドキ 菫「ようやく須賀の本気を見れるのか・・・」 菫「ではまずは出鼻挫きの先制リーチだ!」 京太郎「ふ、ならばおっかけリーチだ!」 淡「あ~・・・こりゃ~岩手の姉帯さんの"オリジナル"かな?」 京太郎「ツモ!4000オール!」 照「やっぱり本物は凄い・・・///」 淡「姉帯さんじゃなくて私にこの能力を教えてほしかったなぁ~・・・///」 菫「卓上に夢を描きつつ追っかけリーチか。本当に恐ろしい奴だ・・・///」ゾクゾク 東1局3本場 京太郎「(じゃ、軽く12巡先でも見てみるか)」キュイィィィン! 京太郎「(11巡目で菫がツモるか・・・随分早いな。ならば・・・)」 京太郎「(その未来を"消し飛ばす"!)」ゴゴゴゴゴ 照「!?!?」ゾクゾク! 菫「ッ!?」ビクッ! 淡「・・・?」 菫「(今大切な"何か"が変わった気がした・・・)」 照「(まさか京ちゃん・・・"未来"を変えた・・・ッ!?)」 11巡目 京太郎「ツモ。タンヤオのみ。1000点だ」 照「さすが京ちゃん…///」 菫「物凄く良い手配なのに和了れなかった…」 淡「須賀君凄すぎる…///」 京太郎「なぁ。」 菫「?」 照「ん?」 淡「どしたの?」 京太郎「そろそろ"目を開けて"打っていいか?」 みんな「!?」 京太郎「それと学ランの上着も脱がせてもらうぜ」ズドーンッ! 菫「…まだ力を抑えてたのか」 京太郎「わりぃな。子供の頃から色々抑えてて。家庭の事情でね」 京太郎「ま、これで70%ってとこか?教える分には丁度いいだろ」 照「…京ちゃんがそういうなら…///」 淡「……ワイシャツ姿の須賀君…かっこいい///」ポッ 菫「す…須賀…///もし私が須賀に勝ったら…そ…その…一緒に喫茶店にでも付き合ってくれんか?///」 淡「あっ~!菫ちゃん!抜け駆けは禁止~!」 照「京ちゃん…私も…///」 京太郎「わり、俺珈琲とか苦手なんだ。それに…」 京太郎「俺に勝つなんて無理だろ?」ニコッ 照菫淡「(…かっこいい///)」 東1局4本場 京太郎「……」シュバババ 菫「(は…速いッ!今理牌を何秒で終わらせたッ!?)」 菫「(二秒…いや…一秒!?いや、もしかしたらそれ以下か!?フェイントも5回以上は入れてたな…はは…考えられん…)」 京太郎「俺のターンだ」シュバババ 照「(…す…凄い…。さっきとはスピードが段違い…。今1ターンで2回…いや、3回はツモったか?)」ハッ! 照「そうかッ!!京ちゃんの河を確認すれば…ッ!?」 京太郎の河 1ピン 9ソウ 北 南 中 照「(ご…5回…だ…と…?)」ガクガク 京太郎「わりぃ、ちったぁ力抑えた方がいいか?」シュバババ 菫「い…いや!結構だ。70%の須賀の実力を見ておきたい…///」 照「風圧で目が見えない…ッ!!今まで京ちゃんはこんな状態で打っていたの!?」ポロッ 京太郎「…わりぃな、それ、ロンだ」パタパタパタ 照「くっ!」 照ライフ8000→6100 淡「(か…辛うじて見えた…ッ!!ドラの表示牌とてるてるのロン牌が入れ替わっているッ!な…なんてスピードッ!!」 京太郎「まだまだ行くぜ…?」 京太郎「倍プッシュだ」ニヤッ 一時間後… 京太郎「みんな、お疲れさん」 京太郎100000照-20000菫-40000淡-30000 照「……///」ピクピク 淡「……///」ジョワァァ 菫「……///」ジュワァァ 京太郎「…あちゃ~みんな気絶しちまってる…」 京太郎「こりゃやっぱ次からは力抑えないとダメだなぁ」 京太郎「反省反省」 京太郎「ま、みんなも倒れてるし、龍門渕にでも遊びに行くか。ハギヨシさんもいるし」 龍門渕高校麻雀部 透華「あら、あなたは確か清澄の雑用係じゃありませんこと?」 京太郎「あ、その節はどうも。清澄の須賀京太郎と言います。ハギヨシさんいますか?」 透華「生憎今ハギヨシはいませんわね…」 透華「ところであなた、京太郎さんと言いましたっけ?あなた麻雀は出来ますの?」 京太郎「…麻雀ですか、一応出来る事は出来ますけど…」 透華「ナイスですわ!」 透華「今丁度麻雀が出来る人間が3人しかいなくて…ハギヨシが戻るまで入ってもらってもいいですわね?」 京太郎「はぁ…。(ま、ハギヨシさんが戻るまでくらいならいっか…)」 衣「お~、と~か。新しい友達か?」 一「む…男の人…」イラッ 透華「どうやらハギヨシのお友達のようですわね」 京太郎「始めまして、須賀京太郎と申します」 一「透華が男の人を連れてくるなんて珍しいね」イライラ 透華「一は何をイライラしてますの?それより京太郎さんは麻雀が出来るようなので早速打ちますわよ~!」 衣「お~、きょーたろーも麻雀が出来るのか。強いのか?楽しみだなぁ~」ニコニコ 京太郎「いや~俺なんて全然弱いですよ…はは…」 京太郎「(ふ~ん。この子、麻雀ランクA+はあるな。やるじゃん)」 東3局目1本場 親 透華 透華36000 衣35000 一28000 京太郎1000 透華「ふふ、きましたわ!リーチですわ!!」 京太郎「いや~これは困ったなぁ~…ははは」 衣「今日のと~かは強いなぁ~」 一「ちょっと透華~?初心者の京太郎君もいるんだし、もう少し手抜いてあげたら?」 透華「初心者とは言え手を抜くのは失礼ですわ!!ふふ、覚悟なさい!京太郎さん!」 京太郎「はは、透華さんは手厳しいなぁ~(う~ん、ちょっと手抜きすぎたかな?)」ニコニコ 今の京太郎のハンデ 200㎏のリストバンド×4、1tの上着、利き腕縛り、視力縛り、全能力縛り、聴牌縛り 京太郎「(ま、ここで飛ばされて終わらせるってのもありっちゃありだな~)」 一「ごめんね~京太郎君。透華ってば大人気なくて~」 京太郎「いえいえ、俺の方こそ相手にならないくらい弱くてごめんね~…はは」 衣「………なぁ」 衣「いつまで"人の土俵"立っているつもりだ?」 一「…?衣?それってどういう…」 京太郎「…あ~、やっぱA+レベルにはわかっちゃうか~…」 透華「???」 衣「お前も"こっち側"の人間であろう?」 衣「有象無象の化け物め!!」 一「衣…?私には衣が何を言ってるのかさっぱり…」 衣「そやつの腕を持ってみればわかる」 一「腕…?ちょっと失礼…」グッ 一「ッ!?重ッ!!な…何なんだこれぇ~!?」 透華「ど…どういう事ですの!?まさか手を抜いてらしたんですの!?」 京太郎「ん~、ま、A+がいるしバレるわなそりゃ」パッ ズドーン! 京太郎「ごめんごめん。ちょっと俺、力抑えんの癖になってて」ニコッ 透華「な…なんて重さ…」ガクガク 一「ぜ…全然気がつかなかった…」ブルブル 京太郎「まぁでも、今呪霊錠は解いたから、能力だけは開放させて貰うぜ?」 京太郎「さすがにこのまま飛ばされて終わりってのはつまんないからな」ニヤッ 今の京太郎のハンデ 1tの上着、足技縛り、利き腕縛り、聴牌縛り 東3局1本場 透華「よ…よくもまぁ騙してくれましたわね!」 透華「しかし、私が先ほど掛けたリーチでツモ和了りすればあなたのトビは確定しますわ!」 京太郎「ま、そうなりますね。"ツモれれば"の話ですけど」 京太郎「(とりあえず15巡先まで見ておくか…)」キュイィィィィン 京太郎「(あ~、こりゃ6巡目で和了るなぁ~)」 京太郎「(だがその"未来"は…)」 京太郎「(俺が"消し飛ばす!")」ゴゴゴゴ 衣一透華「ッ!?」ビクッ!! 東3局1本場30巡目 透華「ぜ…全然和了れませんわ…」 一「(この感じ…衣の場の支配と同じようでまるで違う…)」ガクガク 衣「(ハイテイすら和了れる気がしない…)」ガクガク 京太郎「ふぅ、流局だな。でも俺の河を見て欲しい」 透華「…ッ!?ま…まさか!!」 京太郎「………そう」 京太郎「"流し満貫"だ…」フッ 一「(こ…この人…一体何者…!?///)」ドキドキ 衣「(……きょ…きょーたろー…かっこいい…///)」ポッ 透華「(京太郎さん…素敵ですわ…///)」キュンッ 一時間後… 結果 京太郎1192296 衣794 一-999999 透華-300ペリカ 京太郎「あちゃ~やっぱA+を飛ばすのは無理だったかぁ~」 衣「振り込まない様に逃げ回るだけで精一杯だったぞ…///」 衣「なぁきょ~たろ~…?///きょ~たろ~にトバされなかったご褒美に…今度衣を遊園地にだな…その…///」 一「衣~!抜け駆けは禁止だよ!京太郎君!」 一「もしよかったら今度僕のマジックショーを見に来てくれないかな?一番前の特等席を用意するよ!///」 透華「ちょっとお待ちなさい!京太郎さんはわたくしと龍門渕専用リゾートで遊びになりますのよ!///」 衣「いや衣と!」 一「いいや私と!」 透華「わたくしと!」 京太郎「(あちゃ~めんどくさい事になってきちまったなぁ…)」ヤレヤレ バーン! 咲「京ちゃん!やっと見つけた!」 透華「清澄の!?どうしてここに!?」 タコス「おい犬~!私と結婚するじぇ!」 淡「清澄の人なんかに須賀君は渡さないよ!須賀君もしよかったら私と…」 衣「白糸台!?」 照「いいや、私と」 久「須賀君、私と…」 和「部長、さすがにこればかりは譲れません」 菫「須賀、私と…」 衣「きょ~たろ~…衣と…」 みんな「私と」 みんな「結婚して下さい!」 京太郎「…まぁ能力もバレちまったし。しゃあねぇか」 京太郎「みんな俺の嫁にしてやるよ」フッ おわり
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374 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 23 05 31.94 ID k3eHAEnOo [7/11] 竜華「京太郎君はアイドルや」 京太郎「? 一応、そうですけど」 竜華「そして、うちはプロデューサーや」 京太郎「はい。最高の、プロデューサーです」 竜華「……だから」 京太郎「だから?」 ドクンッ 竜華「不思議やなぁ……」テクテク 京太郎「え?」 竜華「アイドルとプロデューサー。この二つは、常に隣り合っていなきゃアカンのに……」 京太郎「……」ドクンッ 竜華「なんで、決して交わることは無い平行線なんやろ」ボソッ 京太郎「……竜華さんは、イヤですか?」 竜華「……アホ、そんなわけないやん」クルッ 京太郎「……」 竜華「今日はうち、同行できへんけど……頑張ってな」 京太郎「はい、頑張ります」 竜華「……」 京太郎「それじゃあ行ってきます」テクテク ガチャッ 竜華「っ!! 京太――!」バッ 京太郎「竜華さん」 竜華「!?」ビクッ ドクンッ 京太郎「実はオレ――」 ドクンッドクンッ 京太郎「―――でした」ボソッ 竜華「……」 京太郎「……」 バタンッ 竜華「……」ヘナッ どうして、このタイミングで……そんな事言うん? なんで……こんな時に出会ってしまったん? 竜華「胸が……痛いよ……」ポロポロ 377 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 23 12 42.31 ID k3eHAEnOo [8/11] バタンッ 京太郎「……」フゥー 煌「もういいのかな?」 京太郎「あ、煌さん」 煌「……私は、別に止めないですよ?」 京太郎「いえ。今の内に行っておかないと、きっと手遅れになってしまうんで」 煌「本当に……後悔しません?」 京太郎「しませんよ」スタスタ 煌「……嘘ばっかり」 京太郎「……」 煌「でも、そんな京太郎君だからこそ、私は着いていきますね」ガシッ 京太郎「煌さん、俺……」ウツムキ 煌「さぁさぁ、顔を上げて! 今日は初収録なんだから!」ニコッ 京太郎「……はい!!」 後悔はしない したくない それでも、やっぱり俺には選べない 選びたくなかった 京太郎「(きっと俺は竜華さんの事……)」テクテク 気づいてしまった 必死に誤魔化していたけど、取り繕っていたけど 理解してしまった 京太郎「(もう……一人の女として)」グッ __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__ > ´ ̄ / ` `、 、、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \ `  ̄ >' / , | ∧/! | } ヽ ヽ /,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ . {/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | . / イ/{ ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ , <__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 | {'{ { , ' /' ⌒ } | 从Ⅵ /. ノ | 叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从 、 イj / / . < |' /}/ 、__ ´ } イ从/ | |/ 「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄} |//l| |//////// 、 ,. <// ∧ |//////////> 、 京太郎「好きに、なれないんだ」 380 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 23 21 06.61 ID k3eHAEnOo [9/11] 【ソルサキ 収録現場】 ガヤガヤガヤッ 京太郎「おはようございます!」ガラッ 監督「やぁ、待ってたよ」 京太郎「あ、監督!」 監督「取り敢えず着替えとメイクを済ませようか。台本は頭に入ってる?」 京太郎「は、はい!」ガチガチ 監督「おっ、大丈夫か大丈夫か?」 京太郎「なんとか頑張ります」 監督「素材は悪くないんだ。全力を出されば問題は無いよ」 京太郎「そ、そうですね」 監督「それじゃあ着替えてきて、どうぞ」 京太郎「はい!」タタタッ 煌「須賀京太郎をよろしくお願いします」サッサッ 関係者「これはこれは」サッサッ 監督「すっげぇ名刺配ってる。ハッキリわかんだね」 【控え室】 ガチャッ 京太郎「し、失礼します」ガチガチガチ あまとう「ん? ああ、えこひいきか」 京太郎「あっ! 羅刹さん!!」 あまとう「とーまだ!!」クワッ 京太郎「この間はありがとうございました!」ペコリ あまとう「ふん……別にお前の為じゃねぇっての」プイッ 京太郎「それでも、俺が助かったのは事実ですし」 あまとう「……けっ」 391 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 23 45 05.99 ID k3eHAEnOo [10/11] ガヤガヤガヤ 京太郎「すっごい人がいますね」 あまとう「当たり前だろ。一話はいきなり吹奏楽の演奏があるからな」 京太郎「そうか、じゃあ主要キャストは全員揃ってるんですね」ナルヘソ あまとう「それくらい抑えとけよ」ハァ 京太郎「あの、挨拶廻りしたいんですけど……よければ、その」モジモジ あまとう「あ? なんで俺が」 京太郎「お願いします!」ペコリ あまとう「……しょうがねぇな」 京太郎「本当ですか!」 あまとう「とりあえず全員紹介してやるよ」スタスタ 京太郎「あ、ちょ! ちょっと!!」タタタッ あまとう「まず、こいつがお前の親友の時坂役の……」 ルル「ランペルージです」 京太郎「が、外人なんですね」 ルル「はは、これでも日本に住んで長いんだよ」 京太郎「あ、日本語お上手ですね」 ルル「初主演で緊張するだろうけど、頑張ってくれよ?」ポンッ 京太郎「はい!」 あまとう「まぁ、こいつはお前に協力的な奴だから安心しろ」 京太郎「やっぱり反対派もいるんですね」 あまとう「というか、こいつ以外はほとんど反対派だ」 京太郎「」ガーン ルル「あはは」 あまとう「それじゃあ次行くぞ」スタスタ 京太郎「あ、ちょ、ちょっと!!」 あまとう「んでこいつが棟梁役の……」 チョコボ好き「ん?」 あまとう「天然で女王様ハーレムを作っちまうようなやつだが、以外にやるときはやるぞ」 京太郎「(また外人)ガビーン あまとう「そんでそこの仏頂面が不感症先輩役」 チョコボ頭「興味ないね」 あまとう「そんでそこの似合わないメガネかけてるのがチワワ先輩役」 童帝「のばら……」ボソリ あまとう「んでんで、そこの髪を束ねてるのがサボり魔役の……」 エース「どもーッス」 京太郎「すげぇ……ブリッツボールのエースプレイヤーじゃないですか!!」 あまとう「他の連中もそれなりに有名なんだがな」 404 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 00 07 10.13 ID vZ26R8YIo [1/16] あまとう「後は女子だが……」 いちご「フルートの佐々野いちごです」ペコリ 京太郎「おぉ!? 本物のちゃちゃのんだ!!」 いちご「あはは(知っとるんじゃな……)」 京太郎「初めまして、よろしくお願いします」スッ いちご「は、はい……」アクシュ 京太郎「三つ編み似合いますね」ニコッ いちご「っ!」カァッ あまとう「おい、何してんだ!」ペシッ 京太郎「うべっ!?」 あまとう「全く、少しはアイドルの自覚を持てよ」 京太郎「す、すいません」 いちご「……」 あまとう「そんじゃ、後はまぁ顧問の先生役の」 ライトニングさん「……よろしく」 京太郎「あ、どうも」ペコリ ライトニングさん「……」 京太郎「……」 ライトニングさん「……なんだ?」 京太郎「あ、いえ!! なんでもないです! 綺麗な人だなぁって」アハハ ライトニングさん「!?」ガタッ バキッ ライトニングさん「っ!?」ゴロゴロッ 京太郎「ああっ! 立ち上がった拍子に机で脚を強打した!!」 ライトニングさん「~~~~っ」ジワァァ あまとう「あー、その人は褒められるのに慣れてないから気をつけろ」 京太郎「そ、そうなんですね」エエー? ライトニングさん「くっ……」ギリッ 407 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 00 20 34.93 ID vZ26R8YIo [2/16] あまとう「後は適当な連中だ」 残り女性陣「」ガーン ※ぶっちゃけ誰得の上にキャスティングめんどいのでカット 京太郎「やっぱりこのドラマは凄い……!」 あまとう「そんな中でお前が主演なんだ。少しは自覚を持てよ」 京太郎「は、はい!」 監督「それじゃあ収録はじめるよー」 一同「はーい」 ルル「京太郎君、行こうか」 京太郎「あ、はい!」タタタッ 咏「お、来てたんだ」 京太郎「三尋木プロ!」 咏「初収録だからって、緊張すんなよー」グリグリ 京太郎「はい!!」イタタッ 咏「……応援してやっからさ」ボソッ 京太郎「え? 今なんて……」 咏「わっかんねー!!」ドガバキッ 京太郎「ウボァー!!」 童帝「!!」ガタッ チョコボ頭「座ってろ」 監督「まずはリハーサルで一回やって、そのあとにカメラ回すからね」 京太郎「は、はい!」 あまとう「(さて、お前の実力……見せてもらうぜ)」 監督「それではシーン1 神音の独白からイキますよぉ、イクイク!!」 京太郎「……」ドキドキ 監督「ヌッ!!」 京太郎「!!」 リハーサル安価 ↓3 ゾロ目でリミットブレイク! 00~39 失敗 40~69 普通 70~89 成功 90~99 大成功 423 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 00 40 10.04 ID vZ26R8YIo [3/16] 【文化祭のセット】 ザワザワ ガヤガヤ モブA「講堂で16時から吹奏楽部の演奏会だって!」 モブB「文化祭の目玉でしょ!?」 モブC「先輩の話だとね。心が震えるくらいいいって話だよ!」 心が震えるねェ……そんなこと、あるわけねェっての 京太郎「……」テクテク 心が冷たい、心が狭い、心を閉ざす、心が汚れる 慣用句って見えないものをウマく喩えてる、とか人は言う でも、オレは全くそう思わねぇ モブD「8年10組で脱出ゲームやってまーす!」 モブE「漫研、薄い本売ってます!!」 モブF「スタンプラリーいいよ! 来いよ!!」 だって、本当にそう見えるんだから 京太郎「……」テクテク 木村「あれ、神音?」 京太郎「っ!」ピタッ 木村「何してんの? 店番じゃなかった?」 クラス委員にそんな心向けられたら、行けるもんも行けねェっての 京太郎「……木村、いや、オレは……」 木村「他に何かあんの? こっち来ない?」 疑ってる 無気力な奴は問題児と決め付けてるんだ さっさと立ち去らねェと…… 京太郎「いや、えっと……」 監督「カァァット!!」 あまとう「…… 京太郎「……ふぅぅぅ」ヘナヘナ ルル「よかったよ京太郎君」 いちご「……」パチパチ 監督「イイヨイイヨ~」 あまとう「ふん、少しはやるじゃねぇか」 京太郎「そ、そうですか?」 撮影補正+5 になった!! 425 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 00 50 56.46 ID vZ26R8YIo [4/16] こうして――撮影は順調に進み始めた 最初の緊張こそあったものの、京太郎は本来の持ち味を活かし、徐々に役をモノにしていったのだ だが、そんな彼にも…… 大きな試練が待ち受けていた 監督「はいカァット!!」 京太郎「ふぅ」 ルル「今のシーン、本当に感動したよ」パチパチ 京太郎「ありがとうございます」 ルル「……でも、次のシーンがかなり難しいんだ」 京太郎「え? このシーンで終わりじゃ……」ペラッ ルル「違うんだ」 京太郎「こ、これは!?」 監督「そうだよ、京太郎君」 京太郎「か、監督!! これは一体……!?」 監督「……モココを救う為に神音と時坂が演奏をするシーンだね?」 京太郎「それは来週の収録の筈じゃ……」 監督「違う。そこも一話の収録分だったんだ」 京太郎「!!」 ルル「実は君だけに知らされていなかったんだ」 京太郎「ど、どうして!?」 監督「これは先生の言いつけなんだ」 京太郎「え?」 監督「もし君にこのシーンをやることを教えていたら、君はどうしていた?」 京太郎「そりゃ練習しますよ!! じゃなきゃ俺……」 監督「そこなんだよ」 京太郎「!!」 ルル「この後のシーンで神音は時坂の演奏に口出しをし、それがやがて指揮になる」 監督「だが、それはあくまで全くの音楽素人の少年が、少しずつ前に進む為のものなんだ」 京太郎「……」 監督「本番一発撮りで行く。いいね?」 京太郎「そんな……」ガクガクガク 煌「……京太郎君」ギュッ 429 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 00 58 23.17 ID vZ26R8YIo [5/16] 【収録スタジオ】 京太郎「……」ドキドキドキ 咏「……?」 京太郎「……」ドクンッドクンッ ルル「もうすぐ本番だよ」 京太郎「(どうしろってんだ……台本すらろくに読んでないんだぞ!)」ギュッ 漫画でこのシーンは読んだことがある でも、とてもじゃないが台詞なんて覚えてない 監督「本番三十秒前ー!!」 これじゃあまるで……!! AD「十秒前ー!! 五秒前ー!!」 本当に、指揮を始めるのと同じだ!! 監督「ヌッ!!」カシャンッ ルル「今日吹く曲の楽譜だ。モココと僕がセッションする時は必ず吹く曲で――」スッ 京太郎「……」 え、えと? これは受け取るんだっけ? それとも受け取らないんだっけ? 選択安価↓3 1 受け取る 2 受け取らない 434 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 01 12 38.09 ID vZ26R8YIo [6/16] 京太郎「……あ、ああ」パシッ 取り敢えず受け取っておくか…… 咏「!!」 監督「……」 ルル「(受け取ってしまうのか……気づけ、京太郎君!)」ジッ 京太郎「……」ペラペラ ダメだ、何を書いてるのかサッパリだ これじゃ持っていても意味が無い…… 京太郎「悪い、読めねェからいい。知らない曲だし」パサッ ルル「(いい挽回だ!)」 監督「……」ホッ 原作再現度-1 ルル「(問題はここからだ、京太郎君)」スッ サックス「」~~~♪ 京太郎「(始まった……)」 観客「わぁ」 観客「すげー」 ルル「……」プォー 京太郎「(うめぇ……でも、これじゃダメなんだよな?)」チラッ 咏「……」レイプメ 京太郎「(三尋木プロが一切反応していない。これじゃダメってことだ!)」 でも、この演奏の何がダメなんだ? こんなにうまいのに…… 京太郎「(一体何が……)」グッ 選択安価↓3 1 音がグネグネしてるぞ! 2 もっと激しく!! 3 丁寧に、優しく吹け!! 443 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 01 24 13.68 ID vZ26R8YIo [7/16] 441 別に原作再現成功しなくてもドラマ自体の成功とは関係ないから安心してええよ オリジナル要素で受けるかもしれんし 京太郎「(あれ、そういえば……)」 前の収録で、屋上でランペルージさんが吹いていたときは……もっとこう、なんていうか まっすぐだったような気がする 京太郎「これって、違いなのか?」ジッ ルル「……」チラチラッ しきりに周りを気にしてる? 演奏に集中していないのか…… 京太郎「……時坂、演奏しながら聞け」 ルル「!!」 京太郎「お前の音、なんかグネグネしてるけど……文化祭の時もそう聞こえた」 ルル「……」 京太郎「だけど屋上で聞いた時はこう、まっすぐでよかった。これは違いなのか?」 ルル「……(その通りだよ))」ニィ ストン ルル「(よし、もう少しだ)」プァー♪ 咏「……!」ピクッ 京太郎「それだ! いいぞ時坂! 何も考えるな!」 咏「……」ポロポロ ルル「(第一関門突破か!)」グッ 京太郎「(次はなんだっけ……)」 咏さんは今、絶望の海に沈んでいた人魚 暗く凍てついた海の底で絶望していた…… 繊細で傷つきやすい心 それを救うにはまず……!! 京太郎「……」グッ 1 もっと激しく!! 火を起こせ!! 2 優しく! 一つ一つ丁寧に吹くんだ!! 450 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 01 33 27.90 ID vZ26R8YIo [8/16] 京太郎「そのまままっすぐ突き刺せ!!」 ルル「(そして次は……!)」 咏「……」ポロポロ 京太郎「まだだ時坂!! 気を抜くな!!」 ルル「!!」 京太郎「あの子の心は冷たく凍りついた岩山! 深い海の底にずっと沈んでいたからだ」 ルル「(正解――!!)」 京太郎「ずっと隠してた悲しみだ! それを溶かせ!!」 ルル「!?」ビクッ 京太郎「火だ!! とにかく火を起こせ!!」 ルル「っ!!」プァァァァ!! 凄い、こんな抽象的な指示でもちゃんと合わせられるのか しかも……本当に火を起こしたかのように暖かい演奏だ 京太郎「(これなら……っ!?)」ゾクッ 咏「……」 京太郎「違う、これは……岩山じゃなかった」 咏「……」ゴゴゴゴッ 選択安価 ↓3 1 今にも崩れそうな、沈没船だ!! 2 これは……砂時計に咲く花!? 3 怪物の中に……赤ん坊? 458 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 01 44 41.87 ID vZ26R8YIo [9/16] 京太郎「沈没船のガレキの山だ! あの子の心はその下だ!」 ルル「!!」 京太郎「一つ一つ丁寧に取り除かねェと崩れちまう!!」 ルル「……!!」 京太郎「そっちじゃない! もっと上から!! 上だ!!」 ルル「(この子は本当に……台本を渡されていなかったのか?)」 監督「極限の中で、彼は心の奥底にあるものに気づいた」 煌「奥底にあるもの?」 監督「彼は今、演技の極地にいるんだよ」 演技力の無い彼にいくら台本を読み込ませても、結果はたかがしれている だが今の彼は追い詰められたことで……演技ではなく自分でこの現状に立ち向かった 監督「その結果、演技っぽさは消え……ベテランと遜色の無い自然な演技となった」 煌「しかしそれではキャラと一致しないのでは?」 監督「その答えは簡単さ、彼自身が神音に似ているんだよ」 スタッフ一同「!!」 京太郎「!!」 ルル「(なんだ、これは……?信じられない、ハッキリ見える!)」 咏「(アイツが、ハリウッドのレッドカーペットを歩く未来……)」 スタッフ一同「!!」ゾクゾクッ 煌「清水谷さん、あなたにも見せてあげたかったです」 そのレッドカーペットを連れ立って歩く , ´ / .' / .' ' | l | l | | / / ' | | | l| | l | , } l | | _/ イ / l| |_,∧_{ . ,-|-}-/、 , | {  ̄ ´ / / { |、{ l∧ {、 | }/イ/イ/},イ . / l {〃 r∧ -‐=ミ_从 、Ⅵ ,l七弐ト /} /l| l / /{ 从 {示ト、 \ⅵ上ヒン ./イ } / / //从 l∧.ヽVゝ' \ .| /イ/ / イ' {/l∧ ∧. 〈 、 ,イ/j'  ̄ ̄ ー∧ -‐ァ 从 ヽ 、 ‐く__ ´ ィ }/ \ -‐ / ´ ̄〈_ \._ _. イ / / \  ̄}/」/. -‐===‐-ミ.゙`ー- f'^ ..≠´.. `ヽ、 `ー- 、 /.../ .. 、 \ _ .\ _/ _j..... i \ 〔 `ヽ、 /...... / . | ヽ マ^ヽ \ r 「. ,′ ト、 i ; ∨ |/ //゙i . | \ ー+ i | } } リ } 厶r 〃,| i i イ| \ド|\N弋 /V j,.≠ j j }. / , 从 刈 ,示 云か∨ 斗匕 ,′ / /... / A xヘ厶孑介 乂 ツ > / / |/.゙゙ { } /\从乂ヅ ////< /l /i. l/...{ 弋込.斗ャ 厶ヘ /// 丶 冰 ;; /// l / |//゙V ;ハ / /  ̄ ´ '; / /. \ / ゝ ー一´ /∨\ _..._,厶-ヘi / / /|. `'ー-=≦=-‐ ≧=- -rく / }"´.....人.二 = }_ / / | __,,.|ヽ}_rf´ / ( ̄ __ } / / / | / ̄ / / ,ハ / /..... ( ̄ `ヽ ′ / / /} | ,゙ レヘ_/´>'´ ,′..... `T ー-〔. / / ノ { | i } { [ フ / { `ー, / / / | ∨| 仁_7 V {/ { },_____ ;. / / 丿 / 〈 | ./ / | ∨ニニニ二7 煌「私の幸せそうな表情を――!」ウワヘヘ 465 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 01 52 35.53 ID vZ26R8YIo [10/16] ルル「……」スッ 京太郎「……」ハァッハァッ ルル「モココ!」 咏「ひ、響……」 ルル「モココ! お前、声が……!?」 咏「やっばりあだじ……うだいだい」ブルブルブル ルル「声が出たんだ。もう……大丈夫」 ワァァァァ!! 観客「……」パチパチパチ! 監督「カァァァァット!!!」 京太郎「……」ホッ ルル「よかったよ」ポンポン 咏「まぁまぁかねぃ」フフフ あまとう「……」 , -ー // 〈 i´ _ゝ_ , イ .´ . . . . . . . . . . . . . ..丶 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / . . ゝ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ ,/ . . . . . . . ヽ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゝ ハ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ . . . . . . . .ヽ i ,' ! . . . . |ヾ . .ヽヾ . . . . . . . . . . . . . . . . . ゝ . . . . . . .入 i | /| . . . . .| ヽ . .ゝ', . . . . . .i . \ . . . . . . . . . . . .ヘ _ .へ._ i 从| | | . . . .|/_∨ . i .i . . . . . | . . .ヾ、 . . . . . . . . . . . . .\` ̄ レ | ',!| . ソ ト,-=-_ヾ .|゙Y . . . . | . . . . .ヽ . . . . . . . . . . .ヘ _ ` -.、 ! | メ リ ヒi ' ヽ| i . . . . .ト、 . ミ、へ、 . . . . . . . .ゝ`i  ̄ ノ丿 ´ | . . ,、| \ .ゝ . . . . . . . . . . . . Κヽ、 / u. i . / |ノ/| . .ゝ . . . . . . . . < . . .\` ̄ ヽ |/ | . ,、 . . . . . . . .へ`>=-ゝ ゝ |/∧ . |\ . . . . .\``- ⌒` ノ ゝ| 下ー- へ ヽ イ ヽゝ ヽ_ - ´ \ , -=-ヽ ヽ / ヽ } / ハ /ノ / =≡三 / r/ /三三三三 あまとう「認めてやるよ……須賀京太郎」ギリッ お前は俺の……ライバルだ 第一話 撮影終了!! (恐らくここまで凝った撮影はこれが最後) 【結果】 原作再現度-1 演技評価 GOOD!! 後に視聴率判定します 472 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 02 02 12.81 ID vZ26R8YIo [11/16] 監督「よかったよ京太郎君!!」 京太郎「ありがとうございます」ペコリ 監督「それにしても、あんな無理を言ってすまなかったね」 京太郎「いえ、いいんです。俺も楽しかったですし」ニッ 監督「まずうちさぁ……」 タタタッ 煌「京太郎君!!」 京太郎「煌さん!」 煌「すっごくよかったですよ!」フフフ 京太郎「そう言ってもらえると嬉しいです」ヘヘッ 煌「今日はご褒美にご馳走を用意しちゃおうかな?」ニッコリ 京太郎「やったぜ」 監督「……ちょっとAD!」 AD「はい? なんですか?」 監督「今日さぁ、うち来ない?」 AD「あぁ~、いいっすね」ニッコリ あまとう「おい、須賀!」 京太郎「あ、羅刹さん!」 あまとう「とーまだ。まぁいい、それよりも……」 京太郎「?」 あまとう「これくらいでいい気になるなよ。まだまだ撮影は長いんだ」 京太郎「は、はい!!」 あまとう「ま、今回だけは……合格でもいい」ボソリ 京太郎「え?」 あまとう「……」スタスタスタ 京太郎「行っちゃった……」 煌「?」 咏「おーい」フリフリ 京太郎「あ、三尋木プロ!」タタッ 咏「今日は頑張ったねぃ」ヨシヨシ 京太郎「あ、ありがとうございます」カァ 咏「ま、次も頑張るんだねぃ」スタスタ 京太郎「はい!!」パァァッ 煌「ふんふむ」ジィーッ 475 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/13(日) 02 07 37.17 ID vZ26R8YIo [12/16] いちご「あ、あの須賀君……」 京太郎「あ、佐々野さん!」 いちご「えと、その……」 京太郎「次の撮影でもよろしくお願いしますね」 いちご「……は、はい」 京太郎「それじゃあ!」タタタッ いちご「あっ、まだ話は終わっちょらん……のに」ボソリ 煌「すき焼きにしましょう! すき焼き!」 京太郎「わっほぉぉぉい!! すき焼きだぁぁぁぁぁぁ!!!」 煌「ふふふ」ニコニコ 京太郎「肉だぁぁ!! 一週間ぶりの肉だぁぁぁ!!」ヤッホォォォォイ いちご「……」 こうして京太郎の初撮影は終わった。 果たして、その結果とは――!? 視聴率安価 ↓3 補正+5 ゾロ目で30%越え 00~19 5% 20~39 10% 40~69 15% 70~89 20% 90~99 25% 594 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/15(火) 22 26 04.20 ID fny7In7no [3/9] 【ドラマ放送翌日 京太郎のアパート】 京太郎「……ふわぁぁ」モゾモゾ トントントントン 京太郎「んぅ?」パチクリ なんだかいい香りがするな…… これは味噌汁? 煌「あ! もう起きたのかな?」タタタッ 京太郎「煌さん。おはようございます」 煌「今ご飯作っちゃうから、顔を洗ってきてくださいね」 京太郎「はい!」トテトテ ジャーッ バシャバシャッ 京太郎「ふぅ」フキフキ テクテク コトッ 煌「はい、お待たせ。焼き鮭と豆腐の味噌汁、納豆とネギですよ」フフフ 京太郎「うわぁ……卵焼きまである」ジーン 煌「ちゃあんと甘い卵焼きですよ」 京太郎「……いただきます」モキュモキュ ゴックン 京太郎「……」 煌「ど、どう……かな?」ドキドキ 京太郎「……」ポロポロッ 煌「あ、え? うぇぇ!?」オロオロ 京太郎「だって、美味しくて……うぇぇぇ(結婚しよ)」ボロボロ 煌「もう、泣き虫なんだから」ゴシゴシ 京太郎「あばば」 煌「泣いちゃダメですよ、男前が台無しになっちゃうから」クスクス 京太郎「ふぁい」 竜華「……ちょい、待って」ワナワナ 照「待って」 和「……」プルプル 煌「あら、清水谷さん?」 京太郎「もう起きたんですか?」 竜華「昨日、みんなで一緒にドラマ見ようって泊まったやん」 煌「はい」 照「はいじゃないが」 和「そうです、異議ありです!」 599 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/15(火) 22 38 06.17 ID fny7In7no [4/9] 竜華「なんなん? ふたりはなんなん? ふたりはプリキュイなん?」 照「私はおじょ魔女派です(半ギレ)」 和「ナンジャです」 煌「クレパス王国が好きかな?」 京太郎「俺は花より女子が好きでしたねー」 竜華「ちゃう!!」クワッ 照「抜けがけ禁止」ガシッ 煌「な、なんの話でしょうか?」ピューピュー 和「とぼけないでください、不可侵協定を忘れたんですか?」モグモグ 京太郎「おい和」スッ 和「えっ?」ドキッ 京太郎「髪に鮭骨付いてたぜ……」カリッ 和「あっ……」ドキッ 和「誤解です」ギリギリギリギリギリ 竜華「ギルティ」 照「問答無用」 煌「結局皆さんそれぞれ抜けがけしてるじゃないですか」ジトッ 竜華「そ、それでもダメや! 折角これからアイドル活動が本格的になるんやし」 煌「でも私は普通に仕事をしているだけですけど?」 照「た、確かに!」 煌「あくまでマネージャーですから」フフフ 和「」プラーンプラーン 京太郎「縛られてる和のおもちがヤバイ……」 須賀ホーン「」ボッキィィィン 605 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/15(火) 22 51 25.28 ID fny7In7no [5/9] 【なんやかんやで】 京太郎「ご馳走様でした」フゥ 煌「それじゃあ片付けちゃうから、学校の準備をしておいてね」 京太郎「あ、そういや今日は学校か」 照「最近学校に来てくれなくて寂しい」 竜華「芸能人やから仕方ないて」 和「テレビに映った以上、もう立派なアイドルですよ」フフフ 京太郎「そういうもんかな?」 ジブンヲーセカーイサーエーモー 京太郎「監督からメールか?」パカッ タイトル:イキスギィ!! 本文: 放送は見て貰えたかな? ちなみに最低視聴率は11.45141919%で、平均は15%の間をイキきしていたよ 特に君のあのシーンはイキスギィ!!で、瞬間最高で20%近く取れていたようだ 好評のメールを届いているし、裏番が半○直樹の最終回の中だったのに素晴らしい成果だよ! これからも頑張って欲しい 追伸 うちさぁ、屋上あんだけど……焼いてかない? 京太郎「ほえぇー」 和「どうしたんですか?」 京太郎「いや、大した事じゃないさ」パタン 15%か……初回にしてはあまりいい数字でないのかな? 監督は褒めてくれたけど…… 京太郎「……うーん」 617 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/15(火) 23 04 21.60 ID fny7In7no [6/9] 半○は日9だったね、別のドラマにすりゃよかった 竜華達も泊まってたし、日9主演ってことでオナシャス! センセンシャル! 【通学路】 竜華「それじゃあうちはこっちやから」 和「また近いうちに事務所で」 京太郎「おう、二人共気をつけて」 煌「京太郎君、遅れますよ!」 照「京ちゃん早く!」 京太郎「じゃあ、また」タタタッ 竜華「……」 和「行っちゃいましたね……」 竜華「原村さん……やったっけ?」 和「はい?」 竜華「……京太郎君の事、好きなんやろ?」 和「ぇぇ!? い、いきなり何を!?」ドキドキ 竜華「……原村さんは声優(アイドル)やし、京太郎君との付き合いも長い」 和「ま、まぁそれほどでも……あるというか」エヘヘ 竜華「……そっか」 竜華「なら、うちは応援したる」 和「え?」 竜華「ただし、ちゃんと京太郎君がトップアイドルになるまで待つんやで?」 和「は、はい! ありがとうございます」カァァァ 竜華「(京太郎君が原村さんのこと好きなら、うちは……)」グッ か~な~し~みの~♪ 和「あっ、携帯鳴ってますよ?」 竜華「……」ピッ セーラ『大変や竜華!!怜が昨日ドラマを見て、意識不明の重体になったんやって!!』 竜華「そう……」ピッ ツーッツーッ 和「大丈夫ですか?」 竜華「いつものことや」 629 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/15(火) 23 22 55.61 ID fny7In7no [7/9] 【通学路】 京太郎「……」テクテク ザワザワ ガヤガヤ 煌「?」 ネーネー ホンモノカナ? エーウソ! キャー!! アリエナクナーイ! スゴーイ! 照「騒がしい……」 京太郎「一体どうしたんですかね?」キョトン 煌「歩いているだけですごい騒がれよう……」 照「もしかしてドラマを見た人達?」 京太郎「いや、そんなまさか……」 タタタッ 京太郎「ん?」 桃「あー! この人テレビで見たのー!!」ユビサシ 京太郎「え?」キョトン 桃「すっごく格好良かったのー!」ワーイ 翠「こらチビ苺! 勝手に一人で行くなですぅ!!」タタタッ 紅「騒がしいのだわ」スタスタ 蒼「あぁ、あのドラマ。すっごくおもしろかったよね」 金「音楽を題材にしてる辞典で傑作なのは目に見えてるかしら!」 京太郎「こ、子供!? しかもたくさんいる!?」 紫「あの……サイン……ください」スッ 白「私ももらおうかしら?」スッ 桃「あぁぁー!! ずるいのー!!」 銀「貴女達、こんな冴えない男のどこがいいのかしらぁ?」ハァ 京太郎「多すぎィ!!」 煌「お人形さんみたいで可愛いですね♪」 照「持って帰ってもふもふしたい」 紅「くだらない。帰ってくんくんでも見るのだわ」スタスタ 翠「どうしてもって言うならサイン貰ってやるですぅ!」ソワソワ 蒼「君は相変わらず素直じゃないね」ハァ 金「このバイオリンにサインして欲しいかしら!」 京太郎「はい、これでいいかな?」スッ 桃「ありがとうなのー!!」ピョイン 銀「理解に苦しむわねぇ……」ウーン 636 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/15(火) 23 39 15.79 ID fny7In7no [8/9] マンゾクシタノー ヤッパリタダノガキデスゥ タイセツニスルカシラー ニュウサンキントッテルゥ? サイン……モラエタ クダラナイノダワ ワイワイ ガヤガヤ 京太郎「……かわいい子供達だったなぁ」 照「でも、これでハッキリした」 京太郎「え?」 煌「恐らく、このざわめきの正体は……」 イマコドモガサインモラッテタヨネー テコトハホンモノジャナイノ マジデー! ヤバイヤバイヨー! 京太郎「ほへ?」 ドドドドドドッ 京太郎「!!」 ファン共「サインくださぁぁぁぁい!!」ドドドドドドドドッ 京太郎「」 照「」 煌「に、逃げますよ!!」ガシッ ドドドドドドドド 京太郎「な、なんて数だ!」ダダダッ 照「おべらっ!!」ズッテェェン 京太郎「照さぁぁぁぁあぁん!!!」 煌「振り返ってはダメ!!」 京太郎「でも!!」 煌「大丈夫、大丈夫ですから……」ツーッ 京太郎「照さん……」グスッ 照「」チーン 637 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/15(火) 23 51 21.58 ID fny7In7no [9/9] ファン11451号「目標、補足しました、とファン11451号は誇らしげに通信します」ジャキッ ファン10032号「獲物を前に舌なめずりとは三流だな、とファン10032号は速やかに指摘します」 ファン14510号「ほ、本当にあの人に須賀京太郎のサインを渡せばデートしてもらえるのでしょうか?」ドキドキ ファン13100号「万年脳内スプリングは放っておいて、早く捕まえようぜ! とファン13100号は提案します」 ファン20000号「京太郎君のパンツむしゃむしゃしたい」 ファン20001号「あの人の喜ぶ顔がみたいかもー! ってファン20001号は20001号はお願いしてみる!!」 ファンワースト「あっひゃっひゃ! もしかして第一位はホモなんですかぁ!?」ケラケラ ファン12989号「いいからとにかく準備しろ、と柄にもなくファン12989号は指揮をとります」 ファン一同「……」ギラリ ドドドドドドドドッ ファン一同「「待てー!!」」ドドドドッ 京太郎「ぎゃああああああ!? 同じ顔が10000人くらいるぅぅぅぅ!?」 煌「お、お姉様!?」ガビーン 菫「あれは、京太郎君か? おーい! 昨日のドラマの件だが――」 ドドドドドッ 菫「!?」 バッコォォォン 菫「ダイナマイッ!!」ズシャッ 京太郎「す、菫さぁぁぁぁん!!」 煌「犠牲になったんです……」ウルウル 京太郎「と、とりあえず学校まで逃げましょう!」 煌「はい!!」 ダダダダッ!! 643 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 00 01 59.17 ID k6tiAPaUo [1/12] 【正門】 京太郎「はぁ、はぁ……!」 煌「す、凄いことになってるかな?」アハハ 京太郎「まさかあんなに反響があるなんて……」 煌「あれ、もしかして街中でアレなら学校も……」ハッ 生徒A「あれ、もしかして須賀君じゃない?」 生徒N「きゃー! 嘘! この学校だっていうの本当だったんだぁ!」 生徒A「さ、サインもらえるかなぁ?」 生徒L「かっこいぃぃ!!」 生徒S「あぁぁぁん」ゾクゾク 生徒U「握手してほしいなぁ」 生徒K「抱いて欲しい」 生徒O「クラスどこだっけー?」 生徒Y「同じクラス羨ましいぃ!!」 生徒A「い、行ってみる?」 生徒N「う、うん!!」 生徒達「……」ギラーン 京太郎「……」 煌「……」 ドドドドドドドドドドドッ 京太郎「ぎゃあああああああ!!!!」ズルズルズルズルズルズル 煌「京太郎くぅぅぅぅん!!」 モミクチャモミクチャ 京太郎「……」レイプメ チーン 653 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 00 15 11.98 ID k6tiAPaUo [2/12] 【京太郎の教室】 京太郎「」チーン ザワザワザワザワ ネテルー カワイイー シュウロクデツカレテルンジャナイ? カッコイイナァー モウトップアイドルダヨ! 京太郎「ど、ドラマに出るって大変なんだな……」ウグググ ゴゴゴゴゴゴッ 京太郎「ん? なんの音だ?」 生徒達「」ビクッ ガラガラ 淡「……」テクテク ゴゴゴゴゴゴゴッ ※ イメージです // // /、 / / / / ,' / l l ヽ ', ヽ , / \ ヽ \ \// / / / `ヽ{ / / / , / | | ', , , ! / _ヽ ', \ ',/ / / / {'ヽ、 / イ , / ! ! , . ‘, ,./ _,. - ' ´ ヽ ' ,三ァ \ / / / ____. \ l ,' l | | , , l / ,./ ,. -―- 、 ', , / \ / _,/ /- '''' ´ ___`ヽ.\ l ! | | | , !, l / / / ... {! .._ ヽ ' , , \ `, / /´., {i ... ヽ\\ | | ヽ ! .| | / l ! ,/ / { ... ||- .. } ∧ , , /ヽ { - || ._ } \\ ! ! 、 ', ! '! / l l _,/ / 、 . {! . / / ', ', / / 、 、 .. {! 、 / `ヽ 、 |' ` 、 {!, '/ l l ‐ - 、_ ` ー‐ ' ´ / ヽ! 〃 \ ` ー‐ ' __,.- `ヽ_,..ソ ヽ` ` 、 - ,', ! ` - .. _ .. - '´ | / 、 __,... - '´ ー-- 、_ / ̄ ! | ' | | 生徒K「うぉえっ!」ゲロゲロ 生徒A「」ジョロジョロジョロ 生徒T「あ、あぁぁ……」ガクガクガクブルブル 生徒U「クゥン」バタリ 生徒D「がはっ!!」ブシャァァ 生徒O「うわぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!」ガンガンッ 生徒N「ひ、ひぃぃぃいっぃ!?」ブルブルブル 淡「……」 京太郎「まだ騒がしいな……っと、淡?」チラッ / / // . 〃 . iト、| . | ヽ ヽ ヽ 乂 .′ / ,イ . / ! . i| | . |\ . ハ .′ i`ーァ′/ ! . i | . | | . | \ . ヽ . ____ i-‐ ´ . .′ !/ . ′| . | | . | | . | \ .  ̄| ̄ ̄ `ヽ /i| |. | | . | | . ! | . |_,,-‐====‐\ . | . | . i j〃 . i| |. |‐===┼- | j -‐ \ . . | . | . | / . i| {. ! \八 . | jノ , -‐ __,,.⊥ . } . | . 人 ′ . 八 Ⅵ ≫=ミ、 . ! ≫≦Y⌒'マハ 、 . .′ . | . .\ i . i . \{ハ 《 )i ハ\{ ″{ .) i } } 》 . / . /! . \ .\ | . | . i '. ヾ い; jj 八∨乂 _;ノ ノ . / . | . .`ー- | . | . | . | . l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . / . / . | . . | . | . | . | . |ハ / . / . / . . | . . | . | . | . | . | . , / . . .′ . / . | . . . | . | . | . | . | . / ,. ,イ . / . 人 . . . . |.. i | . | . | . | ゝ. 、 ノ .′ // / . / . . / \ .\ . l 从 . | . | . { / > . { /' / . / . . ′ \ .\ . 乂{ \. !\〉、 \_/ . . 〕jッ。. . ィV`ヽ /. / . . / \ .\ . . `\ \{ \;/ . . //{{ ` ´ | |│ ,// . . / \ .\ . . 淡「おはよう、タロー!」ニッコリ 662 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 00 23 44.14 ID k6tiAPaUo [3/12] 京太郎「おう、久しぶりー」 淡「ちょっと、久しぶりなのにつれなくない?」 京太郎「そうか?」 淡「テレビに出たからって調子に乗ってるんじゃないの?」フフッ 京太郎「いやまぁ、ちょっとはな」タハハ 淡「でも、すっごくよかったよ」ニッコリ 京太郎「え? 本当か!?」 淡「……ふふふっ」ニコニコ 京太郎「でもなぁ、自分で見返してみると恥ずかしんだよ」テレッ 淡「あははっ! タローにも羞恥心ってあるんだね」クスクス 京太郎「あ、あのなぁ!」 淡「ねーねー! 一ついい?」 / \ _人_ ' ` 、 \ Υ'/ / / ト、 丶 / / / | | | Χ } .′ il / | | \ | / `、 リ | i | _|l__∧ト、八 | メ´ ニニ / } | | | || `>x、\| 斗チ芋ミ、∨ ,′j | |l l|斗示芋ミ、 ''h! } ,′ , |l 八 И'h! } 乂___ノ / / || \| 乂__ノ /i/i/ / /l| .八 ゝ /i/i/i i / / / / | ‘,\ ハ r ア /l/ / / | ト、 込、 _ノ // ,イ l| |l l\ \> .,_ /∨ /l| 八_ |ヽ. 八l_\ \-─=ー ァ--< / / 八 { \ `ヽ | | ./ /´ ハ 〕 { 〉 ,′ / ` ヽ \∧ | |/─、_ / |∨ __ Ⅴ__=| / 〕\ \ | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\) | ,′ \ 丶 京太郎「ん? どうした?」 淡「……」 コンマ安価↓3 ゾロ目でヤンデレ開放マキシマムドライブ! 00~39 淡「どうして……あんなにデレデレしてるのかな? かな?」 40~89 淡「原作無視しちゃダメでしょー!」ポカポカ 90~99 淡「目、閉じてくれる?」 00or99 ????? 683 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 00 40 59.29 ID k6tiAPaUo [4/12] 淡「どうして……あんなにデレデレしてるのかな? かな?」 京太郎「え?」 淡「おかしいよ、あんなにわかの……タローのこと何も分かってない連中に優しくしてさ」 京太郎「淡?」 淡「大体、最初はみんなタローのことバカにしてたんだよ? ちゃんとタローの事を見ていたのは私だけ! 家族たる私だけったのに……それを、雑誌に出たくらいでギャーギャー騒いでさ? 醜いったらないよね、あんな連中。クズ過ぎて話にならないよ。あ、勿論私はタローのファンを悪く言うつもりはないの。でもさ、タローも少しはガードを硬くした方がいいと思うよ? それくらいああいう連中ってすぐに調子づくからさ。今回のことにしたって、ドラマが成功したから騒いでるけど、もしタローがモブだったら影でこそこそ悪口言ってたと思う。初戦はそういう連中なの。でもね、私は違う。私はタローの味方。タローのたったひとりの妹なんだよ? だからね、タローは私を大切にするべきなの。私と一緒にいるべきなの? 分かる? 分かるかなぁ? 分かるよね? 分かりなさいよ! なんでわからないの? ねぇ? ねぇねぇ? 聴いてる? 聞いてるのねぇ? 許さない許さない……」ボソボソ 京太郎「あ、ああ(早口すぎて聞き取れなかった)」ガビーン 淡「人気になったからってさ……家族をないがしろにしていいと思ってるの?」 京太郎「家族……?」 そういや、確かに最近母さんやカピーに会ってないな 京太郎「悪い、お前の言う通りかもしれない」 淡「え?」 京太郎「家族は……大切にしないといけないよな」ウンウン 淡「っ~~~///」カァァァ 京太郎「ごめん。これからは気をつける」 淡「あ、あぅっ……」モジモジ 京太郎「ありがとな、大事なこと思い出させてくれて。やっぱり家族は一番大切だよな」ニッコリ 淡「うぁっ……//」ドキドキ 京太郎「そういや――」 淡「あ、あの!私も頑張るからっ!」マッカッカ 京太郎「?」 淡「私も、お兄ちゃんみたいに活躍して……相応しい妹になれるように頑張る!」ニコッ 京太郎「お、そうだな」 淡の奴、兄貴がいたのか…… 全然そんな素振りなかったけど 淡「えへ、えへへ……//」モジモj 京太郎「応援してるぞ」 淡「うんっ!」ニパァァァ 701 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 00 58 14.72 ID k6tiAPaUo [5/12] 【一方その頃 清澄】 取材陣「それでは、貴方が須賀京太郎の才能を見抜いたと?」 教師A「ええ、あいつは元々麻雀部だったんですが、そっちの才能は全く無くて」 取材陣「それで、須賀君に辛く当たったと?」 教師A「はい、とても辛い選択でしたが」ウルウル 取材陣「それで、彼はなんと?」 教師A「凄く恨んでいたようで、暴言をいくつも吐かれましたよ」ポロポロ 取材陣「しかし、貴方の言葉があったから彼はアイドルを目指したと?」 教師A「それは間違いないでしょう」 教師B「私もそう思います」 取材陣「……」 教師A「いいんです、どれだけ恨まれても。彼が大きく成長してくれれば」 取材陣「なるほど……」 教師A「……」ニヤリ 722 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 01 18 06.83 ID k6tiAPaUo [6/12] 【清澄高校 麻雀部室の前】 ガヤガヤガヤガヤッ ニュウブサセテクダサーイ! シュウニイチドスガクンガクルッテホントウデスカー!? キャー!! スガクンニアイターイ! 【麻雀部室内】 咲「ど、どどどどどうなってるの!?」アワワワワ 優希「す、凄い入部希望者の数だじょ」 和「KOA」 まこ「困ったのぅ……」ハァ 咲「うぅ~」 まこ「ハッキリ言うしかないじゃろうな」テクテク ガチャッ バタンッ ウソー! マジデー! マージャンブナンテクソダワー! キョウタロウクンニアワセロー! キョウタロウクゥゥゥゥンン!! 優希「もはや哀れだじぇ」 和「アイドルって大変なんですね」シミジミ シーン 咲「あ、静かになった」 優希「じょ?」 ガチャッ まこ「疲れた」バタリ 和「大丈夫ですか?」 咲「一体なにをしたんですか?」 まこ「さっき来ておったが、今は職員室にいるじゃろって」 咲「え?」 和「それは……」 優希「もしかして」 __ ___ / \ `ー-、 ___/ ∧ \_ \ / r-、 | | ∧ ゙、_ \. / ドミシ""' \_ 、 r-、゙ ゙、 たまには反撃もいいじゃろ?..( | / /,|ナヘ∧〉;; ヽ、 〉 ∨ /,彳r三うヽ、\,へ ヾヽ. / 〉,-一 { ' b 。ノ ! √ 〉 ヽ );;). | 〈/ ̄ Y弋 ^'''/ __/ ゙、 | 〉/| N | ` ̄ ̄ r' 人 / V `ー|\_/' _, -‐'1 /| /!人 |. 〉 ハ __/i / / | ;N /∧ `、 `┴‐' /_,. ┴'‐┐ |/ | `;ー-、__ , ‐' .. .. .. .. .. ..\. \ 人 \N ∠_. .. .. .. .. .. .. .. .. .. \ .Y ` / ̄ ̄\. .. .. .. .. .. .. .. .. .. \ / |.. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. \ 732 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 01 26 58.34 ID k6tiAPaUo [7/12] 【少し時を遡って】 教師A「いいんです、どれだけ恨まれても。彼が大きく成長してくれれば」 取材陣「なるほど……」 教師A「……」ニヤリ ザワザワッ 教師A「ん?」 オイオイイマノキイタカ? ウソー! スガクンガボウゲン? ソンナノキイタコトネーヨ 生徒たち「……」ゾロゾロゾロゾロッ 教師A「なっ!?」 取材陣「?」 トイウカ、スガガンバッテタジャン ソーソー、イジメテタノハコイツダヨナー マジサイテー シネヨクズ クズゥゥゥゥゥゥゥ! 教師B「き、貴様らいつからそこに!!」 取材陣「……」 教師A「お、お前ら!!」 コイツウソツイテルヨー! イェーイ! カメラアンジャーン オレタチガシュザイウケヨッカ? イイジョウホウアンゼー 取材陣「これはどういうことですかねぇ?」 教師A「えと、これはですね……」 取材陣「君たち、詳しく聞かせてもらえるかな?」 イイトモー! 取材陣「須賀君と、そこの先生についてじっくり……ね」 教師AB「「」」 【部室】 / \_/ \ / トヽV/; | \ ,. ―' !゙゙`´"'ツ }ヽ f',ィ / ノ /ノ ヽ }. レ 、 ,ィ'―- レ'-\ ノ | 京太郎―― イィ / |fフヾi 、 , ィァ=、 } ヽ { わしはいつだってお前の味方じゃからな……. ノイ i ハ、|゙、 ノノート_ ! ノレ1、 } \ f'-‐{ K i |"-" ' "-"イノ レ| );ヽ ノ 从 、 \_ ー ‐ _ノ ノ人 ( ツ \へ、 rー-‐' |ノノ ノ'" ヾ ___ノi ノー-、_ r'" . . . . ト---/ . . . . . . .>=、_ / ト、 . . . . | / . . . .;.イ r==i .} / V| \ . レ' .___/ / レ' | i. / 〈/ ̄Τ`Tー-―"| / | \_ /f三ヽ、 __|二L__. ヽレ / ├==' 人'へ-√´ \ ヽ\ / | { ' '´ / ー-≠- 、 } 、 _,..ィ_´ V `ーr--イ | | くー- 、_ ノ | 〈 | ! ヽ 、_二 ̄ ノ | | ヽ } 〉 / ヽ | ソ 〈 |ー―------- -―'" 〉 フー--r―----r―‐r―く / / / | | i ヽ/ / / ノ |! i! 743 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 01 42 26.22 ID k6tiAPaUo [8/12] 【アクセル1】 社長「いやぁ、凄いじゃないか!」 ひのちゃま「凄いよ京太郎君!」 のんたん「大人気じゃないか」 てらしー「あのあまとうって奴、素質あるな」 だいちゅう「録画して二回みたよ」 ワイワイ キャッキャ 京太郎「いやぁ、人気が出るのって大変なんですね」ポケー 社長「そりゃそうさ。我々だって普段歩く時は気を配っているよ」 ひのちゃま「顔出しの少ない僕たちでもわりと声をかけられるからね」 てらしー「これくらいで調子に乗るなよ」プイッ 京太郎「なんだかどっと疲れました」ハァ 社長「それでももう、君は歩みを止めることはできないんだ」 京太郎「え?」 社長「……アイドルランクが更新したよ」 京太郎「!!」 社長「君は今日からDランクアイドルだ」 京太郎「Dランク!?」ガビン 社長「まだ底辺のだけどね、1万から10万近いファンがいることになる」 京太郎「あばばばばばっ」 社長「もはや、自分の意思で辞めることすら許されないレベルになってきたね」フフフフ 煌「すばらっ!!」 ひのちゃま「凄いねー」パチパチ 745 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 01 56 42.51 ID k6tiAPaUo [9/12] 京太郎「Dランク……Dランク……」ブツブツブツ 竜華「事務所に来るなり、なんで落ち込んどるん?」 煌「実はかくかくしかじかで」 竜華「ふーん、複雑なんやろなぁ」ナデナデ 京太郎「重圧が……重圧が」ブツブツブツ 煌「大丈夫ですよ、京太郎君は十分頑張ってますよ」 京太郎「うぅっ……」 社長「そういえば竜華ちゃん、今後の方針は決めてるのかい?」 竜華「え?」 社長「京太郎君の活動方針」 煌「活動方針ですか?」 社長「うん。ビジュアル中心だとか、ヴォーカル中心だとか、バラエティだとか」 竜華「せやな。そろそろ考えないと」ウーン 京太郎「……」 竜華「京太郎君はどういうアイドルになりたいん?」 京太郎「……俺は」 これから、どんなアイドルを目指せばいいんだろう? 今チャンスを掴んだドラマ関連の仕事もしたいし、苦手な歌も克服したい 京太郎「……」 選択安価↓3 1 ビジュアル中心 2 ヴォーカル中心 3 バラエティ中心 4 麻雀中心 5 全部だ!! 755 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 02 16 06.86 ID k6tiAPaUo [10/12] 京太郎「そんなの……決まってるじゃねぇか」ボソリ 竜華「え?」 俺は――トップアイドルになると決めた だから、なんだってやる モデルだって、歌だって、ドラマだってバラエティだって麻雀だって! 京太郎「俺はなんでもやります。なんでもこなすアイドルになってみせます」 そして、いずれは……! 竜華「……ふふっ」 煌「ぶふっ!」 社長「……」プルプル 京太郎「な、何を笑ってるんですか!? 俺は本気で――」 竜華「だ、だって……」プクククッ 社長「今のは当面の話だよ君ィ!!」 京太郎「え?」 煌「京太郎君をトップアイドルにするのは、私達みんなの目標でもあるんですよ?」クスクス 京太郎「うぁっ……」カァァ 社長「しかし、逆を言えば君のまっすぐさが伝わってきたよ」ハハハ 竜華「うん、そうや! 須賀京太郎は何に対しても全力投球や!」 煌「阪神のように、ですね」 社長「33-4」 京太郎「みんな……」 竜華「一緒に頑張っていこうな、京太郎君」 こうして、俺ののアイドル活動は以前と変わりなく……全てに全力投球することになった それが功を制するかどうかは、誰にも分からない ただわかっていることは……ただ一つ 京太郎「はいっ! Dランクになっても、俺は竜華さんのアイドルですから!」 竜華「っ!!」ドッキィィィィン 俺が、竜華さんのアイドルだってことだ 【おまけ】 BJ「また君か」ハァ 怜「」 紅葉「一度死んでいたよ、完全にね」 カエル顔の医者「これからは無理をしないようにしたまえ」 怜「」lコクコクコク カンッ!! 769 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/16(水) 02 51 12.26 ID k6tiAPaUo [12/12] 【おまけのおまけ】 社長「ナンジャ……そこそこ評判だよ」 和「そ、そうですか」 社長「しかし、このままではちょいと数字が危ないんだよね」 和「力不足ですいません」ペコリ 社長「大丈夫。宣伝の機会を用意させてもらったんだ」ハハハ 和「宣伝?」 社長「実はとある番組に出させてもらえることになってね」 和「番組? 深夜とかの放送でしょうか?」 社長「いや、お昼だよ」 和「お昼……? 教えてもらえますか?」 社長「いいとも!」 和「……」 社長「……」 和「あの、番組名を」 社長「いいとも!!」 和「え?」 社長「え?」 和「だから番組名を……」 社長「だからいいともだって」 和「え?」 社長「笑っていいとも」 和「……」 ____ ,.' ´ ` 、 _,ィァ′ ヽ \ {少′ / ,i l ト、 i ,ィマ、 Y / /// | l| | ハ 辷='/| ..ヽ\ イ ′ / | { | 从、| } |彡' /| . i . .|,∧. { | l l―‐ {(リ八「―‐メ、 彡个rイト、 リ、_! l リィチfト '行タト、彳,ィl | . | | . i l_,以 { ヒtリ ヒztリ |f リ| | . | | . | 「 l 「ト ' _,イ | | . | | . | } } ハ _ ,ィ' ) ,j リ 刀 「 / /,イ| |l>、 ,ィ |ノイイ / リ | / /リ | ! !仏ィ_〕¨ 》,// / /| !. / / r廾 .|「{ |-、 __ / // ,ヘ〔 .j { 〈 イ ∧V / . . |__´_./ ./ / . . . .>)) } } /`Y'| { . . . . .l / 〈 〈 . ,イ´ /{, j/ }`ー冫j\ . . | / ___)ノ/i´r‐'='} ト ン′`ヾ >-r'< ̄ _彡冫=v' 人. }/ . . . . .[二]- .―'´. . . . . V / ∧ i' . . .. . . . ∧Ⅵ . .. . . . . . . . i // ,/ イ { } . | .i { . . . . . . . . . . . . |r<´ _.! _八 j . .! .. |.. ノ{ { { i ヽ、._ | . . . . | ,イ ヾ、_ | ∧ヽ { =-.¨| . . . . |==-__--,イ} { 丶、._〉 〉ヘ ' ; ...| //´ | . . . . | `¨ー= イ{l! '; .. { 和「お昼休みは?」 社長「ウキウキウォッチング!」 カンッ 799 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/19(土) 21 10 26.32 ID uHaw9boJo [1/16] 【前回までのあらすじ】 清澄で奴隷のような生活を送っていた、冴えなくて顔くらいあしか取り柄のない須賀京太郎は、ある日の出来事を境に仲間との溝を深めてしまう。 落ち込み、絶望する京太郎は自分の取り柄であるルックスで勝負しようとするが……それすらも惨敗 雨に打たれ、一人絶望する京太郎を救ったのは―― /. . \ /. .\ / . . ヽ, /. / ∧∧. .ヽ . ', / / \ /∨ ∨\ ヽ ', ,' ,' \ 冫 ヽ . ', ', ,' ,' 冫--‐__´ `__‐--ヽ .', ', ,' ,' / , ===、 , ===、ヽ. ', ', ,' ,' ∧〈 | し. | | し. | 〉∧ ', ', ,' ,' 〈 ', ヽニノ ヽニノ / 〉 ', ', ,' ,' .ヽ 〉⊂⊃ , ⊂⊃〈 ノ . ', ', ,'/ | ∧ ∧\ _,、_ /∧ ∧ | \', |/ ∨ ∨> 、  ̄ , <∨ ∨ ' | | ` ー ´│ /⌒| |⌒\ , ´ l ̄` ´ ̄l ` 、 ┌<\ ',___,′ />┐ / ト、 \\ ', ,' // , イ ヽ l | ヽ \\ ', ,' // / │ l | ∧ \ \\ '、,' // / ∧ | 華菜「そんなところじゃ風邪ひくし」スッ その正体は、スーパーウルトラデンジャラスミックスJUICE華菜ちゃんだった! 華菜「華菜ちゃんがお前をアイドルにしたやるんだし!!」 こうして、ビューティフルワンダーマジカル池田のプロデュースにより、着実にアイドルへと近づく京太郎! その結果、遂にドラマ主演を飾ることに成功したのである。 そして――― 華菜「一緒に頑張っていくんだし、京太郎君」 京太郎「はいっ! Dランクになっても、俺は華菜さんのアイドルですから!」 華菜「っ!!」ドッキィィィィン 二人の距離もまた……近づいていくのであった ~~~~~~~~~~~ 華菜「にゃにゃにゃ~♪」カキカキカキ 竜華「……」バキッボキッ 華菜「にゃっ?」クルッ __, . ´  ̄ ̄ ` 、 、__, . ´ . \` < . .\ \ `ヽ、 .\ 八_≦=\ / . __ . ヽ / . / . / //l . l\ / . / \/ l/ |ノ ヽ | . ヽ / . / /\_/`\ | | . \_ _/ . // /⌒V. /`ヽ ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二三  ̄ ̄ / /lハ / /`ヽ / ´`ヽ _ 三, 三ー二二 | / l / / ノヽ--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄ ̄ ∨ | / ∧⊂⊃ミ } ...| /!ヘ;;;;丿 ___ /Ⅳ//∧ _}`ー‐し'ゝL _ // ̄\\ |ノ ̄\ヽ ヘr--‐‐'´} ;ー-------- 〃 ̄\ \\ \\ ヾ -‐'ーr‐'"==-── 〃 \ \\ ヽ ` / ̄厂`丶、__ レ′ 〃 \ \\ l__/ // ∧ // \ >ー 、 | / // / l